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1月18日(月) 朝日新聞朝刊東京版11面「声」欄
贅沢な洋食並んだ士官食堂
農業 三橋シズヱ(千葉県茂原市 83)
45年夏、郷里の福島県小名浜町(現いわき市)には海軍特攻基地があった。
数百人いる大部隊のようで、女子警防団員だった18歳の私は、友人と2人、
雑用係に雇用された。
士官食堂は毎日、目を見張るような贅沢な食事だった。醸造業者から借り上げた
広い事務所にずらり並んだテーブル、繻子のクロス、磨き抜かれた食器。調理員が
腕によりをかけ、日替わりで昨日はチキンライス、今日はライスカレー、明日は
ハヤシライスという豪華さ。初めて見る料理ばかり。士官はお代りもでき、従兵と
給仕した。国民は僅かな配給の米に雑多なものを交ぜて増量し飢えをしのいでいた
から、非常に驚いた。
私たちは士官食堂の仕事を終えると兵舎に戻り、兵士と一緒にみそ汁と玄米食と
おかず一品の昼食をいただき、夕方まで雑用をして帰った。
挙国一致の戦争のはずが、指揮役の士官はホテルのレストランのような贅沢な
食事で、兵卒は粗食、国民は食うや食わずだった。私は矛盾を感じた。日本は
敗れるべくして敗れたのだと思いもした。
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