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政権末期いつ潰れるか秒読み 再編の核がハシズムは最悪の事態
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2012/4/11 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
とりあえず、消費増税はお蔵入りでも、自民大連立や橋下大阪市長の政党が出てきたら暗黒時代へ逆もどりのこの国
ブザマとしか言いようがない。消費増税で党首会談を申し入れ、野党への抱きつきを画策していた野田首相が、自公からあっさりソデにされた。自民は「国対レベルで協議するのが先だろう」と突っぱね、公明も「今はその状況ではない」とヒジ鉄を食らわせたのだ。
当たり前だ。野田内閣の支持率凋落ぶりを見れば、誰だって逃げ出したくなる。野田政権に甘い読売の世論調査(6〜8日)でさえ、内閣支持率はたったの28%。先月から7ポイントも急落し、再び危険水域に突入した。「不支持」はダブルスコアの59%である。
原因は明らかだ。消費税増税には国民の57%が反対している。「賛成」は35%で、先月から5ポイントも下落した。国民は「将来はともかく、不況の今やることではないだろう」と怒っているのだ。それなのに、この内閣は聞く耳を持たず、消費増税にシャカリキになっている。支持率が下がらない方がおかしい。
野田は自公の要求を丸のみしてでもスリ寄ろうと必死だが、嫌われドジョウが追えば追うほど、自公は「首相の宣伝に使われるだけ」と後ずさりする。野田は万事休すだ。
「自公の党首会談拒否は国会での対決姿勢の表明、いわば宣戦布告とみていい。消費税で野田政権を追い込むつもりなのです。首相は『今国会で成立させる』『命をかける』と言っていますが、この調子だと首相の目指す4月中の審議入りは無理。ゴールデンウイークに入れば訪米やら外遊ラッシュで消費税どころではなくなるし、連休明けの審議入りも自民党に時間を引き延ばされると厳しい。今国会で関連法案を成立できなかった場合、『命をかける』とまで言った野田首相は追い詰められる。責任を取るしかなくなります」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)
今月26日の小沢裁判の判決が無罪になれば、消費増税反対派は勢いづく。小沢切りを要求している自民党は今まで以上に態度を硬化させる。ますます成立は不可能だ。とりあえず消費増税はお蔵入り。野田政権はいつ潰れるか、秒読みの段階に入ったといっていい。
◆2大政党に愛想を尽かし危険な選択に走る国民
問題は「その先」だ。野田を引きずり降ろしたところで、次がいるのか。
小沢一郎元代表を座敷牢に閉じ込めた今の民主党内には、首相になれる器はひとりもいない。岡田副総理は野田と同じで官僚の言いなりだし、“言うだけ番長”の前原政調会長など論外。首相になった姿を想像するだけでゾッとしてしまう。
それより何より、どのみち選挙になったら民主、自民ともに大敗するのは目に見えている。今回の読売の調査によると、政党支持率は民主も自民も1割台というていたらテイタラクなのだ。その一方で、「支持政党なし」の無党派層は56%に膨れ上がった。国民の大半が2大政党にウンザリし、愛想を尽かしているのである。
ここにきて、「選択肢がないから仕方がない」「1+1は1・5くらいになる」とばかりに、民主と自民の大連立を求める声が上がっている。読売調査でも21%あったが、とんでもない話だ。政治評論家の森田実氏が言う。
「大連立を望む国民が2割もいるのは、どうしようもない大マスコミが後押ししているせいです。大連立政権なんか誕生したら、それこそ議会制民主主義は終わりですよ。圧倒的多数の下、国民の声や少数意見はかき消され、法案を作ったら何でも成立してしまう。消費増税も、原発再稼働だって素通りです。このデフレ不況下で増税などやったら、国民生活はガタガタになる。原発が再稼働されたら、母親や子供たちはこの先もずっと放射能の恐怖に怯え続けなければならない。大連立は、この国にとっての自殺行為です」
◆目つきもヒトラーに似てきた橋下
しかし、恐ろしいのは大連立だけじゃない。もっと見過ごせないのは、国民の54%が「政界再編」を期待し、60%が橋下徹大阪市長の維新の会の国政進出を望んでいることだ。
既成政党がだらしないから、橋下維新の会への期待がグングン高まっているのである。
確かに、ヨイショ報道をタレ流すTVメディアばかり見ていると、役人の怠慢やムダ遣いを追及し、大阪都構想を声高に訴える橋下の姿は「改革者」に映るだろう。
しかし、その本性は全然違う。橋下という男は極めて危険だ。
筑波大名誉教授の小林弥六氏がこう指摘するのだ。
「反対意見を徹底的に潰し、君が代を歌わない教師を監視したり、密告を奨励して労働組合や市職員を容赦なく弾圧する手法は、ファシスト政治そのものです。敵をつくり、メディアを巧みに利用して、人々の熱狂を煽(あお)る。最近は演説中の目つきや身ぶりまでヒトラーに似てきたように見えます。橋下氏の場合、憲法改正への言及などウルトラ右翼的な傾向が強いし、これまでの恐怖政治を見ていると、国民の自由を奪おうとするのは否定できない。地域政治のことを言っていた橋下氏が、途端に国政進出を言い出した点も、権力掌握への強い執着を感じます。既成政党がダメで受け皿がないからと、橋下氏に傾斜するのは危険な兆候です。国民は選択を間違えてはいけません」
再編の核が“ハシズム”なんて最悪の事態。絶対に避けなければダメだ。
◆小沢"抹殺"のカオスが招く戦後政治最大の危機
こうなると、つくづく小沢一郎を排除してきた菅前首相以来の民主党執行部の罪は重大だ。
いまや政界を見渡しても、力量からいって、“ポスト野田”は小沢以外にはいない。それなのに、菅や仙谷政調会長代行ら未熟児勢力は、検察やマスコミと結託して「小沢=悪」のイメージを国民に刷り込み、小沢を裁判にかけて政治生命を奪った。その路線をそっくり踏襲し、いまだ小沢を座敷牢に閉じ込めているのが、野田ら現執行部だ。
しかも、小沢はたとえ無罪になっても、表舞台には出てこられない恐れがある。小沢裁判の責任者である民主党の辻恵議員は、こう語っている。
「そもそも裁判の狙いは小沢さんを葬り去ることでした。裁判長が無罪を言い渡したとしても、限りなく疑わしいという判決文が考えられる。それを受けてマスコミはまた騒ぐ。控訴される。野党は証人喚問を要求する。党員資格停止は解かれない。ずっと裁判は続く。そんな状況になることを非常に危惧しています」
仮に小沢が自由の身になったとしても、民主党がここまで国民を裏切り、とことん愛想を尽かされたオンボロ政党になり果てた今となっては、小沢でさえどうすることもできないかもしれない。前出の小林弥六氏はこう言った。
「ここまで日本の政治がダメになってしまったのは、『国民生活が第一』を訴え、この国を正しい方向に導こうとした小沢氏を排除したのが始まりです。その後の菅、野田クーデター政権は完全に失敗に終わっている。民主党は自分たちで政権政党を潰し、ポスト野田を抹殺したのです。国民に対してあまりに罪深いし、今の状況は戦後政治最大の危機と言っても過言ではありません」
そんなカオスの中で頭をもたげてきたのが、大連立やハシズムを待望する声なのだ。このままでは、この国は暗黒時代に逆戻りだ。
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