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小沢一郎 最終弁論の真実 メディアも国民も検察権力にもっと怒る必要
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2012/3/21 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
民主党による政権交代が確実視されていたので司法が不当に政治に介入し国民による政権交代の阻止を図った暗黒裁判、さて判決はどうなる
東京地検が「供述調書」や「捜査報告書」まで捏造していたことが発覚した小沢裁判が19日、ようやく結審した。
「供述調書」を捏造しただけではない。3年以上つづいた検察による小沢捜査は、なにからなにまで異常だった。さすがに裁判長が「違法、不当な取り調べが組織的に行われた」「許容できない」と、東京地検を厳しく断罪したほどだ。大新聞テレビはあまり大きく報じていないが、裁判長が捜査のやり方を「許容できない」と断じるのは、よほどのことだ。
なぜ、東京地検は違法な捜査に手を染めてまで小沢を立件しようとしたのか。「小沢裁判」で明らかになったのは、小沢捜査は紛れもない「国策捜査」だったということだ。
小沢一郎本人が、最終意見陳述で「野党第1党の代表である私を強制捜査することで政権交代を阻止しようとし、政権交代後は幹部である私を強制起訴することで新政権を挫折させようとした」と語ったが、まさにその通りだ。「小沢捜査は常識では考えられないことの連続でした。そもそも、秘書3人を『政治資金規正法違反』で次々に逮捕したが、これまで収支報告書の不適切な記載は修正で処理されてきたのに、片っ端から逮捕するなんて、異常なこと。しかも、小沢一郎が指摘したように、政権交代が確実視されていた直前と、やっと政権交代が実現した4カ月後に秘書を逮捕している。司法権力が“政治介入”を図ったのは明らかです」(政治評論家・山口朝雄氏)
◆検察審査会まで利用した検察の悪ラツ
東京地検が異常だったのは、証拠など度外視し、最初から小沢一郎を立件しようとしていたことだ。
指定弁護士側の証人として出廷した前田恒彦元検事(44)は、「取り調べの初日に主任検事から『特捜部と小沢との全面戦争だ。小沢をあげられなかったら特捜部の負けだ』と言われた」とハッキリと証言している。
「証拠主義」も「基本的人権」も関係ない。証拠があろうがなかろうが、とにかく小沢一郎を「有罪」にするつもりだったのだ。
結局、東京地検は小沢一郎を逮捕できなかったが、驚いたのは、検察審査会に提供した「捜査報告書」の中身だ。
〈小沢は3回にわたる取り調べでも合理的な説明ができず、不自然な弁解に終始した〉〈政治資金収支報告書に関する小沢の供述は虚偽である〉〈小沢には虚偽記載の動機があった〉などと、勝手なことを書いている。
しかも、前田元検事の証言によれば、小沢に有利な資料は検察審査会に提供しなかったそうだ。
そんな捜査報告書を見せられれば、検察審査会のメンバー11人が「小沢を裁判にかけろ」と判断するのは当たり前。小沢一郎が強制起訴となるように、東京地検が検察審査会を誘導したのは間違いない。
「もはや東京地検の狙いが、政権交代の阻止にあったことは明らかでしょう。と考えないと、異常な捜査は説明がつかないし、と考えればすべて合点がいく。組織的に違法な捜査をしていたなんて異常です。恐らく、国のシステムを変えると宣言していた小沢民主党が政権に就いたら、大変なことになると危機感を持ったのでしょう。なんだかんだ言って、検察は国家の中枢ですからね。戦後60年つづいたシステムを守ろうとしたことは容易に想像がつく。小沢一郎を抹殺することで、日本の統治システムを変えると公約していた民主党政権を潰そうとしたのだと思う」(政治評論家・本澤二郎氏)
これが「小沢裁判」で見えてきた「小沢捜査」の真実だ。
◆東京地検は戦前の「特高警察」と同じ
しかし、独裁国家じゃあるまいし、検察が政治に介入するなんて許されない。国民の一票で実現した政権交代を、検察権力によって潰そうなんて冗談じゃない。
今回は、たまたま石川議員が取り調べの様子を「隠し録音」していたから、東京地検の違法な捜査が明らかになったが、もし「録音」していなかったら、どうなっていたことか。法治国家の日本でこんな恐ろしいことが許されていいはずがない。
検察がやっていることは、戦前の「特高警察」となにも変わらない。
「戦前の検察や特高警察は、軍部を批判したり、戦争に反対する者を、体制を揺るがす者として、罪をデッチ上げて逮捕していった。大逆事件、横浜事件……と冤罪が疑われる事件はいくつもあった。小沢事件は、当時を彷(ほう)彿(ふつ)させるものです。恐ろしいのは、当時も検察と新聞社が一緒になって国家に批判的な者に“危険人物”というレッテルを貼り、国民の敵にしていったことです。逮捕されるのは当然、というムードをつくっていった。小沢事件とまったく同じ構図です」(本澤二郎氏=前出)
いまだに、「小沢一郎は説明が足りない」「刑事事件と政治的な責任は別だ」などとトンチンカンな主張をするムキがあるが、驚くべきことだ。小沢事件の本質がまったく分かっていない。この事件は、東京地検の違法な捜査によって、人為的につくられたものなのだ。
◆アメリカなら暴動が起きている
もう少し、メディアも国民も検察の暴走に危機感を持ち、怒りの声を上げるべきだ。
もし、アメリカで同じように司法権力が「供述調書」や「捜査報告書」を捏造し、組織的に違法な捜査をしていたことが発覚したら、メディアも国民も黙っていない。間違いなく暴動が起きている。司法権力が暴走したら、どんなに恐ろしいことになるか分かっているからだ。
日本のメディアは「小沢無罪」が確実になったいま頃になって、アリバイ的に東京地検の捜査を批判しているが、フザケている。さんざん検察からのリークを垂れ流し、小沢一郎を極悪人のように報じていたくせにハレンチもいいところだ。
4月26日に下される小沢裁判の判決は、さすがに「無罪」となるだろう。もともと、証拠がなく、有罪にするのはムリがあったうえに、東京地検の違法な捜査まで発覚したから、裁判長も有罪にできないはず。しかし、それで一件落着というわけにはいかない。
「小沢一郎が強制起訴となり、党員資格を剥奪されたことで、せっかく政権交代したのに、国のシステムはなにも変えられなかった。それどころか、自民党政権より“官僚支配”が強まっているくらいです。もし、小沢が実権を握りつづけていたら、日本の政治はガラリと変わっていたはず。小沢一郎を被告人にし、封じ込めた時点で、検察の目的は達成されたようなものです」(山口朝雄氏=前出)
検察権力が日本の政治を支配するなんて許されない。国民はこのまま検察組織を放置していてはダメだ。
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