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「核テロ防止」の唯一、最善の対策は核を地球上からなくす事だ
http://www.amakiblog.com/archives/2012/03/25/
2012年03月25日 天木直人のブログ
あすからソウルで核サミットが開かれるという。
何が話し合われるのか。
それを決めるのは2年前にこのサミットを言い出したオバマ大統領
の米国だ。
核をテロ集団に渡さないあらゆる方策について国際協力体制を構築
することだ。
イランの核保有を阻止する事もある。
そこへ北朝鮮のミサイル発射予告が飛び込んできた。
ホスト国の李明博大統領は発射阻止のメッセージを出したいという。
そんなことをすれば宣戦布告と見なすと脅かす北朝鮮を前にして米中
がどう合意するのか、それとも合意できないのか。
そんな中で福島原発事故を抱えた日本の野田首相が出かけて行って、
福島事故もお忘れなくというのだろうか。
世界からの見舞いに感謝し、事故を起こしたことへの詫びを入れ、
そしてもう大丈夫だから安心してください、とでも言うのだろうか。
そんな訳のわからない「核テロサミット」に対して、ご丁寧にきょう
3月25日の朝日新聞は「原発事故も教訓に」という社説を掲げ、こう
書いている。
地上から核戦争の危機が消えたわけではない。
9・11後の国際社会では、テロ集団の核使用こそより現実的な脅威
ではないかとの心配が強まった。
おまけに3・11後は原発があらたな核脅威となった。
事故もテロも「想定外」としないで万全の策を練ることが福島からの
大きな教訓だ、日本は率先して安全と保安を進める覚悟を表明し、実行
すべきだ、と。
このような社説を書くために無い知恵を絞ったに違いない朝日の
論説・編集委員たちは思いつかなかったのだろうか。
「核テロ防止」の唯一・最善の策は地球上から核兵器と原発をなくす
ことだということを。それを米ロ中英仏の主要核保有国が合意すること
だと。
日本が貢献すべくはまさしくそれを提唱する事である。
◇
核テロ防止―原発事故も教訓に
http://www.asahi.com/paper/editorial.html#Edit1
2012年3月25日(日)付 朝日新聞社説
地上から核戦争の危機が消えたわけではない。ただ、テロ集団による核使用こそが、より現実味のある脅威ではないかとの心配が、「9・11」後の国際社会で強まった。
そこで2年前、オバマ米大統領の呼びかけで、核テロ防止をめざす第1回核保安サミットが開かれた。2回目が26、27の両日、ソウルで開催される。
野田首相も出席予定だ。オバマ米大統領や約50カ国の首脳・閣僚たちと、実効性のある手立てを真剣に考えてもらいたい。
盗難、密売でテロ集団の手に渡った核兵器の爆発が、最も危険な核テロである。原子力施設や放射性物質の輸送車両・船舶を襲って汚染をまき散らすことや、放射性物質を混ぜた爆弾で広範囲に恐怖を巻き起こすテロも、防がなければならない。
第1回サミットでは、核兵器や核物質、原子力施設などの保安について国家が責任をもって対応すること、盗難防止や密輸防止対策で途上国を支援することなどが確認された。
だが現実には、やるべきことがたくさん残っている。
テロ集団と核の関係を遮断するにはまず、「核の闇市場」の監視・摘発をさらに強化することが重要だ。
8年前に、パキスタンのカーン博士を中心とする闇市場が発覚した。その後の国際原子力機関(IAEA)などの調査で、北朝鮮がウラン濃縮技術などを闇市場から得ていた疑いが強まった。イランも闇市場とつながって、ウラン濃縮計画などを進めてきた疑いがある。
核兵器の材料となる高濃縮ウランをつくれる技術や物資の密売が横行する世界は、危険極まりない。国際的な闇ルートの解明や密売組織の追及など、国際社会が協力すべきことは多い。
福島の原発事故は、津波などですべての電源が失われて深刻化した。テロ集団が破壊工作で電源をすべて断てば、大惨事に至る恐れがある。使用済み核燃料を貯蔵するプールのある建物が倒壊すれば、大規模な放射能放出の危険があることも浮き彫りになった。
ソウルに集まる首脳は、原子力施設の事故防止という安全対策と、核テロ防止という保安対策をあわせて改善、強化する政治的決意を表明すべきだ。
事故もテロも「想定外」としないで万全の策を練ることが、福島からの大きな教訓だろう。
日本で原発利用が継続しようがしまいが、放射能の怖さを改めて知った日本は、世界に率先して安全と保安を進める覚悟を表明し、実行すべきだ。
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