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(作品はパロディスト、マッド・アマノ氏のご提供です)
パロディスト、マッド・アマノ氏が描くこの両亀井追放劇は、巨匠ミケランジェロの有名な絵画「楽園追放」(1508-12年、システィーナ礼拝堂)を下敷きにしたものである。旧約聖書・創世記に描かれた人祖アダムとイブの楽園追放は、非聖書圏エリアの日本でも知られている有名な物語である。アダムとイブは、「エデンの園」という楽園で、何の不安も心配も死の苦しみもなく暮らしていたが、イブはある日、蛇の誘惑に負け、神に決して食べてはならないと言われていた「禁断の木の実」を口にしてしまい、アダムにもそれを食べさせた。
神の怒りを買った二人は、楽園を追放され、それ以来、女性は出産の苦しみを味わい、男性は額に汗しながら苦労して働くことを強いられ、死を味わう運命に囚われた。「禁断の木の実」とは「善悪を知る木の実」であり、それを食べた二人は自分たちが裸であることを自覚しイチジクの葉で隠した。二人が木の実を食べたことで、地は呪われ、これがキリスト教でいう原罪の原型となっている。
国民新党の両亀井追放劇は、創世記に記されている楽園追放劇とは決定的な部分で異なっている。それは、追放を行った主体が神ではなく悪魔(ヘビたち)であるという部分である。亀井静香代表と亀井亜紀子政調会長は、禁断の木の実を食べたために追放されたのではなく、逆に禁断の木の実を食べまくったヘビたちに追い出されてしまったのである。地位や利権という欲の誘惑にやられたのは、自見庄三郎郵政大臣や下地幹郎幹事長ら、それに連なる4名、合わせて6名の国民新党党員である。
国民新党の内部分裂・追放劇は、民主党、自民党、公明党などの他党からクーデターとして見られていて、両亀井氏に対しては何となく同情の気配が漂っている。さて、問題はメディアも他党もこのクーデターの首謀者が自見庄三郎氏と下地幹郎氏と捉え、この二名が中心になって首謀的画策を講じたように思われているようだが、神州の泉もパロディストのマッド・アマノ氏も、実は別の見方をしている。
それは、このクーデターの実質的な首謀者が浜田和幸氏ではないのかというものである。浜田和幸氏は菅政権時代、復興担当相新設に伴う政務三役人事で、唐突に自民党から一本釣りされ、総務政務官に就任させられた。菅直人元首相の強い意向によって為された、この異例な人事抜擢は、不思議なことに浜田氏が、民主党に移籍せずに国民新党に移籍していることである。
この人事には明らかに大きな裏があったと見るべきであろう。神州の泉は過去のエントリーで、浜田議員の立ち位置が愛国派議員なのか売国派議員なのか、まったく分からないという意味のことを書いた。それはTPPでは愛国派の考え方を示し、政務三役としての復興処理事業では、震災瓦礫の拡散処理と、この処理を外資へ繋げている姿勢が明確に見えていることから、彼の本心がどこにあるのか分からないという意味であった。
しかし、今回の国民新党クーデターで、彼の本領が何であるかはっきりと示されている。今は詳しく書かないが、浜田和幸氏はCSIS「アメリカ戦略国際問題研究所」(Center for Strategic and International Studies)と深い関係があり、この組織の日本支部長・マイケル・グリーン氏の密命で動いている可能性がある。つまり、復興担当の方向性を、ショックドクトリンを利用した国際金融資本の進出を、政府中枢から促すという任務を帯びた人物だと神州の泉は考えている。
彼が国民新党に居を構えたのは、人間関係や成り行きなどではなく、「アメリカ戦略国際問題研究所」の意向によって国民新党を分解させるために派遣されたのである。郵政民営化にしても、その他の国際金融資本に取って都合の良い政策展開に最も邪魔なものが、亀井静香氏や亀井久興氏(亜紀子氏の父)などが結党した国民新党であった。
国際金融資本にとって、この党は目の上のたんこぶであるから、崩壊させなければ日本収奪作戦が遅れるわけである。そのために浜田和幸氏に内部クーデターを起こさせる密命を与えて国民新党に入党させたと考えれば、全ての辻褄が合うのである。亀井亜紀子氏が言うように、クーデターを起こした4名は結党に関わっておらず、結党精神が息づいている両亀井議員にこそ正統性があるのである。つまり、この追放劇の核心は、後から入ってきた者たちの“謀反(むほん)”に他ならず、それは国際金融資本の思惑に沿っている。
従って、今回の国民新党分裂劇、両亀井追放劇の首謀者が浜田和幸氏であるという考えは充分にありうる話である。植草一秀氏は今回の国民新党の騒動で、野田民主党は完全に利権複合体と一枚岩になり、「民自公大政翼賛体制」の構築へ向けて準備が整ったと言っているが、全くその通りである。この布石を打った大元がCSISであり、その特命を受けて動いているのが浜田氏であるという見方は的を射ているように思う。
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2012/04/post-9404.html
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