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民主党の優等生体質が現在の行き詰まりを招いた [これまでとこれからの「小沢一郎」の話をしよう・衆議院議員 石川知裕]
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2012/4/20 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
ダブル問責で政権大揺れ
今週、前田国交相と田中防衛相に対する問責決議案が参院に提出されました。原発の再稼働問題とも相まって、野田政権は大揺れです。
それにしても、どうしてこんなことになってしまったのか。私は、民主党の優等生的な体質が、現在の政権運営の行き詰まりを招いたのだと思っています。「イイ子」が多すぎるんですよ。民主党議員は「賢い」と思われたい人が多いから、官僚や経団連、有識者から褒められるとうれしいんです。だから、官僚に手玉に取られ、いいように動かされてしまう。
消費税増税も原発再稼働も、その必要性を説くロジックはソックリです。
「増税しないと大変だ」「原発を動かさないと大変だ」――。
国民からしたら、「その前にやることがあるでしょう」と思うのは当然です。そういう期待が政権交代を実現させたのに、民主党は、すっかり変質してしまいました。
先日、大飯原発再稼働に向けて福井市を訪れた仙谷政調会長代理が、記者から「弱い者の味方だったはずじゃないのか」と詰め寄られ、シレッとこう答えていたのには失望しました。
「私はいまだに弱い者の味方だと思っている。あなたの言う『弱者の味方』とは、ベチャベチャのマクロ的な観点のない、その人にベチャッとついていれば弱者の味方というような話に過ぎない……」
完全に強者の論理になってしまっている。誰が見ても、弱者ではなく、電力業界と経産省の味方ですよね。
あれだけの事故が起きて、今はエネルギー問題について根本から考えるべき期間なのに、なし崩し的に再稼働させるとは、あまりに霞が関と財界の論理に押し切られ過ぎです。
やはり、たいした苦労を知らず、若くしていきなり大臣になってしまったりすると、周囲からおだてられて舞い上がってしまうのでしょうか。
小沢氏をスゴイと思ったのは、新進党の幹事長・党首の時、大企業がどんどん離れていっても、まったく動じなかったことです。普通は与党に戻りたくなってしまう。実際、それで戻った人もいる。一度、政権与党の味を覚えてしまうと、野党を貫くのは簡単ではありません。
小沢氏にしろ亀井氏にしろ、政権の中枢で、あらゆる経験を積んできている。今さら各社の論説委員にチヤホヤされたいとも思っていないでしょう。もう地位や名誉は必要ないんですね。あるのは理念だけ。
マスコミに叩かれてばかりの2人ですが、政治の本質が分かっている。消費税増税問題で大阪の橋下市長が小沢氏にエールを送ったのも、きっと、そういうところを見ているからでしょう。
◇いしかわ・ともひろ
1973年生まれ。早稲田大学卒業後、小沢一郎氏の秘書を経て2007年から衆議院議員。陸山会事件で起訴され、民主党を離党。「悪党 小沢一郎に仕えて」(朝日新聞出版)は5万部のベストセラーに。最新刊「雑巾がけ―小沢一郎という試練」(新潮新書)が発売中。メルマガも好評配信中。
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