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野田佳彦首相は、何の正当性も大義もなく、しかも2009年政権交代時のマニフェストに完全に背反した狂気の消費税増税法案を強引に閣議決定しようとしている。首相がモノマニアックに推し進める「シロアリ退治なき消費税増税まっしぐら」は、政党政治を完全に逸脱して、今やアブノーマルというか狂気の域に達している。
野田首相はどじょうと人間の合いの子のような顔をしているから、一見、凶悪性、獰猛(どうもう)性は感じさせないが、総理就任からこれまでに彼のやったことを冷静に振り返ってみれば、野田氏は、頬っかむりをしてどじょうすくいを踊るような好感度の高い親父ではないことがすぐに分かる。
東日本大震災の可及的速やかな復興対策、被災地域インフラの整備、被災難民の生業の確保、福島第一原子力発電所事故の真面目な取り組み、デフレ対策、円高対策、零細・中小企業の生き残り対策、派遣社員(非正規労働者)の問題、ホルムズ海峡問題、イランやシリアのきな臭い周辺事情への対応など、やることは目白押しであるはずなのに、何一つ有効な指示も対策も打っていない。原油価格がうなぎ上りに上がっているのは、海外に関心を持たない野田内閣の無策のせいもかなりある。
やることなすこと、国民生活への寄与とは正反対に、財務省や海外資本筋を益することばかりである。それどころか、ISD条項も理解しておらず、国民への説明が不在のまま亡国TPPへ前のめりになり、今や彼の頭の中は消費税増税法案を通すことだけである。これは稀代の愚宰相である。2009年8月の街頭演説や国会で、「天下り根絶なくして増税なし」と、初期民主党の党是(マニフェスト)を唱えていたが、権力の座に着くや、マニフェストに書いていない消費税増税実現という、財務省のTPR(TAXのPR)に取り込まれた結果、「不退転の決意」を連日繰り返しながら、税制崩壊、国家経済崩壊をもたらす消費税増税一直線に凝り固まっている。
野田首相の政治手法は党内融和、あるいは野党との話し合いを掲げながら、アリバイ的にその形だけをしつらえ、実質的な審議をまったくせずに、いかにも話し合いで決定されたかのような振る舞いばかりしている。つまり、植草一秀氏がブログ「植草一秀の『知られざる真実』」の「総選挙で大量落選するのは『非民主』党議員だ」で指摘しているように、野田首相の手口は、民主的な手続きを一切取らずに政策を進めているという特質がある。
特に民主主義の根幹である多数決原理を無視した経緯が目立つ。植草氏はこの政治形態を「非民主党」と揶揄(やゆ)している。パロディスト、マッド・アマノ氏の作品はこの皮肉をフォトモンタージュ化していて、野田首相は非常に滑稽な感じに戯画化されているが、実は彼のやっていることはこの図柄の通り、ファシスト野田佳彦総統なのである。
総理就任演説でどじょうのイメージを付与したせいで、国民はとぼけた顔のこの親父の見かけと、内容のない流暢な弁舌にすっかり騙されてはいるが、野田首相の本質は融和政策主義でカモフラージュされたファシストである。その証拠に「社会保障と一体化した消費税増税」というフレーズを今まで何回繰り返していたか。
これに加えて最近は「不退転の決意」という国民が全く望んでいない狂気のフレーズを付け加えて繰り返している。決めた政策は一途にまっしぐらと言って猪突猛進を決め込めば、それなりの形にはなるが、「シロアリ退治なき増税」では、国民を騙し愚弄していること以外の意味は持たない。
菅政権も野田政権も人望や人徳が全くなく、打つ手打つ手に私的な野望が丸見えになっているのは、基本に人としての仁義を欠いているからである。政権交代前夜、本来の歴史的政治的なダイナミズムから行けば、小沢一郎内閣が実現する趨勢だったが、日本を牛耳るアンシャン・レジーム(対米隷属の旧体制)勢力は、検察組織とマスコミを総動員して虚構の「政治とカネ」疑惑という人物破壊工作を執拗に施し、小沢総理の実現を汚い手段で阻んだのである。その後も執拗に小沢氏本人とその一派の影響力を押さえつけている。
これに乗じた菅&野田内閣及びそれに連なる悪徳奉行連中は、民主党を政権与党に押し上げた最大の功労者である小沢氏を無下に排斥する行動を取りながら、いささかも恥じ入ることがない。恥を忘れた忘恩の徒、これが菅政権と野田政権の性格を決定づけており、言わばこの潮流は『富国有徳(ふこくゆうとく)』国家の正反対である『貧国背徳(ひんこくはいとく)』国家となっている。貧徳(ひんとく?)の神州の泉が言うのもなんだが、徳のない人物の特徴の一つは必ず恩ある人を裏切っている。
政権も同じであろう。一番感謝して大切に扱うべき小沢一郎氏を、悪の既得権益勢力の攻撃から防御するどころか、その攻撃に乗じて足蹴にしているのだ。人間で言えば外道(げどう)の振る舞いである。菅政権も、野田政権も、小泉政権と同様に外道政権である。国民は馬鹿ではない。野田政権が嘘を言う政権であることをすでに見抜いている。野田首相が財務事務次官勝栄二郎氏の手駒であることは、もう完全に見透かされているのだ。背徳の政権が推し進める大義なき消費税増税は、国を傾ける悪徳政策以外の何物でもない。
(※ ちなみに「ハイル!ヒトラー!」の「ハイル(heil)」とはドイツ語で万歳の意味だそうである。神州の泉は、新約聖書でイエスがエルサレムに入場したとき、群衆が「ホザンナ!」と言って迎えたことを連想する。ホザンナ(ホサナ)とはヘブライ語で「主よ、救いたまえ」という意味である。ヒトラーもイエスキリストも群衆の歓呼で迎えられたことは深く考えさせる。野田総理が財務省に向かって万歳を唱える図は、偽物の救世主や預言者が群衆の上に立った時、その群衆が途轍もない不幸に見舞われることを想起させる。)
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2012/03/post-fc68.html
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