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官僚は国民をバカだと思っているという。だから「羊頭狗肉」で官僚の機関紙と化した全国紙を動員して教宣活動を行えば何とでもなる、と思っているようだ。政治家は名誉欲と権力欲に目の眩んだ連中が多いから、「歴史に名を残そう」とおだてれば何とでもなるとタカを括っているという。
野田政権と民主党執行部が演じている一連の「消費増税」ドタバタ騒動を見ていて納得がいく。最初は「税と社会保障の一体改革」だと称していた。このまま放置すれば社会保障は早晩行き詰るから「増税」するしかない。国家財政も予算の半分以上を国債に頼っているのは異常だしパンクするのは目の前だ、とギリシヤなどと比較して国民の不安心理を全国紙が足並み揃えて煽り続けた。
しかし国民を余り舐めてはいけない。生きるために、家庭を支えるために、老いた母親の介護のために、大学生の御子息への仕送りに、と毎日多忙な知人をつかまえて聞いてみると、誰一人として「消費増税」に賛成していない。それでも全国紙は押し並べて「半数近い増税容認」がいると世論調査を発表している。いったい世論調査と身近な人たちの意見との大きな乖離は何だろうか。
世論調査というからには生データをネットなどにアップすべきではないだろうか。それが真実の報道であって「世論調査」を用いてアナウンス効果による世論誘導を意図的に画策しているとしたら由々しき問題だ。「羊頭狗肉」増税案なのはもはやバレバレだ。「税と社会保障の一体改革」のための増税というが、増税部分のうち社会保障に使われるのは2.5兆円程度の一部に過ぎず、あとは官僚たちの「贅」に使われるようだ、と国民に知れ渡った。
全国紙は報せなくても一部の勇気ある真実報道に「命を懸ける」報道機関は内容を詳細に掲載している。たとえば東京新聞を見れば良いだろう。民主党内で消費増税に反対しているのは小沢派だけだと言わんばかりに全国紙やテレビは報じて「消費増税を政局化する悪い小沢氏、対、困難な消費増税に邁進する殉教者野田首相」の構図を描いて国民に刷り込もうとした。
しかし増税議論と社会保障改革とを切り離し、しかも最低年金改革実施は40年後で、社会保障の改革実施は2075年からと洩れるに到って、国民は怒り心頭に達している。学歴だけからいえば国民はバカだろう。大半が東大卒の官僚たちが腹の底で国民をバカにしているのも頷ける。しかし「狗肉」か「羊肉」かの識別程度は付く。余り国民を舐めないことだ。
全国紙やテレビを支配下に置いているとタカを括っているこの国の言論界の重鎮たちも国民を好き勝手に惑わさないことだ。国民が欲しいのは事実の報道であって、重鎮たちの思惑により加工された「真実報道」ではない。あるテレビ局は講釈師よろしく石川氏に水谷建設の社長が紙袋に入れた5千万円の賄賂を手渡すシーンを「再現」して「見てきたようなウソ」を放映して見せた。しかもバラエティではなく、真面目な「真実報道」を旨とする番組で。
野田政権そのものも「羊頭狗肉」政権だが、前原氏を筆頭とする民主党執行部も「羊頭狗肉」政党だ。前原氏が高らかに宣言した「コンクリートから人へ」は一体どうなったのか。相変わらず「永田メール事件」から一歩も成長していないようだ。野田首相は同じグループだった永田氏を見捨てた。その後永田氏はガセネタだったメール事件によって政治生命を断たれ自殺したが、野田氏や前原氏は要職を歴任して、政権の中枢に居座っている。
そして、今度は官僚の走狗となって国民を裏切っている。政治家が官僚を使わないで、官僚に使われてどうするのだろうか。主権者たる国民の浮かぶ瀬はない。ただ唯一人、小沢氏の存在だけが屹立している。官僚の誘惑やおだてに乗らず、全国紙やテレビの悪口雑言に怯まず「国民の生活が一番」の2009マニフェストへの回帰を訴えている。
これこそが民主党への政権交代に託した国民の願いだ。国民は誰が官僚の走狗で、誰が国民の代表として筋を通しているか、全国紙やテレビを信用せず、ネットの中に現れる事実をシッカリと見詰めている。4月26日の判決でミスター推認裁判官に類した判決が小沢氏にも出るようなら、国民は激烈な司法当局への不信を抱き行動するだろう。官僚による官僚のための官僚支配の構図を打破するために。
http://km2295.iza.ne.jp/blog/entry/2644337/
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