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悲鳴を上げる野田 消費増税の年度内提出頓挫、何処に行く“不退転の決意”
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2012年03月25日 世相を斬る あいば達也
以下は“どことか学会”傘下の新聞社と揶揄される毎日新聞の消費増税法案に対する見通しと解説の記事だが、署名入りの記事にしては、相当お粗末だ。輿石のスタンスは、明らかに小沢寄りにシフトしている。法案の提出が年度を跨ごうが、法案に向けて党内議論をしているのだから問題はない、と既に明言している。野田・岡田ラインの自民との連立密談に、えらく立腹している。それ一つをとっても、この記事は勘違い解説をしている。リストラで、有能な政治部記者は底をついたのだろうか?先ずは読んでいただこう。
≪ 消費増税法案:退路断った首相
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20120325k0000m010083000c.html?toprank=onehour
野田佳彦首相は24日、消費増税法案の今国会成立に「政治生命を懸ける」と強い決意を示し、自ら退路を断った。しかし、民主党内の事前審査で小沢一郎元代表ら慎重派は抵抗を続けており、了承を取り付けるめどは立たない。法案の今国会成立にも野党の協力が必要で、二重のハードルが首相を待ち構えている。首相発言により民主党内の慎重派が反発を強めるのは必至で、遅くとも30日の閣議決定をにらみ、党内の攻防は緊迫してきた。
民主党の輿石東幹事長は24日夜、訪問中の中国・北京市内のホテルで、同行記者団に対し、首相発言について「政府も党も一日も早く法案を成立させたいという気持ちに変わりはない」と強調。年度内の法案提出についても「首相も不退転の決意だから、ぜひまとまってほしいし、まとめることができる」との見通しを示した。
輿石氏は増税法案に関する党内議論を慎重に進めるべきだとの立場。それでも、首相発言に沿った見解を示したのは、早期の衆院解散・総選挙だけは避けたいとの思いがあるからだ。自民、公明両党は増税法案に関し早期の衆院解散・総選挙を求めており、増税実現にこだわる首相が衆院解散に応じれば、政権を 失いかねないとの懸念がある。
首相は核安全保障サミットから帰国後の27日夜に、社会保障と税の一体改革調査会などの合同会議に自ら出席し、了承を取り付けたい構えだ。しかし、国民新党の亀井静香代表も増税法案の閣議決定に反対姿勢で、月内の法案提出に向け首相に残された時間は少ない。
首相は24日の講演で「一番やりたいことは、先送りする政治との決別だ。一体改革は決断する政治の象徴的なテーマだ」と訴えた。景気悪化時に増税を停止する弾力条項を巡り、民主党執行部は修正案を26日に提示する。首相の決意表明を受け、執行部が強硬姿勢を迫られる可能性もある。【須藤孝、北京・ 高橋恵子】≫(毎日新聞)
自公が“消費増税”で解散総選挙を望んでいると云うのも“眉唾臭い”のだ。マスメディアの論調はさておき、有権者の間には「なぜ?この時期にムキニなって増税をするのか?」と云う“空気”が支配的だ。空気だけではなく、マクロ経済の初歩的知識としても、それはあり得ないのだ。その増税に大政翼賛風な形で、国民に増税を強いる民主・自民・公明と云う図式で、総選挙に向かうのは、あまりにも無謀な賭けである。4月26日には小沢裁判の判決も出る。有罪か無罪か判明しない時点で、解散総選挙モードに突入する事は、未定のファクターを抱えて、賭けに出ることになるわけで、これは出来ない。
実は輿石が完全にスタンスを小沢側に切った理由も、此処にある。7対3で“無罪”と読む司法関係者が多いわけで、此処で小沢を窮地に追い込むことは、輿石にとって得策ではない。小沢復権の芽が出てきた以上、以前通り小沢一郎との関係を密にする方が、参議院民主党は得である。野田や岡田が自民党と談合し、顰蹙を買ってでも“小沢切り”を画策したのは間違いないが、それは消費増税法案が党内承認を強行し。閣議決定も強行したとして、衆議院で通過する見通しがゼロだからだ。そうでなければ、党内を無視して、幹事長をシカトして、無謀な行動に出る筈がない。
ところが、自民党も谷垣の消費税賛成にも拘わらず、談合に応じられない事情があった。それが前述の「消費税賛成の既存政党」と云うレッテルである。当然民主党も辛いが、自民党も同様の辛い選挙戦が待ち構えている。おそらく、公明党は民自の談合に加わることを拒否するだろう。支持母体のS学会内部では消費増税への評判は極めて悪いのだから。その上、小沢に無罪が出て、橋下と政策的連携を深め、“地域政党”と“みんなの党”、“小沢新党”と云う選挙図式を想像したら、一気に民主党、自民党が仲良く並んで“野党”と云う筋書きまで見えてくる。これでは、とても怖くて談合に応じる事は出来ない。
つまるところ、民主党も自民党も、今解散総選挙を望んでいると云う理屈は出てこない。野田がどれ程叫ぼうと形勢は不利、死に体に近い。「不退転の決意で政治生命をかけて、命をかけて、この国会で成立させる意気込みだ」、「ここで決断し、政治を前進させることができなかったならば野田内閣の存在意義はない」、「万々が一にもちゃぶ台返しをして後退させる議論はない。年度内に何としてもこの法案を提出しなければ、国会審議で与野党が向き合って決勝を行う前に準決勝敗退だ」と強調するが、少々奇妙だ。
筆者は野田の発言「ここで決断し、政治を前進させることができなかったならば野田内閣の存在意義はない」に注目した。“シロアリ退治”だと言いながらシロアリと手を結び、“シロアリ代表”の岡田を副総理にする野田佳彦だから信用は出来ないが、“消費増税法案提出出来ず”を、政治家としての矜持とし、自ら身を処すと云うシナリオもありだと思う。解散も選挙もなく、総辞職の道である。財務官僚に殺された内閣総理大臣として、永遠に歴史に残るであろう。
まぁ常識的には、「俺の顔を立てて法案は提出させてくれ、その代わり衆議院で採決はしない」と云う筋書きが専らだ。それで、9月の代表選までテレテレと野田政権は続き、小沢が無罪なら、代表選で岡田とのガチンコ勝負と云うのが落とし処かもしれない。善きにつけ悪しきにつけ、何という事はない”日本の政治は小沢中心に動いている”という事だ。前原が顔を出すやもしれないが、それは泡沫候補となり、前原は民主党を後にすることになるだろう。ついでだから、仙谷は必ず連れて行けよ!(笑)蛇足であるが、小沢が有罪の場合、筆者の民主党への興味は9割ほど落ち込み、徹底的に日本の司法のアラ探しに徹するかもしれない。
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