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発射失敗 お粗末すぎる政府の危機対応
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2012/4/13 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
自治体に伝達遅れ、大混乱
日本政府の対応は実にお粗末だった。真っ先に国民に知らせるべき「発射情報」がことごとく後手に回り、ミサイルが上空を通過する沖縄県などは大混乱に陥った。
北朝鮮のミサイル発射は午前7時39分ごろ。米軍は発射の熱源を直ちに感知し、その情報を防衛省経由で首相官邸に届けた。藤村官房長官によると、政府が情報を把握したのは同42分。本来ならこの時点で情報発信すべきだ。ところが地方自治体に情報伝達する全国瞬時警報システム(Jアラート)の速報すら見送ったのである。
沖縄・石垣島の危機管理対策本部は7時50分ごろに発射の可能性をつかんでいた。にもかかわらずJアラートは沈黙したまま。しかも8時7分に官邸対策室が「発射を確認していない」と発表する。韓国や米メディアが次々と発射情報を伝えていただけに石垣島は大混乱に陥った。
田中防衛相が発射情報を公表したのは発射から40分以上が過ぎた8時23分ごろ。藤村官房長官にいたっては、発射後、1時間以上が過ぎてからの会見だった。10時過ぎに行った官房長官の2回目の会見ではJアラートでの伝達を見送ったことについて、「(ミサイルが)途中で消えてわが国の領土に入ることがないと確信したため」と説明。自分勝手なフザけた言い訳だ。
一方、防衛省の報道官は、「(発表までの間は)必要なことをしていた」と遅れた認識はないとの見解を示した。
田中防衛相が船舶に対する「航行警報」を出し、落下物への注意を呼びかけたのも発射から1時間以上が過ぎた8時44分。あまりにも遅い。政府の危機管理能力のなさには呆れるばかりだ。
◆ミサイル脅威煽った大マスコミのバカ騒ぎ
あれだけバカ騒ぎした北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射は結局、失敗に終わった。午前7時39分ごろに発射されたものの、1分ほど飛行した後に爆発炎上してバラバラに空中分解。朝鮮半島西の黄海付近に落下した。
ミサイル発射を伝える国内メディアのテレビ映像には、失敗から1時間たっても防衛省や沖縄に配備された物々しいパトリオットがむなしく映し出されていたが、ブザマとしかいいようがない。
そもそも、北朝鮮が国威発揚や恫喝を目的にミサイルを発射するのは毎度のことだ。仮に発射に成功していたとしても、破片が日本に落下することはない。それは専門家も口をそろえていた。万々が一、破片が近海に落ちてきたって、それだけのこと。大地震や巨大津波の問題とは被害が全く違うのだ。
日本の大マスコミが鈍感な代わりに、韓国のメディアが鋭い指摘をしていた。
東亜日報などは日本の大騒ぎぶりを取り上げ、ミサイル軌道から1000キロ離れた東京にまでパトリオットを配備する過剰警備をリポート。KBSテレビはもっとズバリだ。「異常なのは、迎撃と関係ない自衛隊員が大挙して沖縄に派遣されたこと」「沖縄県民は自衛隊に拒否感があるが、それを和らげるという意図もある」「ミサイル対策を口実に軍拡をたくらんでいるんじゃないか」――。
本来なら、国内のメディアが声を大にしないといけない問題なのだが、御用メディア機関には何を求めても無理。ありもしないミサイルの恐怖をあおり、自衛隊の軍事大展開をヨイショし続けたのが日本のメディアだ。さすがに地元の沖縄タイムスは、元官房副長官補を取材して冷静な記事をつくっていた。政府が今回、沖縄にパトリオットを配備したことについて、「展開の訓練と、先島進出に向けた地ならしが目的だ」と言わせていた。この柳沢協二元副長官補は、防衛省出身で、09年にやはり北朝鮮がミサイルを発射したときに官邸で対応にあたった人物。全てはそういうことなのである。
ニンマリしているのは自衛隊だけ。大マスコミは頭を冷やすべきだ。
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