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“ 霞が関文学 ”に騙されるな! 原点は「増税の前に、やるべきことがある!」(世相を斬る あいば達也) 
http://www.asyura2.com/12/senkyo127/msg/860.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 3 月 22 日 03:53:14: igsppGRN/E9PQ
 

“ 霞が関文学 ”に騙されるな! 原点は「増税の前に、やるべきことがある!」
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/d7f8a38c5f0fa9f26ba89cc8ed6dd4ff
2012年03月22日 世相を斬る あいば達也


 野田の馬鹿モンが、“不退転の決意”とか、“将来にツケを回さない”とか、“待ったなし”とか、処世訓染みた中高生でも眉に唾をつけるような馬鹿げた話で舞いあがっているが、シロアリ退治も、中央から地方への移管も、予算の組み替えも、なんも手もつけていないではないか。行政改革が抜け落ちた税制改正などと云うものは、政府のファシズムに他ならない。このような所業は、羊の皮を被ったヒトラー以上のファッショだ。小沢一郎も亀井静香も田中康夫も、現在行われている、民主党の党内議論自体意味がないと吐き捨てている。

 百歩譲るとしても、消費増税などが経済好転にも、財政赤字を将来にツケ回ししない問題の解決には一切役立たないことは、もう今や賢明なる国民のコンセンサスになっている。昨日の財政のオーソリティ・高橋洋一の判りやすい解説でバレバレなのである。財務省の配下のような評論家や学者の解説は、原発東大教授並の“糞”なのである。高橋が主張する「歳入庁」の創設は、09年小沢・鳩山の民主党マニュフェストにも立派に書かれている。鳩山が「景気条項には数値明記を」と言っているのは、彼らしいソフト・ランディングの妥協案なのだ。

 筆者も鳩山的甘さがあるから、まぁ景気条項に数値が明記されれば、それでも良いかとも思う(名目3%経済成長は事実上無理と読んでいるから)のだが、政治理念から考えれば、当初の大胆な行政改革が緒にもついていない以上、全面的に反対するのが正論だ。現時点で、100%強気な考えを書けないのは、4月26日の東京地裁の大善裁判長の判決をこの耳で聞いていないからだと思う。現在の日本の裁判が刑訴法の論理を無視してでも、有罪を判決する事例を目にしている以上、疑心暗鬼にも、それなりの言い分はある。

 理想や理念は別にして、現時点の民主党内の議論を見る限るにおいて、「景気条項」に数値を明記する事は、最悪でも主張し続けなければならない。紛糾するようであれば、出席議員で採決をすべきだ。各議員の賛成反対の色付けは極めて重要だ。法案提出時の採決で、どんな強い党議拘束が掛かろうと、党を重視するか、国民との約束を重視するか、自ずと、その政治家の将来を左右する。時事によると、以下のような報道だが、この党の修正文は霞が関文学のオンパレードで、如何様にも解釈できる、官僚の罠だらけなのだから、すべて数値や時期を明示させなければならない。

≪ 消費増税法案の修正案要旨
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012032100996

 21日の民主党の合同会議に提示された消費増税関連法案の修正案要旨は次の通り。
 【景気条項】消費税率の引き上げに当たっては、経済状況を好転させることを条件として遅滞なく実施するため、物価が持続的に下落する状況からの脱却と、経済の活性化に向けて、経済の持続的な成長に資する施策の実施などの必要な措置を講ずる。
 この措置の実施状況を含め、名目・実質経済成長率、物価動向など種々の経済指標を確認し、経済状況などを総合的に勘案した上で、(消費税率上げの)施行の停止を含め所要の措置を講ずる。
 【追加増税などさらなる改革】国・地方の税制、社会保障制度、財政、行政などのさらなる改革を実施するため、少子高齢化の状況、財政の状況、経済の状況などを勘案しつつ、この改革の在り方について検討し、その結果に基づいて、 この法律の公布後5年(原案の「2016年度」から修正)を目途に必要な法制上の措置を講ずる。
 【歳入庁の創設など】(給付付き税額控除など) 再分配に関する総合的な施策と、その実現までに実施する簡素な給付措置、住宅の取得に関する(負担軽減)措置、歳入庁の創設による税と社会保険料を徴収する体制の構築に関する措置について、具体化に向けて検討し、結果に基づき速やかに必要な措置を講じなければならない。≫(時事通信)

 「講ずる」と云うのは「講ずることが出来る」と云う事だ。「講じなければならない」と云うのは「講じたいけど、講じられない」と云う事だ。景気条項も追加増税も財務省の腹一つと言っているのと同等。歳入庁に至っては、具体化に向けて検討するが主体なので、まったく書いていないのに等しい。この霞が関文学に今さら騙される反対派のお歴々だとは思わないが、老婆心で書かせて貰っている。大綱成立時の“手打ち”が再び起きないとも限らないからだ。

 亀井の求めで、亀井・輿石会談があったようだが、亀井が消費増税を閣議決定に出すのなら、自見金融担当大臣はサインしないと告げたものと思われる。つまりは連立離脱宣言なのだと思う。野田、岡田の自民党との連立打診が最終的トリガーになった模様だ。国民新党自体は弱小政党だが、保守政党としての矜持もあり、政界再編時にはそれなりの存在感を示すだろうから、自民党との駆け引き遊びに興じた結果、思わぬ伏兵に足を掬われるリクスまで抱えてしまった。

 財務省事務局が作った文章で議論する限り、法律条文に霞が関伝統芸の文章を駆使されてしまえば、100時間議論しても、駄目なものは駄目なのだ。霞が関文学について、岸博幸がマル激トーク・オン・ディマンド 第467回(2010年03月27日)で以下のように解説しているので、参考までに掲載しておく。

≪ 霞ヶ関文学入門 ゲスト:岸博幸氏(慶應義塾大学大学院教授)
http://www.videonews.com/on-demand/461470/001396.php

  民主党政権が目指す「政治主導」がどうも思わしくない。公務員制度改革関連法案では肝心の天下り規制や人件費の2割削減が先送りされてしまったし、地球温暖化対策基本法案も民主党の選挙公約から大きく後退してしまった。一見政治主導を装いながら、どうも鳩山内閣の政務三役が、霞ヶ関官僚に手玉に取られている感が否めない。  
 そこで今週のマル激では、民主党が唱える脱官僚・政治主導が実現できない原因の一つとして、官僚が政治や立法過程をコントロールするために駆使する霞ヶ関の伝統芸とも呼ぶべき「霞ヶ関文学」に注目してみた。  
 霞ヶ関文学とは、法案や公文書作成における官僚特有の作文技術のことで、文章表現を微妙に書き換えることで別の意味に解釈できる余地を残したり、中身を骨抜きにするなど、近代統治の基本とも言うべき「言葉」を通じて政治をコントロールする霞ヶ関官僚の伝統芸と言われるもののことだ。  
 霞ヶ関文学では、たとえば特殊な用語の挿入や、「てにをは」一つ、句読点の打ち方一つで法律の意味をガラリと変えてしまうことも可能になる。また、特定の用語や表現について世間一般の常識とは全く異なる解釈がなされていても、霞ヶ関ではそれが「常識」であったりする。若手官僚は入省後約10年かけて徹底的にこのノウハウを叩き込まれるというが、明確なマニュアルは存在しない。ペーパーの作成経験を通じて自然と身につけるものだといわれるが、あまりに独特なものであるため、政治家はもちろん、政策に通じた学者でも見抜けないものが多いとも言われる。  
 通産官僚として約20年間霞ヶ関文学を駆使し、その後竹中大臣の政策秘書官として、官僚の霞ヶ関文学を見抜く役割を果たしてきた岸博幸慶應義塾大学大学院教授は、そもそも霞ヶ関文学の出発点は日本語を正確に定義して書くという、行政官僚に本来求められるごく当然のスキルに過ぎないと説明する。しかし、法律や大臣の国会答弁の文章を明確に書き過ぎると、自分たちの裁量が狭められたり、官僚が何よりも重んじる省益を損なう内容になる場合に、官僚の持つそのスキルが、本来の趣旨とは異なる目的で使われるようになってしまった。そして、そのような意図的な書き換えを繰り返すうち、法案や大臣の国会答弁で使われる 単語や表現の意味が、一般常識とはかけ離れたものになってしまったと言うのだ。  
 ほんの一例をあげれば、道路公団や郵政改革でよく耳にする民営化という言葉があるが、「完全民営化」と「完全に民営化」とが、霞ヶ関文学では全く別の物を意味すると言う。「完全民営化」は株式と経営がともに民間企業に譲渡される、文字通りの民営化を指すが、「完全に民営化」になると、法律上3パターンほどあり得る民営化のどれか一つを「完全」に実現すればいいという意味になるというのだ。つまり、「完全に民営化」では、一定の政府の関与が残る民間法人化や特殊法人化でも良いことになるという。しかも驚いたことに、霞ヶ関ではそれが曲解やこじつけではなく、ごくごく当たり前の常識だと言うのだ。  
 岸氏が竹中平蔵大臣の補佐官として政府系金融機関改革に取り組んでいたとき、官僚が滑り込ませてきた、この「に」の一文字に気づき、法案を突き返したことが実際にあったという。政府系金融機関が「完全民営化」されることで天下り先を失うのを嫌った官僚が、政治決定の段階では入っていなかった「に」の一文字を、法案の中に潜り込ませてきたのだ。  *他にも、全く同じ文章でも、句読点を打つ場所を変えることで意味が変わったり、単語の後に「等」をつけることで、事実上何でも入れられるようにしてしまうなど、確かに霞ヶ関文学は伝統芸と呼ばれるだけのものはある。  
 そして、霞ヶ関文学はそれを熟知した官僚もしくは元官僚にしか見破ることができないが、現在の民主党政権にはそうしたノウハウを熟知した上で官僚を使いこなせる閣僚が少ないため、官僚に取り込まれるか、あるいは無闇に官僚と対立する結果行政の停滞を招くなど、間違った政治主導になっていると、岸氏は苦言を呈する。  
 自民党時代の官僚政治を支えてきた霞ヶ関文学の実例を挙げながら、権力の行使において言葉が持つ重要性や、政治主導の実現のために何をすべきかを岸氏とともに議論した。 ≫(マル激トーク・オン・ディマンド 第467回(2010年03月27日のまとめ記事より)


   

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コメント
 
01. 2012年3月23日 14:20:03 : bvaI0lv90E
霞ヶ関文学なんて言ったら文学好きに怒られるよ。
三島由紀夫はおれが書いた奇麗な日本語を赤ペンで無茶苦茶にしやがるのが我慢ならんって大蔵省止めたんじゃなかった?
あれは「怪文書の書き方」とか「詐欺文の綴り方」とかもっとふさわしい表現、誰か考えてくれないかなぁ。
それこそ文学者の仕事かなぁ。

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