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どうなる消費増税法案の行方 どう出る谷垣自民と小沢一郎
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/d3b8fe2c119e4df4bad9e6356aaabb1a
2012年03月29日 世相を斬る あいば達也
筆者は以下の読売の記事を読み、消費増税とは関係のないことに気づいた。気づいただけなので、推測が当たっている確信はないが、“当たらずと雖も遠からじ”だと思っている。それが石井一参院予算委員長と云う男のことだ。1969年衆議院初当選だから、落選期間も含めれば43年間も永田町で生きている古狸だ。主な政治家としての履歴は、国土庁長官、自治大臣、国家公安委員会委員長、民主党筆頭副代表などだ。政治家としてのキャリアの長さに比べ突出した来歴は認められない。
この政治家は結構政治基盤をウロチョロさせる来歴を持つが、小沢一郎に近い距離を持つ政治家でもあった。09年の西松事件でも、小沢擁護の発言をしていたが、自らが渦中の人となる「障害者郵便制度悪用事件・村木元局長事件」を契機に、民主党内で小沢一郎に抵抗する菅・仙谷一派に寝返った。常に微妙に胡散臭さがつきまとう政治家である。一説によると、西松事件も村木元局長事件も、小沢一派を貶める一部検察の謀略と云う文脈もあり、小沢の側近として煙たい存在の同議員がターゲットにされた、と云うものだ。この同議員の寝返りは菅政権での優遇待遇からも察する事が出来る。おそらく、相当のネタを法務省に握られ、仙谷かなんかに脅かされた結果と読み解くことも可能な政治スタンスである。
≪ 丁寧にやったが…前原氏、潮時と議論打ち切り
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120328-OYT1T00470.htm
合同会議が開かれた東京・永田町の衆院第2議員会館内の会議室は、28日午前2時になっても約200人の議員であふれかえった。
27日夜の会議開始から既に6時間が経過していたが、増税反対派の意見表明が終わる気配はなく、平行線をたどっ ていた。党の重鎮の一人である石井一参院予算委員長は業を煮やし、こう訴えた。
「私も増税には慎重だが、8日間も議論し、同じ話を繰り返している。こんなことでは民主党は国民からあきれられる」
しかし、増税反対派の川内博史衆院議員(鳩山元首相グループ)は「(行政改革と比べて)増税だけ先行するのはおかしい。約束通りやりましょう」と反論。
川内氏は14日の合同会議初日の冒頭でも「増税前に行革を」と訴えた人物だ。反対派の急先鋒としてその後も連日、法案に異論を唱え続けてきた。
午前2時10分過ぎ、前原政調会長は潮時とみて会議打ち切りを決断した。30日に閣議決定するには、もうタイムリミットだった。
「8日間議論し、皆さんの気持ちは分かった。責任をもって(法案を)いいものにする。私に一任してほしい」
前原氏のこの発言に、推進派議員らは拍手で賛成し、反対派は「そんなのおかしい」「一任は許さない」と抗議の叫び声を上げた。会場が騒然とする中、事務局の岸本周平衆院議員が打ち切りを表明し、前原氏らは退席した。
党内審査は8日間で計約46時間に上った。前原氏は28日午前、記者団にこう語った。 「あれだけ丁寧にやっても、まとまる意思のない人がいたというのは残念だった」≫(読売新聞)
さて本論だが、この調子だと輿石幹事長が小沢派の抵抗姿勢にどのような配慮をするか判らないが、30日の消費増税法案の閣議決定に向けて突き進むことになりそうだ。本来は、民主主義政党であるなら、党内議論も党内所属の国会議員によって、最終の執行部修正案を採決すべきだろうが、権力と云うものは、そう云う事を押しきる力を持っているのも事実だ。党内では熟議を尽くすと云う考えにみなので、幾らでも独走はまかり通るものなのだろう。また、両院議員総会の開催にも権力側の開催権があるので、党代表と執行部の権力の絶対さを見せつけている。
しかし、「増税する前に、やるべきことがある」と本来の民主党の原点を主張する小沢派も最後まで抵抗の意志を示し続ける行動をするだろう。この主張は、衆議院における法案採決時に反対票を投じる行動を“大義”にまで盛り上げなければならないからである。また、党分裂に際しての“戦いの旗印”と云う意味合いもある。「大胆な行政改革を行わない限り、国民に痛みを強いる事はない」と云う旗幟には、時代的要請は符合しているのが強みだ。
12年予算案成立の目処も立たない野田民主党は、14年ぶりに暫定予算案を今日臨時閣議を開き決定、30日に成立させることになった。その上、30日にはファシズム泥鰌の評価を如何なく発揮し纏めさせた「消費増税のみ法案」を閣議決定させようとしている。もう政権の体をなしていない。小沢一郎ではなくても、こんなに何もかもが通らない法案抱えて“野田君は大丈夫なのか?”と首を捻るのも納得だ。
30日の閣議決定では、国民新党の自見庄三郎金融相兼郵政改革担当大臣がサインするかしないかが注目されているが、同党の内部亀裂は相当のもので、同大臣が亀井党首の指示を無視する可能性もゼロではないだろう。特に「郵政民営化を抜本的に見直す郵政改革法案」が民自公の共同提案される時期だけに、亀井代表がギリギリで心がわりも充分考えられる。故に小沢側の揺さぶりとしては、政務三役の辞任と云う手段が考えられる。
政務三役とは、内閣が任命する,大臣,副大臣,政務官と云う事だ。小沢派での副大臣、政務官は結構いる。それらの辞任と云うのは、一定の増税法案反対の意思表示になるだろう。そのアリバイ作りは、解散総選挙があった場合の免罪符であり、選挙戦を有利に戦えるツールになるだろう。筆者が注目しているのは、田中直紀防衛大臣の閣議決定における態度だ。同大臣は参議院議員であり2010年に当選しているので、来年の参議院選は関係ないのだが、真紀子議員の意向次第では、サインをしない可能性もあるだろう。まして、防衛大臣として、野党が問責のターゲットにもなっている。自ら「改革なき増税にサインは出来ない」等と云う“捨て台詞”はカッコウ良いのだが、無理だろうか?(笑)
おそらく、仮に野田が「消費増税法案」を提出したとしても、肝心の予算案も成立せず、暫定予算を組む始末。本予算の審議にいつ入るかさえ見えていない。野田が命をかける「消費増税法案」なんて、早くても5月の連休明けに与野党の協議が始まる話。まだまだ準備期間は十二分にある。マスメディアは昨日執行部一任の茶番を演じた事前審査の会議において、200人以上の参加で、反対派80人程度と矮小化した報道をしているが、実は100人を超えていた。故に決の取りようが前原にはなかったのが事実だ。
このように考えると、小沢派の持久戦としては、小沢裁判の有罪無罪が重大なターニング・ポイントになるのだろう。小沢無罪判決なら、もう「消費増税法案」は潰れたも同様だ。自民党も消費増税が政権公約だからと云って不用意に野田との談合に舵を切ることは出来ない。問題は有罪判決が出た時だ。これは明らかに小沢陣営の勢いを削ぐだろう。マスメディアも再び手の平を返し、小沢への攻めに転じるに相違ない。それでも、衆議院で反対票を投じれば、自民との野田談合が成立しない限り、成立は不可だ。その辺は、自民党谷垣の事情に依るのだろう。
小沢有罪と云う不当判決が出た場合は、野田と自民の談合が成立する可能性は高い。小沢を政界から排除!理屈抜きに解散総選挙になる。この時、国民が何を思うかが決め手になる。選択は国民の手に再び委ねられることになる。民主党が先ず割れる。増税推進の“悪しき政党”は民主党の野田・菅・仙谷一派だ。自民党の一部も割れるに違いない、特にリフレ派の議員達は自民党を去らざるを得ない筈だ。公明党は微妙だ、分裂はしないが増税推進には曖昧な立ち位置である。
反増税・国民の生活が第一グループは、小沢派が中心となるが、民主党から小沢派以外にも離党組がであるだろうし、新党きづな、新党大地、みんなの党、社民党、それに橋下や大村らの地域政党が集約されるだろう。この場合、これら勢力の旗幟は、「第一が大胆な行財政改革、第二が脱原発」になるのではいだろうか。この二つのイシューで選挙を戦うのがベストだ。いずれにせよ、増税が強行されるかどうか、これからも霞が関に、国家の命運を預けるか、最終的には国民の選択に委ねられることになる。そうのような道筋を作るのも、民主主義政治家の重大な政治使命である。
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