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数ヵ月先の政局を読み、日程を入れないのが小沢流 [これまでとこれからの「小沢一郎」の話をしよう・衆議院議員 石川知裕]
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2012/3/16 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
本当に増税が正義なのか
民主党内で消費税増税法案の事前審査が始まり、会議が紛糾。政局が一気に緊迫してきました。
増税反対派の頭目とみられているのが小沢氏です。反小沢派や財務官僚からは「小沢さんも昔は増税派だったのに」という声が聞こえてきます。確かに、小沢氏が93年に出版した「日本改造計画」には、消費税を当時の3%から10%に引き上げる構想が出てくる。ただし、その代わりに所得税や住民税を半分にすると書かれています。直接税と間接税の比率を変えていくということです。それに、当時と今とでは日本が置かれた状況も違う。
デフレ下での増税が経済に深刻な悪影響を与えることは、経済学の常識です。小利口な人ほど「財政破綻を防ぐために増税は必要だ」と言いたがりますが、逆ですよ。いま増税すれば、国力が衰退し、それこそ破綻へ向かって一直線になる。増税で財政再建を果たした例はありません。それに、消費税は震災の被災者にもあまねく降りかかる。増税が正義で、増税を訴える人は真剣に国家のことを考えているように見える風潮には、違和感を覚えます。国家のことを考えればこそ、絶対にこの時期に増税なんてするべきではありません。
小沢氏が唱えた国民福祉税構想の出発点は、高齢化社会を迎えるにあたって、制度そのものを変えて仕組みを整えていくというものでした。野田政権の増税案は、社会保障改革にはノータッチで、増税自体が目的になっている。どこが「一体改革」なのかと言いたいですね。内容もそうだし、手続き論としても間違っている。小沢氏が反対するのも当然でしょう。
小沢氏は2月の段階で、今月末の訪中を「その頃は政局になる」と言って取りやめたそうです。もともと、野田首相は13日の閣議決定を目指していた。しかし、民主党内の反発があまりに大きくてズレ込んだ結果、小沢氏の見立て通り、訪中を予定していた今月末にヤマ場を迎えようとしています。
私が秘書をしていた時も、数カ月先の出張の日程を伝えたら、「このあたりは危ないから予定を入れるな」と言われたことがあります。直前になってキャンセルする事態になれば、先方に迷惑がかかる。だから、大きな動きが起こりそうな時期には最初から日程を入れないのが、小沢氏の流儀です。なぜ、そんな先の政局が分かるのかといえば、これはもう長年の経験とカンによるものとしか言いようがありません。
小沢氏は、増税の前にやることがあると一貫して言っている。例えば予算の組み替えです。これによって財源が出てくることは、実は執行部も分かっている。それをやるだけの「力」がなかったのです。旧勢力の壁はそう簡単には打ち破れません。ドラマチックな改革は、やはり小沢氏にしかできないのかもしれません。
◇いしかわ・ともひろ 1973年生まれ。早稲田大学卒業後、小沢一郎氏の秘書を経て2007年から衆議院議員。陸山会事件で起訴され、民主党を離党。昨年7月に出版した「悪党 小沢一郎に仕えて」(朝日新聞出版)は5万部のベストセラーになっている。メルマガも好評配信中。
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