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『月刊日本』2011年2月号より
http://gekkan-nippon.com/?p=814
日本人は魂を失ってしまった
―― 与党の一員である国民新党の代表として、民主党のありさまをどう見ているか。
【亀井】丁度今日(12月14日)、内閣改造直後に菅総理と官邸で話をしてきた。あまり長く話し込む必要もないから、こちらの言いたいことだけ言ってきた。総理は、目先の問題へのテクニカルな対応しかできないようではダメだ。国家・国民をどうするか、そこが見えてこなければダメだ。国民と一丸となって情熱、エネルギーが湧きでてくるようなメッセージがないとダメだ、とね。実際、改造内閣がこれまでのように、場当たり的対応での国会運営、数合わせの連立など続けていけば、行き詰まるのは目に見えている。
―― 民主党の問題というより、こうした政治家を産み出してきた戦後政治そのものの問題がある。
【亀井】今、日本という国家は凶暴なまでの世界政治の荒波の中で沈没しかけている。そんな中で、肝心の日本国民が、自らの魂を失ってしまったのだ。文字通り「魂消て」いる。
はっきり言ってしまえば、魂なき今の日本国民には、大日本豊秋津島に住む資格はない。
問題は簡単なことなのだ。動物と人間の違い、その原点を取り戻すことだ。人間らしさとは何か、何が我々を動物とは異なるものとしているのか。それは、「自分さえ良ければいい」という発想ではなく、他の仲間と共存共栄していくという発想だ。「みんなで幸せになっていこう」と思える魂だ。
特に日本人はこの魂が他の国民よりも強かった。それが、明治以来の急速な近代化においても、いたずらに西洋的競争原理、覇権主義に陥らずに国家全体で一丸となって発達できた根源にある。
残念ながら日清・日露戦争での勝利で浮かれてしまい、ここから西洋覇権主義の猿真似に陥ってしまい、だいぶこの魂が損なわれた。さらに、GHQによる占領政策でモノ・カネの論理が蔓延し、日本人の魂は息の根を止められた。
だが、モノ・カネの論理は本質的に西洋の土俵そのもので、そこで日本人が勝負しようとしても、土台、勝負になるわけがないのだ。いいようにのせられて、戦後復興を成し遂げて得意気になってはいたものの、それも実力というよりも、冷戦構造の中で復興させてもらっていただけだった。
だから冷戦が終わるとすぐにやりこめられてしまった。日本の没落は必然的だったのだ。(以下略)
*本稿は編集部の許可を得て投稿しています。
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