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現実味増す「小沢・橋下政党」 「小異を残して大同につく」、周恩来
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2012年04月09日 世相を斬る あいば達也
混沌とする政局話の前に、野田政権の国民不在の原発再稼働問題に触れておこう。原発事故であれだけの大事故を起こしておきながら、尚且つ、いまだ真の収束など及びもつかない状況で、野田と云う男は、枝野・細野・藤村の3バカ大将と会合を開き、関西電力大飯原発3,4号機の安全を宣言するようだ。想定外の地震が起きても、津波が襲っても完璧な安全が確保されていると宣言するらしい。此処で云う“想定外の地震・津波”とは、今回の福島第一原発を襲った地震及び津波の範囲内と云う事だ。
災害の規模において、福島以上の大規模地震はないと云う前提に立っているのは明らかで、絶対に安全だとは言わないところが味噌。この4人の男が、後々刑事責任を逃れるための布石として、あらためて“暫定基準”と云う言葉を、殊更にメゾフォルテで語っている。政府の原発事故対策及び再稼働に向けての動きは、すべてが“暫定”で粉飾されている。原発の、あらゆる事故への対応が、“兎に角、水で燃料を冷やせればなんとかなる”の一点張りなのが目につく。最初の地震動で、原子力設備の配管等の損傷データの検証も終わっていない。国会の事故調の答えも出ていない。
単に、福島事故を教訓に羅列された緊急対策の領域の話である。まったく信用に値しない、電力会社と保安院がつくった叩き台を元に、野田と3バカ大将が2日間で鋭意検討?「納得いくまで徹底的に議論した結果」だと野田は言うが、あまりにも酷過ぎる。間違いなく、世界の笑い者になること必定だ。これで、万が一にも事故が起きてみろ、どんな逃げを打っていようと、今度は間違いなく逮捕起訴を逃れることは出来ない。あきらかに、この暫定基準で「安心しろよ」には“未必の故意”と云う犯意が認定される!あきらかに“犯罪予備群”と化した野田政権だ。
国民の生命財産への、無視・軽視も甚だしく、憲法の精神にまで背いている。幾ら、北電の泊原発が5月に止まると、“原発ゼロ日本”が誕生する事を避けようとする、原発マフィアらの圧力が強いからと云って、政治的判断と云うより、利権癒着判断に他ならない。基準だ基準だと云うが、よくよく読めば、“電源確保と緊急冷却対策”でしかない。到底、想定外の出来事が起きても、周辺住民のみならず、日本国民の生命財産を保障すると云うより、“暫定=たぶん”が肝の詐欺的判断に過ぎない。免震施設も未着工、津波防御の防波堤かさ上げも未着工、緊急時のベント排気管への放射能吸着フィルター設置も後回し、もう無茶苦茶としか言いようがない。あの斑目委員長が保障できない、と言っている安全対策をも無視する無謀ぶりだ。このような所業を、ファシズムと云わずなんと表現するのだろう。
漸く本題だが、本題に入る前にヒートアップ、もう直ぐオーバーヒートしてしまいそうだ。(笑)いま永田町の政局は、永田町外で起こっている。“小沢一郎裁判のゆくえ”と“橋下維新の会”と云う二つの事象を中心に動いている。動いていると云うより、その結論や動きを固唾を飲んで見守っている状況だ。野田政権の誰の発言も、自民党幹部の強気一点張りの発言も、ビルの谷間に木霊するカラスの鳴き声の如しだ。今さら、彼らがどんな強弁をしようと、民主、自民と云う政党の瓦礫の寄せ集め度がバレテしまった以上、何を言っても無駄吠えである。
小沢裁判の判決について、最高裁事務総局に民主の誰それが探りを入れ“有罪の臭いをかいだ”と云った憶測記事も流れているが、今回は最高裁もガードが固いようで、一切状況は漏れていない。それはそうだろう、最高裁事務総局と云うセクションが、これだけ衆目を集めてしまうと、もう闇の権力者として君臨するのが困難になってきているからだ。笠間検事総長が頭を抱える程の東京地検特捜部の醜態は、最高裁にとっても“裁判所は検察の下請け機関”と呼ばれる屈辱は晴らしたい心情になるのは当然である。そんな折、政治家に判決の方向性など漏れるものなら、致命的醜聞。なにが何でも、この屈辱的三権分立の歪みの是正に向かわざるを得なくなっている。
それに、検察と裁判所のもたれ合いは、あくまで検察が起訴した裁判におけるもたれ合いであり、本来検察審査会の強制起訴は含まれない。検察が不起訴にした事件を、単に裏金作りに利用しよう程度で用意した検察審査会と云う組織をどこまで面倒みれば良いのか、迷っている段階なのだと思う。つまり、小沢裁判は、あくまで検察審査会の起訴であり、検察の起訴ではない点がポイントになる。ここはあくまで東京地裁の裁判所に一任する立場を堅持するのが得策なのである。つまりは、今回の小沢裁判の判決は、地裁の大善裁判長の胸先三寸と云う事で判決が出るだろう。石川議員らの裁判とは意を異にしている。
まぁ故に、判決が無罪であるかどうか、それは別問題。あくまで、大善裁判長の独自の判断に依るだろう。さて、それでは判決が出るまで、何も起きないのか?というと、そうでもない。橋下を中心に、先ず石原がじっとしていられなくて動いた。維新塾の講師を仰せつかり、気分高揚で会見をしていたが、橋下から何の反応も得られなかったと云うのが事実である。こう云う問題は、世間の常識で考えれば、答えは直ぐに得られる。今や“飛ぶ鳥を落とさんばかり”の勢いの橋下が、幾らイデオロギーの近似性があるからと云って、個人的パフォーマンスが大好きな、平沼・石原と云うロートルと組みメリットがゼロである。
国政である程度の実績を持っているのならいざ知らず、青嵐会で中川一郎の子分だっただけど、それ以上の何もない石原と組んでデメリットはあるが、メリットはない。東京首都圏の領域は“みんなの党”で賄える問題であり、石原に頼る必要は皆無だ。名古屋以西においてはマイナスにしか働かないのだ。その上口うるさいか頑固一徹、到底自由主義競争で行政機構を改革しようとする橋下らが組める手合いではない。この石原を中心に離合集散を試みた亀井静香の勘違いが、すべてのはじまりだが、おそらく新党構想自体萎むのではないだろうか。
此処で参考になるのがネット界のスズメバチ・池田信夫のコラムだ。色々橋下が小沢擁護をすることに苛立っている様子で、小沢を「先生」と呼ぶとケチをつけ、橋下が小沢の所業を知らないのではないかと、お節介にも解説まで加えている。最後の方で、もしかすると“橋下・小沢政権誕生”に臭覚を働かせたのか次のうように、逃げを打っている。≪ ただ私は、この政局的な勘は悪くないと思う。小沢氏が離党し、彼の資金力・組織力と橋下氏の人気を組み合わせれば、次の総選挙で第一党になる可能性もある。自民の一部が組めば「橋下首相・小沢幹事長」という細川内閣のようなパターンもありうる。 しかし問題は、何をするかだ。橋下氏の政策は組合たたきや原発反対など思いつきのポピュリズムで、このまま国政に進出しても霞ヶ関に一蹴されて終わりだろう。小沢氏の力もかつての面影はないので、細川内閣のように短い命で終わるだろう。次の次に期待するしかない。≫
池田が臭覚を働かせた部分は、筆者も同様である。ただ、池田は橋下の基本原理を理解していないので、組合叩きとかに目を奪われているようだ。原発反対を組合叩きと同列に書いた時点で、このコラムの悪意が露呈する。(笑)ついでに、小沢も嘗ての政治力量はなくなった、細川政権の二の舞だ、と捨て台詞まで吐いている。(笑)橋下の基本は大阪都構想に実現であり、その為の素地として、中央から地方への行政権力の移動が欠かせないと言っている。組合叩き、国家国旗問題などは、或る意味色づけに過ぎない。ただ、池田氏の臭覚だけは当たりだろう。それだけにしておけば、筆者がコラムを長々書かずに済んだのに、オチをつけた為に、筆者も一苦労させられている。
野田の“主権在官”“利権大企業”の姿勢はもう改めようがない処まで来ている。いわば、清水の舞台から落っこちている最中といえる。もう、緊急援助隊がレスキュー出来る時点は通り過ぎた。後は、葉桜になった音羽山の桜の木の下で憤死する運命だろう。小沢はギリギリまで、“戻って欲しい”と言い続け、最後の最後で見切りをつけるアリバイ作りの態勢に入っている。小沢の金と組織力などと評価しているが、金はそれほどない。(笑)ただし、イザ鎌倉になれば、第二経団連ではないが十二分の資金は調達可能だろう。経済界はじめ、いまだ組織力は一定量温存されているので、その部分も生きる。
しかし、なにより魅力的なのは小沢一郎が「小選挙区比例代表並立制」の選挙手法に熟達している事だろう。維新塾で街頭演説や選挙に対する心構え等々と重視するのも、小沢からの伝授に相違ない。まして、小沢と組めば労せずして100人前後の現役議員を要する政党とも言える。必ずしも、同一党枠となるかどうか別にして、橋下や渡辺が弱い東北・北海道も勢力視野に入れられるのだから、万全の魅力を有する。こんな事に気づかない、橋下のブレーン達ではない。ブレーン達は小沢一郎を利用するつもりだが、橋下は必ずしも利用するだけと云う心づもりでもなさそうだ。
橋下嫌いの小沢支持者の面々には不快感があるかもしれないが、政治とは理念だけで権力が握れるものではない。骨太の理念とリアリズムが同居するのが政治だ。リアリズムだけではミットモナイ!理念だけでは思想家になる。政治家には理想や政治理念、倫理道徳は欠かせない重要な要素だが、現実にアジャストするフレキシブルな対応も要求されるのが事実だろう。筆者は、小沢一郎と橋下徹の「霞が関大改革、脱原発とエネルギー政策、自分の国は自分で守るの3大原則で連携した政治勢力は、国民の期待を一身に集めることだけは保証する。これに“小沢無罪判決”が追加されれば、鬼に金棒だろう。
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