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今週発行の週刊ポスト(4月20日号)は、「4・26『小沢一郎判決』で何が裁かれるのか」とのタイトルで、全14ページの特集記事を組んでいる。中でも筆者が注目したのは「記者クラブよ、この疑惑報道を謝罪・訂正しないのか」の記事である。その記事は「小沢氏の『政治とカネ』問題には、検察と大マスコミが作り上げた虚構があまりにも多い。(中略)『誤報』の落とし前をどう付けるのか。」で始まる。
誤報がどうして起こったのか。検察によるリークを、裏づけも取らずにそのまま記事にしたことは、以前から指摘された通りである。そして、検察リークが「誤報」だと分った時、訂正記事を書いたのは、ただの1回しかないそうだ。では、訂正されなかった誤報はどうなったのか。大マスコミは「ダミーの政治団体」「天の声」などの誤報を伝えた言葉をこっそりと封印した。二度と使わなかったということである。
例えば、大マスコミは陸山会の「虚偽記載金額20億円」と盛んに報道した。では、3人の秘書の裁判を含め、小沢裁判でそのような金額が一度でも出たか。一度も無いし、マスコミの訂正も無い。おそらくマスコミは、公判で問題にされなかったから、記事にしなかったと言い訳するだろう。総務省はどちらでも良いと言う「期ズレ」への共謀が裁判になったのは、このマスコミの無責任体質にあるのだ。
週刊ポストは次のように指弾する。「このように、検察リークによる誤報を連発した果てに定着したのが、『政治とカネ』という言葉である」と。検察は小沢氏を叩けば埃が出ると妄想して、小沢氏の秘書大久保氏を、これまで検察が一度もしたことのない「事情聴取抜き」での逮捕をした。だが、2年弱の間に、100名の検事や検察事務官を動員し、捜査したが「何も無かった」。完全な「シロ」だったのだ。
捜査の結果、小沢氏を罪に問える材料は何も無い。だから、政治家の犯罪なら「贈収賄」や「闇献金」という具体的な容疑で記事を書くのが原則なのに、「政治とカネ」という漠然とした言葉にせざるを得なかった。このように週刊ポストは書いている。なるほどと、筆者は思った。マスコミは「政治とカネ」と書き、政治活動でお金を使うことが、さも「悪」であるとの印象を与えたのである。
小沢公判でも前田元検事が、検察の内部を「現場は厭戦ムードが漂っていた」と証言したが、マスコミの現場も同様だったようだ。ある現場の記者が、「デスクなど上司からは小沢の悪い記事を書けと要求されるが、何も容疑がないのになぜ悪く書けと言うのか。上司の感覚の方がずれている」と嘆いていた話が、伝聞ではあるが紹介されている。デスクは、現場の生の声を殺すために「政治とカネ」を連発したのだろう。
マスコミが「政治とカネ」という、訳の分らない言葉で「小沢クロ」を印象づけるのに大きな役割を果たしたのが、テレビのコメンテーターたちである。「証拠を見たのではないが99%クロだ」と言った河上和男や堀田力などのヤメ検。水谷建設の元社長が石川氏に5千万円渡した目撃証言と称した映像を流し、小沢クロを煽ったテレビ番組「朝ズバッ!」とその司会者みのもんたなど、挙げればキリがない。
テレビのコメンテーターとかニュースキャスターと自称する連中は、自ら取材することはほとんどない。毎日の岸井成格は、「リークではなく(検事の)顔色を見る」ことで取材できるという、超能力者のようなことをテレビで発言したこともある。彼らの共通点は、「小沢クロ」を発言することで、テレビ出演権?を得ていることだ。郷原信郎氏、江口紹子氏など正論を述べ、テレビから消えた人とは好対照である。
処で、先週6日金曜から今日12日までの1週間が、「春の新聞週間」であることを知っている人が何人いるだろう。03年から春から、その初日の4月6日を「新聞をヨム日」として、無購読者に新聞の購読を呼びかける活動を集中的に展開するとして始まったらしい。購読者獲得のキャンペーンを遣ることを批判しないが、なぜ新聞を購読しなくなったのか、その理由を分っているのだろうか。
若者が、インターネットニュースで充分と考えているとしても、最近新聞購読を止めた人の多くは、新聞報道の内容が信用できないから、購読を止めたのである。その契機になったのが、小沢事件であると言っていいだろう。大新聞は大量の「誤報」を流し、「政治とカネ」を連発することで、自らの首を絞めたことになる。自らの無責任体質が招いた結果である。将に因果応報と言うことである。
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?m=0&i=12
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