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http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120407/plc12040718000012-n1.htm
消費増税関連法案の国会提出で、民主党では小沢一郎元代表に近い政務三役4人が辞任、党役職者29人も辞表を提出した。国民新党にいたっては、代表と政調会長の解任・離党という分裂にまで発展した。
両党の内部抗争は、財政再建にあたって成長と増税のどちらを優先するかといった政策論と同時に、財務省主導色が鮮明化する民主党の政権運営の是非といった政治手法の違いも根底にはありそうだ。
「景気が悪いときは、国税の収入が下がっていくというのが歴史の教訓。まさに財務省のマインドコントロールにかかったパペット政治家が躍っている」
みんなの党の江田憲司幹事長は27日の記者会見で、こう述べ、消費増税成立に突き進む野田首相らを財務省の傀儡(かいらい)だと厳しく批判した。
次期衆院選で「台風の目」となることが確実な「大阪維新の会」率いる橋下徹大阪市長も4日、「国のかたち、統治機構の変革を何もせず、年金制度の抜本的改革もしない。これまでの制度をそのまま前提とし、カネが足りないからとりあえず消費税を上げる。今の民主党の増税には反対だ」とした上で、小沢氏を「統治機構の変革を考えている」と称賛した。
小沢氏も橋下氏に先立ち、産経新聞インタビューで「旧来の仕組みを前提に、『カネがないから(消費税を)上げる』では自民党政治と同じだ。政権を代える必要があったのかとなる」と語っている。「秋にも衆院解散」(小沢氏)といわれる中、両氏の蜜月ぶりに注目した政官界関係者も多かったのではないか。
実際、消費増税の賛否をめぐる対立が先鋭化するのは、何も「責任論」と「大衆迎合論」が衝突するからではない。国民世論の少なくない部分が「近い将来の消費増税やむなし」と思っている昨今、実は「増税論者」にもポピュリストは存在するからだ。
逆に、このご時世、増税反対を唱える方が余程、国民から白眼視される可能性は高く、勇気がいる。増税反対論者は、傀儡の支配者たる財務省を頂点とする霞が関を本丸に見立て、「統治機構の変革」に切り込むことを視野に入れている点で共通していると言える。
ただ、最近になって与野党内から次のような発言が出ていることは記憶しておいた方がいいだろう。
岡田克也副総理は4月1日のNHKの番組などで、「小沢元代表も過去の言動を見れば、いろんな形で消費税引き上げを言ってこられた。根っこは賛成だ。最終的に理解していただける」と述べている。江田氏も3日の会見で、「政策というよりも政局オンリー、反対のための反対をしている」と述べ、国民に不人気な小沢氏とは一定の距離を置く考えを強調している。
小沢氏はもともと消費増税論者であり、当選1回生が多い小沢系議員が落選しないよう政局の観点から消費増税に反対しているとの指摘だ。だが、衆院解散まで長くても1年余。そう、いつまでも「子分」を守っていられるわけでもない。
しかも、小沢氏は1993年に出版した「日本改造計画」で概略、次のような主張を展開している。
「直間比率を是正することは避けて通れない。現在3%の消費税率を、欧州諸国と米国の中間の10%とする。同時に所得税・住民税を半分にする」
「国の出先機関は廃止し、人も予算も地方に移す。全国を約300の基礎自治体に再編し、権限や税財源は地方に委譲する」。
小沢氏の「消費税10%論」は約20年前から「統治機構の変革」とセットだったことが分かる。少なくとも「増税」の前提となる「身を切る行革」として、各府省の新聞・雑誌購読を2011年度比35%、予算にして4億円削減したことをアピールする岡田氏とは、ある意味、好対照の存在とも言えそうだ。
江田氏と橋下氏の政局論の違いなど不透明な点もあるが、次期衆院選が「消費増税の是非」に加え、「統治機構の変革」も対立軸となれば、政界再編に直結し持続可能な二大政党の誕生が期待できるのだが…。(森山昌秀)
◇…先週の永田町語録…◇
(2日)
▽地球の息遣い
野田佳彦首相 宇宙のいろいろなことが解明されつつある中、われわれが住んでいる地球の息遣いがまだよく解明できていない。(地震予測について参院予算委員会で)
▽たたきつぶす
山本一太自民党前参院政審会長 党長老の中で、大連立の合意ができたかのような情報が流れている。森喜朗元首相のような長老の力が復活するのはよくない。水面下の大連立構想はたたきつぶさなければならない。(記者会見で)
(3日)
▽言葉が踊る
樽床伸二民主党幹事長代行 最近、政界の中でやたらと衆院解散という言葉が踊っている。解散を念頭に置くことなく、与えられた任期の中で歯を食いしばることが大事だ。(衆院解散について自身の朝食会で)
▽タイタニック号
渡辺喜美みんなの党代表 民主党はタイタニック号だ。みんなの党は救命ボートだが、ボートに乗るためにはアジェンダ(政策課題)の一致が必要だ。(民主党内の混乱について党役員会で)
(4日)
▽民主党の居場所
鳩山由紀夫元首相 社会的に排除されそうな人に、みんなで「居場所と出番」を見つけていこうではないか。民主党が一番、これを求められているかもしれないが。(党の社会的包摂会合で)
▽指し手
谷垣禎一自民党総裁 今後は社会保障と税の一体改革への対応がメーンテーマになる。わが方も指し手を誤らないようによく心を合わせて、きちんと考えて進んでいかなければならない。(党会合で)
(5日)
▽リアリティー
野田佳彦首相 具体的な議論が始まる前は、割と消費税率引き上げを理解する方が多かったが、リアリティーが出てきて、自分の懐を考えることもあると思う。(世論調査での増税反対増加に関し参院予算委員会で)
▽クーデター
又市征治社民党副党首 民主党は約30人も役職辞任者が出てクーデターみたいなものだ。野田政権はそんな状況でしゃにむに消費税増税法案に突っ込もうとしている。(党常任幹事会で)
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