http://www.asyura2.com/12/senkyo128/msg/822.html
Tweet |
政権に残った国民新党はかつての保守党の運命と重なって見えます [これまでとこれからの「小沢一郎」の話をしよう・衆議院議員 石川知裕]
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-5520.html
2012/4/13 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
今週、郵政民営化法改正案が衆院を通過。成立が確実になりました。
この間、郵政民営化の見直しを党の「1丁目1番地」に掲げていた国民新党が、悲願達成を目前にして分裂するという思いがけない事態に発展。国民新党は、郵政民営化に反対して綿貫氏と亀井氏が立ち上げた、言わば個人政党のようなもの。反・小泉構造改革の象徴的な存在でもありました。
増税法案の閣議決定を受け、代表の亀井静香氏が「増税は連立合意に反する」と言って連立離脱を表明したのは、しごくまっとうな判断だと思います。しかし、付いていったのは亀井亜紀子参院議員だけ。残りの6人は連立与党にしがみつき、最後は決裂してしまった。
これは、ある意味で予想できた分裂劇でもありました。政権の魔力というのは、それだけ強く、甘い。国民新党は全8議員のうち4人もが政務三役に就いていたから、なおさらでしょう。こうなると、今の国民新党が行き着く先は明確です。いずれ民主党に吸収される以外にない。
政権に残った国民新党は、かつての保守党と重なって見えます。自由党の党首だった小沢氏も00年、自自連立の合意が守られないことを理由に離脱を決断。党は真っ二つに割れました。24人が小沢氏に同調したのに対し、連立継続を望む海部元総理や小池百合子氏、扇千景氏ら26人が保守党を結成し、政権に残った。
自由党分裂当時、「これで小沢も終わった」とさんざん言われたものです。小渕元総理が亡くなったことも小沢氏のせいにされ、「壊し屋どころか殺し屋」とまで中傷された。秘書だった私もつらかったですよ。でも、次の選挙では、小沢氏の自由党が比例で660万票を獲得したのです。地方議員の数で比べものにならない公明党が780万でしたから、660万は驚異的な数字でした。
保守党はわずか2年で消滅してしまいましたが、小池氏は大臣になり、扇氏は議長にまでなった。信を通して支持を集めることもあるし、変わり身の早さで生き残ることもある。どちらが正しいということはなく、歴史の裁きに任せるしかありません。
所属議員に裏切られ、党を追われ、政党交付金までも失った亀井氏。揚げ句に郵政関係者からも「何もこんな時に騒がなくても……」と言われてしまうありさまで、本当にお気の毒です。75歳という年齢もあって、「もう終わりだ」というのが普通の見方かもしれません。
でも、ここで筋を通したことで亀井氏は政治家としての生きざまを見せた。今後の展開のためにも、身を捨ててこそ浮かぶ瀬はある。石原新党が成就するかは別として、国民の期待が亀井氏に集まる局面があるかもしれませんね。
◇いしかわ・ともひろ 1973年生まれ。早稲田大学卒業後、小沢一郎氏の秘書を経て2007年から衆議院議員。陸山会事件で起訴され、民主党を離党。昨年7月に出版した「悪党 小沢一郎に仕えて」(朝日新聞出版)は5万部のベストセラーになっている。メルマガも好評配信中。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK128掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。