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知られざる“増税談合”を暴く!巧妙シナリオに甘さも
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120402/plt1204021123000-n1.htm
2012.04.02 夕刊フジ
★鈴木哲夫の永田町核心リポート
消費税増税法案の国会提出を受けて、民主党の小沢一郎元代表(69)のグループや、国民新党の亀井静香代表(75)が「増税反対」で徹底抗戦の構えを示している。一方、野田佳彦首相(54)は「不退転の決意」を崩さず、野党に協力を要請している。自民党の谷垣禎一総裁(67)は慎重姿勢を崩していないが、水面下では「民主、自民接近」「小沢切り」が進んでいるという。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が知られざる「増税談合シナリオ」を暴いた。
「大きなヤマは越えた。これからは表と裏、両面で次の手を打つ」
官邸筋は語る。民主党の増税法案の取りまとめで、野田首相は「反対している人はどこまでも反対だ。もういい」と、小沢グループの切り捨てを鮮明にしたとされる。今後、法案成立に向けて本当の勝負に突入する。
野田首相は記者会見で「法案修正に応じる」と語った。民主党執行部の1人は「首相がパートナーと考え、メッセージを発したのは自民党だ。シナリオはできている」といい、こう明かす。
「まず、もう一度、与野党協議を呼び掛けて真摯な姿勢を示す。自民党は簡単には乗ってこないだろうが、GW明けには特別委員会で審議をスタートさせる。自民党は財政危機の認識で一致しているうえ、『増税法案を出せ。国会で議論する』と言ってきたので、参加せざるを得ない。そこで100時間ぐらいかけて徹底的に審議する。会期が足りないから大幅延長になる。その間は解散・総選挙もない」
大阪市の橋下徹市長らが国民的期待を集めるなか、国会審議で「しばらく解散・総選挙がない」となれば、「(早期選挙を恐れる)民主党中間派や、自民党の一部議員にはありがたい」(同執行部)。政治家心理を巧みに突いたシナリオか。
それにしても、「特別委で100時間審議」という発想は、どこから出てきたのか。
野田首相に増税戦略を説いてきたのは、元大蔵官僚である民主党の藤井裕久党税調会長。その真髄は「前例に倣え」だ。
「藤井氏は、消費税導入を目指した大平内閣と、消費税法案を成立させた竹下内閣を間近で見てきた。その経験から『政治生命をかける覚悟を持て』『過去のやり方を参考にしろ』と言い続けた。特別委で100時間審議は竹下手法。議論を尽くして、国民の反発を和らげる。最後は『職を辞してでもやる』と決意を見せて落とし込む」(官邸筋)
ただ、表の国会審議だけでなく、裏ルートも駆使する。野田グループの中堅議員が明かす。
「裏で法案修正などを話し合う。民主党は前原誠司政調会長で、自民党は林芳正政調会長代理。2人とも増税論者で、財務省とも関係が深い」
同時に、政局でも握り合うという。
「政局担当は、民主党が仙谷由人政調会長代理で、自民党が大島理森副総裁。世論を見ながら『いつ法案採決し、いつ解散するか』という時期を見極めていく」(同)
巧妙なシナリオに見えるが、甘い面もある。
まず、自民党では、中堅・若手や経済成長路線の構造改革派、落選組が黙っていない。改革派議員は「話し合い解散などをすれば、有権者は『増税談合だ』と受け取り、次の選挙で大敗する。谷垣氏や大島氏は選挙区の空気が分かっていない。総裁選前倒しに動かざるを得ない」という。
公明党もカギを握る。同党幹部は「談合への加担はまずい。特別委の審議に応じても、最後は内閣不信任案を出す。戦う姿勢で総選挙に臨まないと勝てない」という。
このほか、反増税で政界再編を狙う亀井氏と、政務3役などが集団辞職した小沢グループは「倒閣」で一致。橋下氏も「消費税増税は官僚が敷いたレール」などと、「反野田、反増税」に転換した。
野田首相は「私がやりたいのは『先送りする政治』との決別。消費税増税は命をかけてやる」と繰り返している。だが、経済成長や被災地復興など重要なテーマを先送りするなら、しっぺ返しは必ず来る。
■すずき・てつお 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。
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