http://www.asyura2.com/12/senkyo128/msg/863.html
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(回答先: 〜〜「消費税増税のインパクトは、限定的」(虚(そら)事一)〜〜(参議院予算委員会 公聴会 藤井聡公述人 公述禄) 投稿者 会員番号4153番 日時 2012 年 4 月 15 日 07:15:16)
参議院予算委員会 公聴会 藤井聡公述人 公述禄から
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/index.php/b4/job/150-councillors.html
〜〜「積極財政では、経済は成長しない」(虚(そら)事三)〜〜
これは、本日最後の、3つめの、ウソである疑義があるのではないかというお話の紹介でございますが、それは、「積極財政では、経済は成長しない」というお話でございます。
彼等は、積極財政は、民業を圧迫したり、円高を誘発したりして、結局、積極財政の効果は、相殺されると主張します。
そうした論理の全ての根底にあるのが、「国債を発行すると、長期金利が上がる」という論理なのですが、これが、そもそも、事実と乖離しているという事をお話したいと思います。
10頁をご覧下さい。
ご覧のように、国債発行が年々増え続けています。
しかしながら、この理論に反して、長期金利は年々低下し続けているという理論的には訳の分からない行動を取っています。
したがって、このグラフ一枚で「積極財政では経済成長しない」という論理そのものが、現状の日本においては、破綻している、適用できないということが分かります。
そのことは、11頁のグラフから、より明確に示されております。
このグラフは色々な情報を掲載していますが、一番下の、緑色の財政収支の折れ線だけに ご着目ください。
これは、政府の収入、つまり、税収と、出費との差額、財政収支を示しています。
ご覧のように、バブル期、右肩上がりで、財政収支は改善していきます。しかし、91年のバブル崩壊で、一気に右肩下がりに悪化します。赤の矢印で描いている通りです。
しかしこの時、積極的な、徹底的な積極財政を行った結果、93年頃から、財政は改善し、財政収支の悪化 は和らいでいきます。
ところが、97年に増税をする緊縮財政を採用した途端、財政は再び、右肩下がりに悪化します。
ただし、それを見かねた小渕先生が、99年に徹底的な積極財政を果たします。
そうすると、右肩下がりだった財政収支は一気にV時回復をし、右肩上がりに、改善していきます。
しかし、その翌年には残念ながら小渕先生は他界されます。
そして残念ながら、その後、小泉内閣による徹底的な緊縮財政が再び始められ、ご覧のように、2000年頃、折角、財政収支が改善していたのに、その改善がピタリと とまってしまったのです。
つまり、この経緯を素直に、虚心坦懐にご覧頂きますと、積極財政は、確実に財政を健全化させていることは明白でございます。
一方、緊縮財政をはじめた 橋本内閣・小泉内閣は、財政を悪化させてしまったということが、過去の日本の実際の経験なのであり、これは先に紹介した、アメリカの大恐慌の経験と、ピタリと符号しているのです。
この事はつまり、財政出動は無効だ、という話が完全なるウソ話である疑義を、明確に示しています。
その点をより具体的に分析したのが、12頁です。
この赤い線は名目GDP、青い線は公共事業費で、灰色の線が、輸出です。
ご覧のように、赤い線のGDPは、公共事業が多い時には伸び、あるいは、輸出が伸びる時にも、伸びているのです。
そして、どちらも小さくなれば、GDPは縮小します。
これは定義上、自明なのですが、統計分析からは、公共事業のGDP上昇効果が、輸出のそれの実に4倍程度であることが示されています。
この手の分析はいやり方によって、いろいろ変わってくる事はあるのですが、いずれにしてもこの結果は、「積極財政では、経済は拡大しない」という説が、明らかにウソであるという重大な疑義を―これもまた疑義でありますけど―明白に示しているのであります。
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