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小沢氏を強制起訴議決したのは、東京第5検察審査会(以下単に「第5」と記す)であるが、検察審査会は全国に165ある。彼らの名誉のために書くが、他の審査会も第5と同じだとは言わない。おそらく多くの審査会は、法の目的である犯罪被害者目線で、検察の不起訴に対し、誠実、かつ厳しく、その責務を果たしているはずだ。
処で、第5に疑惑の目が向けられたきっかけは、小沢氏に対する1回目の起訴相当議決をした審査員の平均年齢が、35.11歳と非常に若いことにあった。そして、2回目の起訴相当議決をした審査員の平均年齢も、半数が入れ替わったにも拘わらず、再び35.11歳と発表された。これで第5に対する疑惑は決定的になった。確率*からしてあり得ないのだから当然である。これが第1の疑惑である。
この疑惑を追及する森ゆうこ議員や一市民Tさんが、審査員の「生年月日」の公開を求めた処、「個人情報保護法」を理由に拒否された。なお「生年月日」単独では、個人情報保護法の対象にならない。そこで一市民Tさんは「生年月」の公開を求めた。間違いなら「生年月」を公開し、謝れば済むことなのに、第5事務局はこれも拒否した。こうなると、審査員選定の恣意的工作を隠蔽しているとしか考えられない。
この疑惑追及から出て来たのが、「審査員選定ソフト」疑惑である。内容は専門的になるので、概要だけを書く。選定ソフトの本来の目的は、各選挙管理委員会から送付された審査員候補者から、恣意的に審査員を選ばないことにある。処が、外部入力により恣意的に審査員を選べることが分った。しかも、最高裁事務総局主導で、この選定ソフトを第5で初めて使った。それだけではない。選管からのデータが事務総局に送られていた。このことから、事務総局による恣意的な審査員選定が疑われるのだ。
第2の疑惑は、9月14日の2回目の起訴相当議決。これまで起訴相当議決文書は、議決された当日か翌日に公表された。処が、2回目の起訴相当議決は、民主党代表選があった9月14日とされているが、議決文書の公表は10月4日と遅れた。そして9月14日の会議では11人の審査員の内、2人欠席、1名途中退席。そこで、補充員2名が審査員の代役を務め、次いで1名が追加されて、議決したとされている。
9月14日には議決書が作成されていなかったので、10月4日に審査員が議決書に署名した。当日は審査員・補充員18名全員が出席。署名したのは9月14日の代役3名を含む11名。議決した人と署名した人が同じなのは当然だと思うだろう。だが法25条では、審査員が欠席した時だけ、補充員の中からくじ引きで選ぶと定めている。逆に言うと、審査員が全員出席している場合、補充員を選ぶことはできない。
10月4日に9月14日の補充員3人が署名することができるのは、審査員3人が欠席か途中退席した上に、くじ引きで同じ補充員3人が当たった場合に限られる。つまり、10月4日に署名された議決書は、審査員以外が署名したので無効となる。なぜこれが分ったか。それは森議員が「検察官適格審査会」のメンバーであったからである。そして森議員はこれを公開したのだが、マスコミは全く報道しなかった。
第3の疑惑は、第5に出席した審査補助員の二人の弁護士を誰が、何を基準で選んだのかである。詳しいことは下記URLを読んで頂くこととして、不可解なのは、第5で審査補助員になる予定であった山本幸夫弁護士が、知らない間に米沢弁護士になっていたことだ。しかも、山本弁護士が、東京弁護士会の会長に、その経緯の回答を求めても分らないと、また日弁連も分らないという。そういうことがあったのだ。
この山本弁護士は、日弁連の中の「検察審査会に関するワーキンググループ」で、指定弁護士や審査補助員になる人を研修する立場の人である。弁護士の中でもその道の専門家ということになる。そして氏は「米沢*さんが自分で手を挙げたんだろうと思っています。自分で手を挙げる人を弁護士会が認めてしまった」と批判。さらに「自ら手を挙げる人は利害関係者ではないか」とまで言っているのである。
上記のような三段もの仕掛けをすることは、特捜検察だけでは出来ない。たとえ特捜検察が第5事務局に依頼したとしても、一課長クラス人間が、上司の許可もなく了承する訳がない。ましてや弁護士会を動かすことは難しい。これがエリート裁判官集団である最高裁事務総局から弁護士会への働きかけならどうだろう。一市民Tさんが、最高裁事務総局を司令塔だと指弾することが合理的に肯けるのである。
注*確率:ランダムに選んだ異なる集団の平均年齢を計算して20.00から65.00まで、同じ4桁の数が続けて2回算出される確率は4500分の1の二乗。即ち20,250,000分の1となる。東京都の有権者を母集団にして、11人の平均年齢を計算したのでは起こり得ない。だが、特定の人間を対象にすれば起こりうる。例えば、同じ年齢の人を入れ替えるなど。平均年齢を同じ数字にしたのがミスであった。
注*米沢敏雄弁護士。
URL:[[http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-623.html]]
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?m=0&i=12
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