消費増税関連法案に「名目３％、実質２％」の経済成長率を目標数値として盛り込むことが決まった民主党の事前審査。数値が税率引き上げの妨げになることを恐れた野田佳彦首相と、党内をまとめるには数値の明記は不可欠と主張する前原誠司政調会長が、ぎりぎりまで駆け引きを繰り広げていたことが２８日、関係者の話で分かった。
　最初のやりとりは２４日未明。６日目を迎えた政策調査会の合同会議で、前原氏は税率引き上げの条件として既に示していた「経済状況の好転」だけでは反対派の理解は得られないと判断していた。
　「数字を入れる形にすべきです」。前原氏は会議をいったん休憩にすると、電話で首相との直談判に及んだ。しかし、首相は「数字を入れるべきではない」と譲らない。結局、首相は２６日からの韓国訪問に触れ「帰国して、直接話せるときにやりましょう。きょうは結論はいいです」と引き取り、週明け２７日の定例閣議での決定を断念した。
　第２ラウンドは２７日。前原氏は「党内の雰囲気を一番よく分かっている」と頼る輿石東幹事長を「援軍」に、首相公邸に乗り込んだ。
　輿石氏は「政調会長がここまでやってくれたんだから」と前原氏を強く後押し。数値を明記すれば「増税は困難」と市場を失望させかねないとされた点については、アナリストの分析も説得材料に、首相の懸念払拭（ふっしょく）に努めた。首相は最後は折れたものの、「外で話すときには（数値が税率引き上げの）条件ではないと強く発信してくれ」と念押しした。（2012/03/28-23:58）

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012032800877

　消費税法案 抗議の中で議論打ち切り NHKニュース
　www3.nhk.or.jp/news/html/20120328/t10014015751000.html
　「民主党の消費税率を引き上げるための法案の事前審査で、前原政策調査会長は、新たな修正案を示したうえで、（石井一予算委員長の議論打ち切りの動議を受けて）今後の対応について一任を求め、抗議の声も上がる中、28日未明、議論を打ち切りました。
　これに対し、消費税率の引き上げに慎重な議員らは『議論は尽くされていない』などとして強く反発しています。」
　「焦点となっている『景気弾力条項』について、『消費税率の引き上げにあたっては、経済状況を好転させることを条件として実施するため、平成23年度から10年間の平均で、名目で3％程度、実質で２％程度の経済成長率を目指した望ましい経済成長のあり方に早期に近づけるための必要な措置を講じる』などとして、数値は盛り込んだものの、引き上げの直接の条件とはしない形としています」等々。
ということです。

　田中康夫氏は（上記のことは分かった上だと思いますが）、「『名目経済成長率3％、実質2％程度』の『努力目標』を法案附則第18条、第19条に明記の『決断』を下しました。」と記していますが、上記のＮＨＫの報道と比べてどうでしょう。田中氏は「努力目標」という表現に過ぎないという思いで記期されたのかなと思いますが、数値が歯止めとして機能するという保障はどこにもないと思います。だからといって、田中氏の投稿の意義を否定するものではないことを付記しておきます。　換言すると、報道が曖昧な表現に止まったり、中には歪めて報道しているため、限られた情報にしか接することのできない国民がミスリードされているだろうと思ってのことです。

　如上のことからだけでも、野田政権や民自等々でない、消費税増税をする前に、シロアリに食い荒らされないようにするためには、統治機構を含む政治・行政の抜本的改革（シロアリの巣くう仕組みの一掃）を行う政権の樹立を目指すべきと考えます。

　補足
　野田政権や民自等々でない　→　野田政権や民自等々でない政権

高橋洋一の主張と部分的に重なるな。

歳入庁、番号、インボイスで２０兆くらい増収で増税不要
http://twitter.com/#!/YoichiTakahashi/statuses/152392795557076992