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「最終弁論「本件は特捜部の『妄想』の残滓」/敵勢力を刺激し過ぎていなければ良いが…。」
「本件は、東京地検特捜部の『妄想』の残滓(ざんし)である」
「東京地検特捜部は、被告人に対し、ゼネコン等から違法な金を受け取ったのではないかという根拠のない『妄想』を抱いて、収賄の嫌疑をかけた」
「大規模な捜査を行ったものの、結局、嫌疑を裏付ける証拠を得ることができずに『敗北』した」
「検察官が想定した、ゼネコン等からの不正な金銭収受は存在せず、政治資金規正法違反事件が成立し得ないことは明らか。妄想から始まった事件は、最後まで実在しないのである」
以上、弁護団長弘中惇一郎弁護士の「最終弁論」より抜粋。
(産經新聞/3月19日(月)11時52分配信)
「検察が捏造(ねつぞう)した供述調書や捜査報告書に基づき、検察審査会が誤った判断をしたもので公訴は棄却されるべきだ。棄却されなくても罪に問われる理由はない」
(1)これまで収支報告書の不適切記載は実質的犯罪がなければ修正で処理されてきたのに自分だけ立件されたのは「法の下の平等」に反する。
(2)証人出廷した元検事が「主任検事から『小沢を挙げられなかったら特捜部の負けだ』と言われた」と証言したように「推定無罪」どころか最初から有罪ありきの捜査だった。
(3)形式的に「証拠裁判主義」で2度不起訴にしながら不当・違法な捜査で得た供述調書と「小沢有罪ありき」の捜査報告書を検察審査会に提供することで「起訴議決」へと強力に誘導した。
「とりわけ重大な問題は虚偽事実を意図的に捜査報告書に記載し検察審に提供したこと。その悪質さは(大阪地検特捜部元検事の)証拠改ざん事件を上回るのではないか。検察審の誘導は特捜部あげての誘導工作だったと考えられる」
「国民の主権を冒とく、侵害した暴挙。その実態が公判を通じて鮮明になったことが本裁判の一番の意義」
以上は、小沢一郎被告の「最終意見陳述」よりの抜粋。
(毎日新聞/ 3月20日(火)0時23分配信)
陸山会事件が、結審となった。
3月19日、この日の各マスコミ電子版の見出しは、何れも小沢被告側の「裁判の無効性」の訴えと「検察の批判」の言葉が踊っている。
曰く。
▶<陸山会事件>小沢元代表「特捜が検察審誘導」 最終陳述(毎日)
▶<小沢元代表>「政権挫折狙う不当捜査」 最後まで特捜批判(毎日)
▶小沢氏「起訴議決、検察が誘導」…最終意見陳述(讀賣)
▶「敗北捜査の残滓」検察側を痛烈批判…最終弁論(讀賣)
▶「最初から有罪ありき」=無罪訴え、再び検察批判―小沢元代表(時事)
▶「不当捜査で政治に介入」=小沢元代表、検察を批判―来月26日判決・東京地裁(時事)
▶小沢被告、強制起訴の議決そのものが無効と主張(FNN)
▶小沢被告「特捜部の強制捜査は私の抹殺が目的」(ANN)
▶小沢被告「捜査は証拠に基づかない推認」(NNN)
極めつけは。
▶小沢氏「僕も憎まれたもんだなぁ」…検察に不満(讀賣)
気がついた事が一つある。
新聞は、各社共に『小沢元代表』。
テレビは、各社共に『小沢被告』。
考えてみると、面白い。
テレビは、一過性である。
その割には、影響力が即効性。
従って、小沢をいつまでも貶めておきたい側としては、少しでも「扇情的」且つ「恣意的」表現を操るのか。
新聞は、紙メディアである以上、後に残る。
テレビも、誰かがどこかで録画している可能性はある。
しかし、ネットに流されるくらいで、大多数の「善き市民」の目に触れる事は少なかろう。
新聞が、「証拠」を残す性質上、結果を考えると「多少の逃げ道」を残しておく必要が有るのだろう。
かくして、各社横並びで「小沢代表」と「小沢被告」と相成った。
そして、やはり「より中立」なのが、最近は週刊誌という不思議な現象がみられる。
我らが『週刊朝日』は、山口一臣氏が編集長の座を去った後も、正義の味方!?
やや古いが、記事を一部転載する。
▶陸山会裁判 「嘘」にまみれた報告書の中身(週刊朝日/見出し)
>検察官役の指定弁護士は3月9日、小沢元代表に「元秘書らとの共謀は十分に成立する」として禁錮3年を求刑した。だが、立証の柱だった検察官調書の大半は却下され、論告の中身はスカスカ。
>検察官役の指定弁護士は小沢氏に対し、「規範意識が鈍磨しており、再犯の恐れは大きい」と禁錮3年を求刑したものの、その中身は推測や間接証拠ばかり。共謀について具体的な日時も場所も動機も何も立証できていない。
>指定弁護士側が苦しいのもよくわかる。東京地裁の大善文男裁判長は、論告に先立つ2月17日、指定弁護士が証拠として請求した調書42通のうち、小沢氏の関与を認める供述をした元秘書、石川知裕衆院議員(38)の調書を含む29通をすべて、あるいは部分的に却下した。唯一の直接証拠を失い、有罪立証の柱がなくなってしまったのだ。
>地裁は調書の証拠能力について、「強力な利益誘導があり、虚偽供述に導く危険性の高い取り調べだった」「献金の受領や小沢氏関与の供述を得るための圧力は、組織的なものだったともうかがわれる」などと強い口調で批判した。
>検察の捜査手法が問われているのである。
>決め手となったのは、当時、東京地検特捜部検事だった田代政弘検事(45)の捜査報告書"捏造"疑惑だ。小沢氏を巡る検察審査会の「起訴相当」議決を受けて、保釈後の石川議員を再聴取した際(2010年5月)、実際にはなかったやりとりを書いていた。
>週刊朝日では、入手した問題の田代検事の報告書全文を、当の本人である石川議員に見てもらった。小沢氏への報告・了承を巡るこのくだりだ。
>〈私(石川議員)が、「収支報告書の記載や定期預金担保貸付については、私自身の判断と責任で行ったことで、小沢先生は一切関係ありません。」などと言い張っていたら、検事から、「貴方は11万人以上の選挙民に支持されて国会議員になったんでしょ。そのほとんどは、貴方が小沢一郎の秘書だったという理由で投票したのではなく、石川知裕という候補者個人に期待して国政に送り出したはずですよ。それなのに、ヤクザの手下が親分を守るために嘘をつくのと同じようなことをしていたら、貴方を支持した選挙民を裏切ることになりますよ。」って言われちゃったんですよね。
>これは結構効いたんですよ。それで堪えきれなくなって、小沢先生に報告しました、了承も得ました、定期預金担保貸付もちゃんと説明して了承を得ましたって話したんですよね〉
>ペラペラとしゃべっている印象だが、驚いたことにこのくだりはまったくないと、石川議員はいう。
【週刊朝日/2012年3月23日号/抜粋】
かほどかように「東京地検特捜部」の異様なまでの『小沢潰し』に関する「不法」で「非合法」な捜査手段や、「検察審査会」の恣意的利用があからさまになってすら、この一連の裁判自体に対する「批判」の声が、マスコミから上がっていない。
『日本弁護士会』も、批判も抗議も行っていない。
既に判決の出された、秘書三名の『西松事件』に対する「登石判事」の<推認有罪>も含めて、裁判の行方には声やページを費やすが、裁判の有効性と言う、法治概念の根幹を成す部分に関しては、関係者はみなダンマリである。
要するに、日本社会は「正論」はどうでも良く、あくまで関係各様の<利害>のみで、物事は進められて行くのだ。
江戸時代の「お白州」の如くに。
いまだに。
そして、日本の独立後も統治を続行出来る様に、アメリカが作った「保守合同」による『自由民主党』に依る、学芸会政治を逸脱する事は、歓迎されないことが明白に天下に晒された。
出世段階に応じて「アメリカ留学」のご褒美を与えられ、その間に散々洗脳してしまう『キャリアー官僚」を駒として動かして、日本の内政を牛耳って来たアメリカとしては、「楯つく小沢」は許せなかった。
対米自主独立の気運など、潰せ。
官僚達の「膨大なる小遣い」財源を保証する、特法や特会を潰されてたまるか。
陸山会事件の結審に向けて、表面上は旗色が悪くなって来た「官僚側」から、この機に乗じて側面援助が増えて来た様だ。
▶元官僚トップが政権に苦言「次官会議復活を」(讀賣/見出し)
>旧厚生事務次官を経て、歴代内閣で官僚トップの官房副長官(事務)を長年務めた古川貞二郎氏が19日の参院行政監視委員会に参考人として出席し、民主党政権について、「(政治家と官僚の間で政府内の)情報と対処方針の共有が十分でないのは問題だ」と苦言を呈した。
>「官僚主導」の象徴として民主党政権が廃止した次官会議について、「情報、対処方針の共有システムで、最も有効な政治主導の手段だ。復活させる必要がある」と述べた。
>野田内閣では次官会議に代わり、官房長官が原則出席する「各府省連絡会議」を週1回開催しているが、古川氏は、「週2回がいい」と指摘した。
>古川氏は、村山内閣から小泉内閣まで5代の内閣で8年7か月にわたり官房副長官を務めた。
【讀賣新聞/3月19日(月)19時9分配信】
これだけ「偉そうに」口を出せると言う事は、彼等官僚達は国権の中枢で、国を勝手に支配して来た事を、彷彿とさせる。
>官房長官が原則出席する「各府省連絡会議」を週1回開催しているが、古川氏は、「週2回がいい」と指摘した。
たかが公僕が、政府のやり様に(如何に無能な政府とは言え政府である)対して<指摘>する、図々しさ。
何おか言わんや。
▶安倍元首相 「菅さんのパーソナリティは常識を超えていた」(ポストセブン/見出し)
>安倍:震災復興が非常に遅れていることは由々しきことです。
>麻生:役人を使えないから、何もできないんですよ、民主党は。
>安倍:その通りですね。非常時においては、役人には100の力を120、130にして出し切ってもらわないと困る。そのためには裁量権をもたせて思い切り働けるようにしないといけない。ところが政治主導の名のもとに「君たちに裁量権は一切ない。明示的に決められたこと以外に及ぶ時には全部政治レベルまで話を上げろ」といわれたら、現場では何もできません。
>麻生:阪神・淡路大震災の時と比較すると一番わかりやすい。当時の村山富市首相は社会党の人で、うちにはこの種の経験がないからと自民党に復興策を任せられた。そこで小里貞利さんを震災対策担当大臣に立てて、「君に任すから、思った通りやりたまえ。責任はこちらが持つ」といって現地に送った。結局、彼は天皇陛下への内奏や国会対策等以外は、東京に帰ってこなかったと記憶している。
>安倍:求められているのはそうしたスピード感で、地方任せにせず、国が前面に出ていって判断していくことが必要です。その判断には常に批判が伴いますが、政権を担う者はそれを受け止めていかなければいけないんです。
>麻生:非常事態においては組織は簡略化し、権限は集中させる。こんなことは基本です。ところが菅さんがやったのは、委員会を20いくつも作り、およそ現場には関係ない学者を呼んできて……。
>安倍:菅直人さんという人物のパーソナリティが、常識を超えていたということも大きいでしょう。頭から「お前は黙ってろ」といわれたり、みんなの前で怒鳴られたりしていたら、官僚は力なんて出せません。
>麻生:意気に感じてやるってのとは真逆だね。
>安倍:例えば、私の地元(山口県)に水産大学があるんです。震災の時、練習船があいていたので、船に食糧や水、必要な物資を載せて被災地に持っていき、被災者の方たちを乗せて避難場所へ運ぼうとした。ところが役所から「用途から外れている」といわれてダメだった。
>民主党のいっていることを忠実にやれば、そういうことになるんです。生活支援費の支給も、2万人もの人が申請しているにもかかわらず、当初はそれを受け付ける人が12人しかいなかった。気の利いた役人なら、とにかく人を集めて予算については後で何とかしようと考える。しかし、政治主導の名において、臨機応変な対応がほとんどできなかった。結果、復興がこれほど遅れてしまったことは残念でなりません。
【NEWS ポストセブン/3月19日(月)7時6分配信】
まるで「学芸会」の台詞回しである。
「お腹痛い」人と、「みぞうゆう」の人の会話など、こんな物なのだろう。
ただ、注目すべきは、今このようなタイミングで、このような企画の記事が出て来る、と言う所なのだ。
彼等は、必死である。
もし、大善判事が「最高裁事務局」の意向に反してまで<無罪判決>を出そうものなら、「特捜部」のみならず、日本の検察システムそのものが、解体再生の嬉々に瀕して来る訳だ。
翻って言えば、司法体系全般の危機である。
間違った事は、判っている筈。
「国歌公務員一級試験」や「司法試験」に受かった連中なのだから、そんな事も判らない程の馬鹿では無いはず。
失敗した事が判っていようが、不条理で反法治的であろうが、そんな事は言っていられない。
そのような、単に「手続き上」の問題は、後から何とでも出来る。
とにかく、負ける訳にはいかない。
ここまで「無体な事」をやって来てしまった以上、絶対に負ける訳にはいかない。
彼等は、必死の筈だ。
私は、法律の専門家では無いので、正しい事は判らない。
「検察審査院」の強制起訴裁判が無罪になったら、「控訴」出来るのだろうか。
今回が第一審で有る以上、控訴出来ない筈はない。
被告側が控訴するならまだしも、「指定弁護士」が敗訴した時に、控訴出来るのだろうか。
出来るのであれば、最高裁まで持って行けば、最終判決まで十年はかかる。
それだけの時間が経てば、さしもの『小沢一郎』も、賞味期限切れである。
当初の目的が「小沢潰し」である以上、目的は達する事が出来よう。
しかし、彼等は負ける訳にはいかない。
無罪判決が出れば、検察の存在が屋台骨からぐらつく事になるのだから。
フロッピー事件の前田検事みたいに、一人の現場の検事に全責任をオッ被せて済む次元の事では無くなっている。
既に、少なくとも『特捜部』の存続の危機なのだ。
いままで、ここまで「小沢に有利」な情報は、決して流れなかった。
隠し様が無い「不祥事」が連続して白日の下に晒されてしまった以上、マスコミとしても完全無視は、出来っこ無い。
しかし、いまだに「出来る限り」小沢を悪人に仕立てる方針は、貫かれている。
上記の「各紙」「各テレビ」の見出しを見るだけで、感じ取れるだろう。
「無罪を訴え」
「検察を批判」
「裁判の無効」
どれもこれも、如何にも「引かれ物の小唄」みたいに仕立て上げている。
新聞テレビに、全幅の信頼を置いている多くの善男善女は、深層心理に刷り込まれている「小沢は悪人」という印象は、増しこそすれ薄れる事は無い様に、巧みに計算された「タイトル」仕立てなのだ。
ましてや。
上記した様に、徹底的に「検察に敵対した」意見陳述をしてしまった。
彼等が、苦々しく思っている事は、想像に難く無い。
余り刺激すると、逆上する恐れも有る。
全身傷だらけで、瀕死の検察側に、最後の一撃を試みる憎悪を産み出させてしまったかもしれない。
私は、それを多いに恐れている。
世の、正しい政治を求めて、小沢一郎の解放を首を長くして待っていらっしゃる皆様。
安心するのは、まだ早いです。
来る4月26日に、はっきりと「無罪」という判決をみるまでは、油断してはならない。
たとえ『罰金刑』でも。
たとえ「執行猶予」付きでも。
有罪判決が出されたら、日本の国民が、一部特権階級の好き放題な搾取から救われる可能性を、当面失ってしまうのだ。
そして、その可能性は大いにあると、私は考える。
「検察側の証拠をあれだけ否定した裁判長だから公正だ」
「その裁判長が<有罪>と認めたんだから、やっぱり小沢はわるいことしてたんだ」
と言う事になる。
その可能性が、75%程もあろうかと、私は危惧している。
心配性だと言われても良い。
最悪を想定しておいて、救われたら「万々歳」だ。
しかし。
楽観視していて、覆されたら「立ち直れない」だろう。
私は、まだ有罪判決が出る方に賭ける。
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