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週初めの注目週刊誌・・・AERA、サンデー毎日、週刊ポスト・・・役職を辞した雄々しい小沢派議員たち
一兵卒で何の権限もない小沢さんの意向で、ほとんどの小沢グループ議員がその役職を辞任した。
この統率力と一致団結力は、やはり鉄の結束を誇った田中派の流れを汲む小沢グループならではだ。
これは野田政権に対する宣戦布告であり、完全に戦闘態勢に入っていると云えるだろう。
ただ、小沢さんの鶴の一声で、認証官でもある、黄川田徹総務副大臣、森裕子文部科学副大臣、牧義夫厚生労働副大臣の3名と、主浜了総務政務官が辞表を出し、党の役職者29名も辞表を提出した・・・
ように映るが、そこには議員一人ひとりのそれぞれ物語、思いや苦悩があったようだ。
その辺をアエラが書いている。
(AERA 4/16号)
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AERA4/16号
<タイトル>
小沢クーデター
本気度示す焼香とメロン
<リード>
≪野田政権が消費増税法案を閣議決定するや、グループの議員を政府や党の役職から続々と引き揚げた小沢一郎氏。地元・岩手県の被災地、陸前高田市にも足を運び・・・・。≫
この記事の中で知らなかったが衝撃だった内容がある。
辞表を出した陸前高田市出身の黄川田徹氏は、津波で両親と妻、長男を一度に失っていた、というのだ。
この文字を見たときは大変ショッキングだった。以前、自由報道協会の会見ではそのことを述べているようだが、申し訳ないが知らなかった。
小沢氏から「岩手県の議員としての立ち位置を示してほしい」と副大臣辞任を促された黄川田氏は、「陸前高田の仮設住宅に線香をあげに来てくれたら辞める」と言い、小沢さんは「行く」と二つ返事で、今回の訪問が決まったようだ。
その時のシーンをアエラは見ていたように書いているが、産経のように「記者兼小説家」という想像記事を書くような記者がいるとは思えないので、取り上げてみることにした。
たぶん、黄川田氏本人やその場にいた支援者などへの取材を元に書いているとは思うが、その部分を抜粋し書き出してみる。
≪小さな部屋に通されると、小沢氏は真新しい位牌に線香を供え、神妙な表情で手を合わせた。近所からは、家族を失った黄川田氏の「親代わり」という83歳の伊藤勲次さんもやって来た。小沢氏にとっても父親の佐重喜元国務大臣以来の支援者だ。
・・・
伊藤さんは静かな口調で問いかけた。
「亡くなった黄川田の父親は小沢先生の支援者でもあった。拝みに来るのが世の中の常識だ。これまで来なかったのは、小沢先生が徹先生とけんかしたんじゃあるまいか」
小沢氏の地元は岩手県だが、津波の被災地に足を運んだのは今年1月に入ってからで、住民からは「遅いのではないか」と不満も漏れていた。そんな気持ちを代弁したのだ。
「遅く来て申し訳なかった」
と言う小沢氏に対して、伊藤さんはもう一言付け加えた。
「徹先生が副大臣になってみんな喜んでいた。辞めねばならねえのは、どういうことか。政治はやくざと同じで義理人情だ。この落とし前はどうつけてくれるのか」
すると小沢氏は、
「落ち着いたら今以上に復興に力を注ぐから」
と約束したという。
「小沢先生がもっと早く来てくれたら、心配することはなかった。でもこれで一安心した」
と伊藤さんは言う。・・・≫
ここまでだと、少しネガティブに書いてあるように思うが、この記事はそんなことはない。この後、メロンの話があり、小沢さんが誠意を重んじ、「百術は一誠に如かず」の座右の銘も紹介している。
黄川田議員は自由報道協会の会見で次のように語っていたようだ。
≪「仮設住宅で一晩明かさないといけないんですよ。指摘されないといけない。怒られないといけない。そこから物事が始まる。そこをしないで、いつも距離を置きながら半年間を過ごすと、一体何をやってるんだとなる」≫
■仮設住宅で暮らす黄川田議員、被災地を知るためには「仮設住宅で一晩明かせ」(ニコニコニュース2011年10月4日)
会見詳細記事:
■家族4人を失った黄川田議員「政府のメッセージ足りなかった」と悔やむ(BLOGOS編集部2011年10月05日)
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また、森ゆうこ議員も自身のブログに、辞任の思いを書いている。
≪文部科学副大臣辞任についてのご報告≫
この記事を読んで、いつもの「楽天ソーシャルニュース」に、≪「棄民政策」は生き続けるのか?・・・「消費増税」「原発事故」「放射能問題」「郵便不正事件」「陸山会事件」の本質は同じ≫というタイトルで投稿し、次のように書いた。
≪森ゆうこ議員がブログで「文部科学副大臣辞任についてのご報告」を書いている。
この中で特に目を引いたのが、次の文章である。
≪今回の消費税増税や原発事故、放射能の問題、そして「郵便不正事件」や「陸山会事件」に代表される検察と司法の問題も、その本質は、実は、同じであると私は考えています。既得権を守るために汲々とする勢力と闘うこともせずに、棄民政策とも言える、困難な状況に人々を放置してきた政治そのものの問題であります。≫
まさに同根。
既得権を守る勢力の中にはマスメディアも含まれることを多くの国民が気付き始めていることだと思う。
新聞などの論調は、とってつけたように「増税せよ」一色だ。
この異常で異様な雰囲気と同じものを感じている人は既に少ないと思うが、あの戦時中、国民を玉砕へと進ませた大本営の広報と化していたマスコミと、まったく同じであることも、多くの国民が感じていることではないかと思う。
こうした日本の政治風土、慣習から脱却しない限り、役人天国は続き、棄民政策は続いていくことになる。≫
森ゆうこ議員は「雄々しい」という言葉がぴったりな頼もしい議員であり、小沢さんの考えにピッタリと寄り添っている。
またマスコミでは、奥村展三文科副大臣と中塚一宏内閣府副大臣二人の副大臣の反逆を、4人の政務三役辞任以上に大きく扱い面白おかしく記事にしている。小沢さんの意に反して内閣に残り、増税法案も賛成する、と言っていることに「小沢帝国の崩壊」などと仰々しく書いているのだ。が、ほとんどの役職者は、個々人の判断で辞表を提出しているのが事実である。
この一連の件で感じたのは、いかに小沢グループの議員たちが、真摯で誠実か、ということだ。
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損得勘定でみれば、今は何の権限もない一兵卒である小沢さんに着いていく実質的な外面的メリットなどは何も無い。むしろ、国家権力やマスコミからはターゲットにされる対象となり、圧倒的にデメリットの方が大きいだろう。
また、地元支援者からも、被告人にされている小沢さん関連のマスコミ記事が悪意に満ち満ちているために、様々なネガティブ意見や、「何で小沢支持なんだ」と批判され、その説明のために余分なエネルギーを費やさなければならない。
なぜ、そんな、しなくてもいい苦労を背負ってまで小沢グループでいるのか、もっと楽して議員ライフを送れるのに・・・。
小沢グループの議員たちは、今の権力欲の権化になっている幹部たち、とりわけ枝野、仙谷、自見などの顔と比べれば、明らかに「人相」が違う。
前にも書いたが、議員会館でウロチョロしている時に目の前を仙谷が通り過ぎた。かれは人相が悪いのに加えて、周りの空気も淀んでいるのがわかった。いわゆるオーラがマイナス因子を発している(笑)、ということだろう。
元国民新党の亀井亜紀子議員も、先日来取り上げているが、会見などを見るにつけ、その論理とともに顔が大変すっきりしている。欲の塊のような自見大臣とは月とすっぽんである。
あのクーデター劇で見せてくれたのが、下地幹事長や自見大臣などの権力にすり寄る強欲さと共に、今の民主党も、菅、野田とそもそもクーデター政権だということがわかる。
菅や野田、仙谷や前原、枝野らは、政権交代をかけた選挙で約束した国民との契約をことごとく反故にし、魂を官僚に売って権力に汲々と固執し居座っている。権力の魔力に取り憑かれ、初心を忘れて汲々としがみついている。「悔しければ代表選で勝ってみろ」と平気でのたまわっている。まさにクーデターを起こして、政治主導を官僚主導に戻し、マニフェストに書いてあることは放棄して、書いてないことを無理矢理やろうとしている。
野田政権が次々と化けの皮が剥がれてきていて、再稼働問題では国民の中に、このままではこの政権に日本は潰されると、多くの人が知るところとなって、大きなハレーションが起きようとしている。
このような理念無き、欲得だけの政治家と小沢グループの議員との大きな違いは、小沢さんが大切にする、信義を重んじていることであり、国民との約束を重視していることで、それがそのまま顔にも表れているのだろうと思う。
******** ********
国民新党のW亀井議員が離党発表した同じ日に、小沢さんは永田町の第一議員会館の自室で名古屋の河村たかし市長と会っていたという。
これはメディアには報じられてなかったことで、その辺をサンデー毎日最新号が書いている。
(サンデー毎日4/22号)
<タイトル>
政界再編「水面下の攻防」
東名阪連合 決起の全情報
石原・小沢・橋下・河村が画策 小沢「旗印は“反官僚≠ナいいんじゃないか」
<リード>
≪国民新党の連立離脱騒動をきっかけに「第三極」が決起しそうだ。主役は石原慎太郎東京都知事、河村たかし名古屋市長、橋下徹大阪市長。裏に剛腕≠ェ控える「東名阪連合」の趣だ。中央集権・官僚政治の打破を掲げる「政党連合」誕生へのシナリオ全情報。≫
関係者からの話として、この会談の中で、ある重要なキーワードが交わされたとのことで次のように書いてある。
≪会談自体は10分と短かったものの、今後の政局を話し合う中で、小沢氏は河村氏に、「(戦う旗印は)反官僚でいいんじゃないか」≫
これには石原慎太郎氏が自身の新党構想の中心に据える「中央集権・官僚政治の打破」を念頭に置いたのではというものだ。
この旗印の下、政党連合ができうる、と結んでいる。
ただ、橋下氏がツイートなどを見ても、先日、石原氏が大阪まで行って会談したが、石原氏の片思いの度合いが強いような気がする。
やはり、橋下氏にとっては、ロートル議員連合では新鮮さと、旧体制を引きずったものとは連合を組むときに支障になると思っているのかもしれない。
(後略)
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