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それでも国民は怒らないのか 大増税強行派 三枚舌のウソ八百
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2012/3/29 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
反対意見を強引に抑え込んで、事前審査会議を28日未明に打ち切った民主党執行部。ドジョウ首相は「党内の意見を最大限取り入れるものは取り入れ、まとめる努力があった」と“自画自賛”だから呆れる。党内からは増税反対派だけでなく、中間派の議員からも「身を切る前に、増税だけ決めるのはおかしい」と怒りの声が沸騰中なのである。
消費増税を柱とした「社会保障と税の一体改革の素案」――2月17日に閣議決定した大綱には、何と書いてあるか。
「議員定数削減や公務員総人件費削減など、自ら身を切る改革を実施したうえで消費税引き上げを実施すべきである」「独法改革や公益法人改革など、閣議決定で可能な改革は直ちに実行に移す」とハッキリ明記されている。
当然、順番からいえば「ムダ削減」もしくは「ムダ削減のめど」が、きちんと立ってから、消費税増税の法案提出である。自分たちで身を切ってから初めて国民に頼み事をするのが礼儀というものだ。
だが、ちっとも進んじゃいない。議員定数については、民主党はいったん「比例80削減」を打ち出したものの、公明党などの野党の反発で暗礁に乗り上げている。
本来なら野田は「増税の前に、命をかけて公約を果たす」と強引にでも進めるべきなのに、全然ヤル気なし。それどころか、3月8日の予算委員会では「自説を押し通す気はない」と80削減を撤回することを示唆したのだから、フザケたものだ。
「消費税増税で公明党に協力して欲しいから、80削減の撤回を示唆したのでしょう。議員の歳費も表向きは『年300万円削減を2年間実施』を打ち出しているが、自民党などの反発で成立するかは不透明です。『2013年度までに国家公務員の総人件費2割カット』ももともと民主党のマニフェストでしたが、岡田副総理は先月、『とてもできない。さらなる削減は時間をかけて議論すべき』とあっさり断念している。公益法人の統廃合や改革や国有資産売却もほとんど進んでいない。とにかく、一にも二にも消費税増税ありきで、ムダ削減は単なる目くらましという姿勢がロコツすぎます」(政治ジャーナリスト・小谷洋之氏)
野田は先日「私が一番やりたいことは、先送りする政治との決別」とエラソーに語っていた。言ったこと、閣議決定したことをことごとく先送りして、庶民殺しの大増税だけは強行突破。こんなウソ八百の独裁者は、近年、見たことがない。
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