http://www.asyura2.com/12/senkyo128/msg/241.html
Tweet |
消費税増税の民主党党内事前審査は、11年度から十年間の平均成長率を「名目3%、実質2%程度を目指す」とする努力目標とされた。だが消費税を増税して、経済成長を謳うのは、それだけで経済学的に破綻している。納税額は、「預かった消費税−支払った消費税=納税額」という簡単な式で計算できる。ようするに売上で預かった消費税から、仕入や経費で支払った消費税を引くことで算出する。毎月予納計算をして別段にしておくと分かりやすい。
課税 : 通常の売上
非課税 : 切手や利息・保険料などと、医療・福祉・教育など
免税 : 外国への輸出
対象外 : 給料・保険料や御祝儀・香典など
例えば景気指標の目安になると云われているタクシーのケースを見て見よう。タクシーが仮に1日出て50000円の役務収入を得るとすると月間11回出勤して、売上は55万円である。このうち5%が内税だから、550,000×5/105=26,190円、が売上に関する課税額となる。正味は、差し引き523,810円が実質売上である。これを仮に6対4の歩合給とすると、運転手の所得は、314,286円になる。
タクシー会社は、残余から各様の経費を差し引き、運営費を捻出することになり利益が出れば法人税が課税される。その結果、現在、かつかつだとしよう。そこに消費税が10%になった場合、はて、売上は増えるのだろうか。消費税を転嫁するなら、タクシー代を値上げしないとならない。そうすると今の需要が維持されるだろうか。
仮に値上げしないとすると先ほどの計算から、550,000×10/110=50,000円となり、実質売上は500,000円となる。減収分は、▲23,810円である。これを配分すると運転手の所得は、300,000円となり、▲14,286円の収入低下となる。タクシー会社は、自動的に減収となる。増税分を乗客に転嫁すれば、売上(需要)が減少し、しなければ前述のとおりとなる板挟みである。
しかし国は財政赤字なのだから、納税された消費税は債務返済に消尽されて行く。(または無駄遣いされたり、大企業の減税補填に使われる。)所得が減ったタクシー運転手の家庭では、奥さんが家計簿を見て天を仰ぐことになる。タクシー会社は、実質、減収となり経営が苦しくなる。これで答えが見えただろう。
国が財政赤字なのだから、経費(シロアリ)を減らすべきである。すなわち消費税増税とは、国のシロアリのツケを国民に押し付ける政策なのである。皆さんのご意見もお聞きする。
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?m=0&i=0
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK128掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。