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石原新党は本当に出来るのか? ”石原と橋下”の連携はあるのだろうか?
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/da618439cd1e0c6f3ed60f6d76b85de7
2012年04月12日 世相を斬る あいば達也
筆者は個人的に亀井静香と云う政治家は好きである。しかし、亀井の発言は、政治ネタ話としては面白がられるが、政治的支持となると、それこそ「支持率ゼロの男」と云う現実がある。彼の政治理念に好感は持つが、今ひとつ安定感や慎重さ、我慢強さに弱点があるようだ。どうしても情緒が先行する発言が政治家として信頼度を増幅出来ないのだろう。人生の先輩に失礼な言い方である事は百も承知で書いている。
国民新党におけるクーデター事件の理は、あきらかに亀井静香にある。自見や下地、浜田は単なる裏切り者に過ぎない。しかし、現実は裏切り者達に一定の勝利をもたらした。政治の世界、取り敢えずは“勝てば官軍”と云う事実をまざまざと見せつけられた。勿論、裏切り者に勝利を齎したのは、クーデターを画策指導した、財務省・総務省の官僚達が居るのは自明だ。おそらく、かなりの脱力感に見舞われている同氏だが弱きをみせるようなひ弱な人物でないのも事実で、ネット番組に出演、以下のような怪気炎を上げている。
≪ 亀井前代表「民主から40、50人出てくる」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120410-OYT1T01237.htm
国民新党を離党した亀井静香前代表は10日夜のインターネット番組で、石原慎太郎東京都知事らと結成を目指す新党について「5月末には新党が出来る。(そのころには消費税率引き上げ関連法案への対応を巡って)民主党は(分裂して)衆院でも過半数を割っている可能性がある。民主党の中から40、50人出てくる」と述べた。 ≫(読売新聞)
おそらく、読売の記事の書き方が変なのだが、石原新党の立ち上げと、民主党分裂50人云々はリンクしていない。いかにもリンクしたような印象を持つ書き方だ。まぁそれはさておき、国家主義の石原新党が5月末に結成とかなんとか、産経新聞がいやに力入れて記事にしているが、産経がしゃしゃり出てきたお陰で、石原新党は不利益を被ることになるだろう。仮に新党が結成されても、たちあがれ日本が政党の名前を変えるだけのような話になるのだろう。亀井静香が新党に加わるかどうか、不透明だ。否、新党成立すら危ぶまれる。
亀井静香も、国難の時と云う事で、日本の為にも小沢と石原の協力を呼び掛けているのだろうが、どちらも靡かないのは当然。いくら国難でも、出来ることと、出来ないことがある。政治に刎頚の友的要素を組みいれてしまうのが、亀井静香の欠点であり、好感の持てるところだ。しかし、石原と小沢は無理だろう。(笑)新党話と云うもの、選挙が近づくと必ず生まれてくる。現実、具体的に石原新党が動いていると云う形跡はないし、民主党から4,50人が出て行くと云う根拠も憶測の範囲だ。殆どがマスメディアの世間の目を向けさせる話題提供と考えておいた方が賢明だ。
石原新党の誕生なんてのがあると、正直自民党に一定のダメージを与えるのは必定だ。親バカで有名な都知事が、あきらかに息子伸晃の自民党内での立場を危うくするような行動に出るわけもない。多分、亀井の願望なのだろう。現実に政党として存在している“たちあがれ日本”の平沼赳夫代表は、亀井の「5月末に結成」の話を11日の記者会見で、「関係者の中では何の了解もなく、(亀井氏が)勝手に言った。石原さんも聞いたらびっくりすると思う」と言下に否定した。亀井静香はどうなっているのだろう?想像もつかない隠し玉があるのだろうか?フト心配になる。
ひとつだけ想像が可能なのが、亀井・亀井亜紀子・田中康夫+国会議員2名による新党立ち上げは現実的だ。小沢グループに近い民主党の木内孝胤衆院議員が2日に離党届を出し、11日に平山泰朗衆院議員が同じく民主党に離党届を出した。単純な見方をすれば、これで国会議員2名は出そろった。しかし、木内孝胤衆院議員も山泰朗衆院議員も東京選出の民主党議員なので、石原側の息がかかっている可能性も否定できない。その場合、亀井静香単独の新党構想は厳しいことになるし、石原新党が出来るかは、現時点で論理的に幻に近い。
産経などは「亀井さんは小沢の使い走りにさせられた」等と、聞いてきたような記事を飛ばしているが、亀井静香が使い走りする玉ではない。となると、最も想像が可能な線は、民主党の分裂に伴う小沢新党の“受け皿つくり”の可能性だ。ただ、亀井静香の郵政民営化改正指向(ユニバーサル・サービス確保)と橋下徹のて徹底的自由市場主義の対立の説明がつかない。ここが悩みだが、小異を置き大同につけるものかどうか判断し難い。
12日深夜になって、産経新聞は以下のように報じている。
≪石原新党」、亀井氏の処遇と「維新の会」との連携がポイントに
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120412/stt12041201320002-n1.htm
昨年後半から動き出した「石原新党」構想は、5月末の結成に向けていよいよカウントダウンに入った。国政の閉塞状況を打ち破る突破口になることへの期待も高いが、当初の構想からの軌道変更も余儀なくされてきた。その最大の原因は国民新党を離党した亀井静香前代表の言動だ。連携を図ることを想定している大阪維新の会サイドは、国民新党をまとめられなかった亀井氏と距離を置く姿勢をみせているためで「石原新党」の課題は少なくない。
6月上旬にたちあがれ日本のパーティーが予定されており、この場を新党の「お披露目会」にする計画だ。その頃には国会会期末を控え消費税増税法案をめぐって与野党の対立が激化すると予想し、衆院解散・総選挙が行われた場合、民主・自民両党に対する国民の不満の「受け皿」になることをもくろんでいる。
石原慎太郎氏は今月4日、大阪市内で橋下徹氏と会談、大阪維新の会との連携を図る最初のステップとして政策面での意見交換を行った。
ただ、橋下氏は、石原氏個人に対しては尊敬の念を示しながらも、政党間の話となれば事情は異なるとしている。亀井氏は「重要発起人」として新党の主要ポストに就くことで調整しているが、亀井氏の発言力が増せば維新の会との連携は困難になるのは避けられず、石原氏が厳しい判断を迫られる場面が出そうだ。 これまでも民主、自民両党から多くの議員を引き抜くためにも新党結成を急ぐ亀井氏と、結成を衆院解散の時期に合わせようと慎重に構える平沼赳夫氏らとの間に対立が生じた。消費税をめぐっても、石原氏と亀井氏の相違も顕著だった。
さらに、消費税増税関連法案の閣議決定をめぐり国民新党内で対立がおきた。連立離脱を主張した亀井氏を下地幹郎幹事長らが解任。この結果、下地氏は「私どもが『石原新党』にすぐ合流できると言える状況ではない」と新党参加を見送る考えを示し、国民新党に残った6人は新党構想から脱落した。
衆院解散の見通しが立たず参加メンバーが20人を下回る見通しだと、結成時期はさらに遅れる可能性すら出てくる。≫(産経新聞)
上記参照の産経の記事は“飛ばし”の臭いがプンプンだが、真実はいかに?まぁ最後に”結成時期が遅れる可能性”と逃げは忘れずに打っている。(笑)東京中心の地域政党として結党を目指しているようだが、“みんなの党”との競合もありそうなので、その勝算はあるのだろうか。また、前述の自民党幹事長である、長男石原伸晃の立場を失わせる石原都知事と云う構図は、整合性の面で納得できない。橋下のブレーンを眺めても、石原・平沼・亀井らの国家主義に同調する道筋は皆目見えてこない。また、亀井亜紀子、田中康夫が合流することも考えにくい。
橋下があれだけド派手な“脱原発”“原発再稼働反対”を打ち出す以上、核保有を希求する石原との連携は想像しにくい。“消費増税”にも、同様の齟齬が生まれている。地域政党なら、何でも良いと云うものでもないだろう。橋下らの、レジュメの第一は「中央から地方。そして大阪都構想」である。彼らの考えは、そこに辿りつくには何をすべきかから、“船中八策”と云う叩き台を示している。仮に、橋下に興味を持たせるためには、すべて丸のみしますくらいの素直さが必要なわけで、到底“素直さ”など期待出来る御仁達の新党ではない。既存の権益の中で政治家として生きてきている石原慎太郎に、既存権益を捨てる矜持があるのか、甚だ疑問である。
筆者は、橋下と小沢が同一の政党を作るとは思っていない。小沢の政治理念は、概ね国民にも理解されている。それに対して、橋下の政治理念は多くのブレーンの意見を羅列している傾向があり、何処にコアがあるのか未だ不明確である。その点で、同一党はあり得ない。おそらく、協力出来る地域の棲み分け調整で選挙協力と云う形を取るのだろう。筆者は、産経の断定的記事にも関わらず、石原新党は当分旗揚げしないと見ている。もしかすると、石原伸晃が自民党から20人も引き連れて出てきた時は、創設もあるだろう。しかし、“小沢を切れば”等と云う伸晃についてくる自民党員は3人くらいではないのか?
最後の決め手は、小沢公判の判決に左右されるだろう。小沢一郎自身が「政治と裁判の結果云々は関係ない」と言っても、他の政治家は橋下維新の会を含め、その判決に左右される、それが政治権力闘争と云うものだ。まぁ有罪判決が出ても、小沢一郎の政治理念はそのままなのだから、結果として「国民の生活が第一」と云う理念に集まる真の支持政治家を見極める試金石になると云う見方もある。なにしろ、登石の判決を知っている人々にとって、法律論などお構いなしがまかり通る日本の司法なので、心理的ガードはハッキリさせていた方が賢明だ。だからと云って、大善判事の腕を抑えて“無罪”と書かせるものでもない。
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