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小沢裁判:事件は『妄想』からではなく、『作為的共謀』から始まった
19日の小沢裁判における最終弁論で、弁護団は、「妄想から始まった事件は最後まで実在しないのである」とし、「本件は、その残滓(ざんし)である」と公訴棄却、無罪を主張。
当方に言わせれば、妄想からではなく小沢抹殺の作為的な共謀から事件化し、その残滓が収支報告書の虚偽記載の共謀容疑の捏造です。
小沢被告最終弁論については、産経新聞の記事【小沢被告最終弁論(1)〜(4)】を一見したが、小沢弁護団の最終弁論は、巷の疑惑は一切触れずに、指定弁護士の論告を公判で明らかになった事由で反論する形で弁論し、公訴棄却、無罪を主張しており、正攻法と思えましたね。
一方、小沢一郎氏は、初公判時の意見と同様に、現下の社会の混迷と難局を提起し、公訴棄却、無罪を主張しており、一切ぶれていませんね。
弁護団は、検察の「妄想」からの「動機なき事件」としたが、守旧勢力の天敵の小沢一郎氏への「小沢潰し・小沢抹殺」の「作為的共謀」から始まり、小沢事件は、作為的共謀の残滓が収支報告書の虚偽記載の共謀正犯の事件化の捏造なのです。
本ブログ「小沢裁判:西松献金事件、検察審査会の申立人の精査が不可欠(1)・・・邪推」で、小沢事件は、来る総選挙での政権交代の趨勢に、小沢事務所の強制捜査、大久保秘書の逮捕・起訴で、小沢一郎氏にダメージを与えることを画策した西松献金事件が起点とし、小沢抹殺を画策した守旧勢力の一部の読み間違いは、小沢一郎氏が「国策捜査」として、検察と全面対決したことと書きました。
要は、小沢一郎氏の代表辞任は達したが、西松献金事件が成り行きが怪しくなり、陸山会の土地取引の事案を事件化したのですね。
また、本ブログ「小沢裁判:弁護団は、西松献金事件からの検察の違法的捜査を問うべし」で、月刊誌「FACTA」発行人の阿部重夫氏のブログ『「西松事件」も検察の虚構だった 「会社を潰すぞ」「部下を逮捕するぞ」という脅しに屈した國澤元社長。彼を主犯とする特捜部のシナリオは間違っていた。』(2012年3月号 [真相明かす新証言])のリード文を紹介しました。
西松献金事件も、「小沢潰し」への検察権力が乱用による事件化ですね。
弁護団の最終弁論で印象的なのは、公判で明らかになった事柄で弁論していることです。
巷で話題になっている検察審査会の審査員選出プログラムらを持ち出さず、田代検事の虚偽捜査報告書をもって検察審査会の議決の有効性を反論し、公訴棄却、無罪と主張していることは、石川議員らの推認判決とは相反することですね。
弁護団、小沢一郎氏が、まずは、公訴棄却を求め、無罪を主張する弁論は現実的で、賢明ですね。
公訴棄却の判決後に、諸々の疑惑を追及すれば良いのですから。
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