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消費税増税なら国家破綻 増税なしでも国は破産しない
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2012/3/16 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
少子高齢化の国の社会保障や財政再建のための増税という論拠はウソ八百。すべては野田自身の保身と政権欲だ
長い長い消費税政局が始まった。民主党内の総会は予想通り、連日の大紛糾。それが済んでも、閣議決定での国民新党造反、国会での混乱が待っている。この先、3カ月間は消費増税によって政治が動かない。いや、会期末に解散・総選挙となったら、とてつもない政治空白が続くことになる。
考えてみると、こんなくだらないことはない。いま増税にかまけている場合か。政治が大至急やらなければならないことは他に山とあるのだ。まだガレキの9割以上が残る被災地の復旧はどうするのか。復興のプランはあるのか。福島の原発をどうやって始末するのか。汚染土壌をどこに埋めるのか。20兆円も予算を投入して、グズグズして復興も景気回復も実現しなかったら、天下の愚行、バカみたいな話だ。
沖縄の米軍基地問題だって、普天間からの移転案は何も具体化していないし、確固たる成長戦略や新エネルギー政策も出てこない。ないない尽くしの中で、デフレ進行と雇用不況は深刻になるばかりだ。野田首相は、政界混乱の消費増税に血道を上げているヒマなどない。汗をかく場所が違うのだ。
それを言われるとグーの音も出ない。反論しようがない。それで財務省に入れ知恵され、大新聞と結託して、野田政府は増税不可欠の理由をあれこれ並べ立てている。
「消費増税を決めないと、国債が暴落して破綻に向かう」「1000兆円の借金がある日本はこれ以上の借金はできない。第2のギリシャになってしまう」と必死に危機を煽(あお)るのだが、理屈が幼稚すぎて笑ってしまう。ちょっと冷静に考えれば、脅しのゴマカシにすぎないことがミエミエだからだ。
◆財政危機を煽るのは政府だけ
スーパーマーケットの協会会長である清水信次氏はこう語った。
「日本は世界一の金持ち国ですよ。対外債権が260兆円もある。国債もほとんど国内で消化している。政府は、いま急いで増税をしないと日本は破産するみたいに言うが、あるわけがないでしょう。国のトップが率先して自国の危機を煽る。そういう脅しで国民をダマすことが一番許せない。やってはいけないことです」
野田政権と大マスコミが煽るように、そんなに国家財政が危機寸前ならば、いま日本の国債は大暴落を始め、金融機関はパニック、金利が数十%にハネ上がっていないとおかしい。だが、現実には兆しもない。長期金利は最低水準の1%前後。住宅ローン金利も下がっている。財政危機説なんて市場だって信じちゃいない。日本が大丈夫な証拠だし、野田や財務省は、たわごとのデタラメを騒いでいるにすぎないのだ。先日、衆院予算委員会の公聴会で公述人として意見陳述した経済アナリストの菊池英博氏もこう言う。
「これは国会でも言ったことですが、世界中で日本が財政危機だと思っている国は、どこにもありません。だから国連以下の国際機関が日本の財力をあてにして、カネを出してくれ、経済援助を頼むと求めてくる。日本もホイホイ応じている。そのくらい余裕があるのです。むしろ海外の目は、日本はデフレ政策をとっているから税収が上がらないというものです。日本は国力がある国なのに、わざと自分で貧しくしている。バカだなあと思っていますよ」
破産寸前なのは、政府や大マスコミのオツムの中なのである。
◆増税しても「税収増えず」は歴史が証明している
少子高齢化で、若者1人が老人1人を養わないといけない時代がくる。増税を急がないと年金が危機だ、医療費も賄えなくなる。放置していていいのか――そんな女子供だましの脅しもハヤっている。テレビや新聞で毎日のように流されている。だが、全部、根拠のないことだ。前出の菊池英博氏が続ける。
「一番大事なのは、増税したら、逆に財政再建が遠のくということです。これは歴史が証明している。97年、橋本政権で消費税を3%から5%に引き上げたときも、一気に消費が冷え、翌年から15年デフレが始まり、税収も激減してしまった。結果、515兆円あったGDPが今では470兆円に縮んでしまった。消費増税はそのくらい怖い。消費を凍らせてしまうのです。野田首相や財務大臣は、財政再建には増税しかないみたいに言いますが、あべこべです。増税で財政再建を果たした国は古今東西ありません。不況が悪化すれば年金などの運用だってどんどん苦しくなり、社会保障費も圧迫するだけです。野田首相には絶対にダマされちゃいけませんよ」
97年の景気は今よりも数段良かった。平均株価も2万円近くあった。それでもデフレ不況を招いてしまったのだ。一段とデフレ不況が悪化し、大震災で国力が衰えた今、5%もの消費増税をやるのは最悪の最低。景気はストーンと落ち込み、地獄を見るのは確実だ。むしろ国家破綻を引き起こすのである。
◆増税を延命に利用するハレンチ
それだけに、ウソ八百を並べ、この国を悪くする野田ドジョウは、亡国の詐欺師というしかない。一体何のたくらみ、打算があるのか。
民主党の取材を続ける評論家の塩田潮氏はこうみている。
「普通、これだけの大増税法案を成立させるとなると、相当の準備や勉強が必要です。党内や連立相手への根回しは当然のこと、ゴールまでの政治カレンダーも綿密に組み立てないといけない。かつての自民党はそうやってきた。しかし、野田首相を見ていると、乱暴で拙速。最初は公明党を抱き込むかに見えましたが、それが難しいと、自民党に接近している。そういう言動を見ていると、最初から野田首相に戦略や成算はないのだと思います。絶対に成し遂げるという信念もない。結局、増税を掲げて総理になった野田首相は、増税を言っていれば財務省やマスコミが支えてくれるから、やっている。そんな計算なのでしょう」
要するに、保身と権力欲だけなのだ。それを隠すために、野田は「総理になると見える景色が違ってくる」などと一丁前のことを言っているが、手前勝手なペテン師に、これ以上、国民生活を振り回されては、たまったものじゃない。絶対に増税という“爆弾”を持たせてはいけないのだ。
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