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民主党政権が進めている再稼働のプロセスは絶対に間違っている(橋下徹Twitterより)
2012/04/12 http://twitter.com/#!/t_ishin
皆さん、原発の再稼働の是非については色々ご意見があるかと思います。しかし本質的な問題として、民主党政権が進めている再稼働のプロセスは絶対に間違っている。統治として成立していません。安全性の確認は、基準と適合性のチェックが必要。そしてこれは、専門家に委ねざるを得ません。
日本の原子力の安全性のチェックは、メンバーやこれまでの仕事について色んな意見があるにせよ現在は原子力安全委員会が最高権威です。この安全委員会は安全性についてコメントをしていません。ストレステストの一次評価は安全性を測るものでもなんでもありません。
ストレステストという調査をやってその結果(数値)について安全委員会は了承と言ったまでで、それが安全かどうかについて安全委員会は何もコメントしていません。基準を立てて、適合性をチェック。そしてそれは安全委員会がやるというプロセスが全く踏まれていません。統治になっていない。
安全委員会が安全だと宣言し、それに基いて再稼働を政治が決定すればそれはありなんでしょう。もちろん安全委員会の安全宣言については色んな意見が出ると思います。また安全委員会が安全性は不十分だと言ったにも関わらず、政治がそれでも緊急の必要性から再稼働を決めるということもありなのでしょう。
その場合には政治決定は相当な批判を浴びるでしょう。しかし今回は、安全委員会の安全性に関するコメントをすっ飛ばして、政治が決定しようとしている。安全だから再稼働したのか、安全性が不十分だが政治的に再稼働を決定したのか全く分からない。こんな進め方は統治ではない。
民主党政権は安全委員会に安全かどうかしゃべらせない。ストレステストの結果は了承なんて、こんなの意味がない。安全かどうかについて、オープンの場でメディアからの突っ込みに晒すべきだ。読売も産経も原発再稼働派はそれは自説としても、安全委員会に突っ込んで見解を聞くべきだ。
僕は、何かあればすぐに戦争時代に逆戻りだというコメントは嫌いだ。しかし今の民主党の統治のやり方は、戦争に突っ込んで行った時の政府の状態とだぶる。流れのままにずるずると流されて。政府の明確な政治意思がない。大きな流れに身を委ねるだけで、後手後手で後付けの説明を加えるから二転三転する。
安全確認は、安全基準の定立とその適合性チェックだ。そしてそれは政治ではできない。法的に位置付けられている権威にやってもらうしかない。その権威は良くも悪くも日本においては原子力安全委員会だ。ゆえに委員会の安全性に関するコメントが絶対に必要だ。それを民主党政権はすっ飛ばしている。
今は安全委員会の安全に関するコメントを封印。そしてその場その場で色んな基準を出してくる。暫定安全基準で現在電力会社が対策を講じていないものについては工程表を出せば良いとなった。工程表を出すだけで良いと言うのは誰が決めたんだ?これは安全基準なのか?もうぐちゃぐちゃだ。
電気が足りない、原発が止まったままだと日本がダメになる、色んな理由で原発早期稼働を主張する人達がいる。そういう意見もあるだろう。しかし待って欲しい。動かすにしてもその手順と言うものがあるだろう。手順こそが民主主義そのものだ。読売も産経も、今の政府の手順を良しとするのか。
統治の全ては手順である。実体面や中身については何が正解か分からないというのが政治だ。だからこそ手順をきっちりと踏む。そこに政治意思を表す。その手順にこだわらず、政治意思をはっきり示さなかった統治によってずるずると戦争に突入して行ったのがあの時の日本じゃないか。
原発再稼働を主張する読売も産経も民主党政権の手順についてはきっちりとチェックをして欲しい。戦争突入時にはできなかった。それはメディア、特に新聞の大反省だろう。法的に位置付けられたしかるべき機関による安全基準の定立、適合性のチェック。民主党政権はこの手順を踏んでいない。
(以上転載終了)
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