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増税より首相退陣が先 財務省の操り人形に何もできるハズなし
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2012/3/13 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
野田はこの通りこの国の総理大臣の資質がない
野田首相の「国士気取り」が止まらない。政府主催の震災1年追悼式では「復興を通じた『日本の再生』が歴史的使命」と意気込んだし、消費税増税をめぐっては「つらい」を何度も連発している。「自分も国民もつらいけど、将来のためにつらさに耐えよう」と、こんな調子なのである。
先日も「どの政権も避けて通ることのできない、先送りできない課題」「自分たちの政権のため、野田のためにやる話ではない。将来の国民のために、やり遂げなければいけない」と訴えた。歴史に名を残す政治家は「今の評判よりも50年先の評価を考える」なんていわれる。まさに野田はそういう心境なのだろうが、ちゃんちゃらおかしい。
歴代最低首相が何を血迷っているのか。勘違いも度が過ぎる。野田は自分をもっと冷静に見つめたらどうか。ちょっと考えれば今、何をすべきかは容易に分かるはずである。
そう、無能首相は即刻、退陣すべきだ。それが、野田の言う「歴史的使命」なのである。
その理由を列挙していけばキリがない。
震災から1年を経て、被災地は依然、ガレキの山だ。損壊した住居は放置され、高台移転もちっとも進まない。今なお、34万人が仮設住宅などで不自由な避難生活を余儀なくされている。
それもこれも、野田が何も決められず、ひたすら被災地の復興を置き去りにしてきたからだ。
「本格復興の原資となる復興交付金を計上した第3次補正予算が成立したのは昨年11月です。交付金の執行はさらに遅れ、ようやく今月2日になって、たった3000億円程度の配分先が決まった。自治体は小出しにカンカンです。この政権は、復興に対して全くスピード感がないのです」(政界関係者)
ガレキの処理も野田は11日、昨年8月に成立済みだった特例法に従って自治体に義務付けることを明言したが、「何を今さら……」ではないか。「国が1歩も2歩も前に出なければいけない」と言いながら、震災後、丸1年も放置してきたのは、民主党政権そのものなのだ。
◆何ひとつ成果の出ない3つの優先課題
原発処理だって先が見えない。汚染土を保管する中間貯蔵施設の建設先も難航し、汚染されたガレキは野ざらしのままだ。
放射性物質に汚染された被災者への補償もこれから。東電の最終処理も決まっていない。原子力規制庁も事故調の結論を待たずに見切り発車しようとし、野党に「待った!」をかけられるていたらく。この先、全国の原発を再稼働するのか、しないのか。原発に代わる将来のエネルギー政策はどうするのか。野田政権はすべてを先送りしているのだ。
「野田首相には経済政策もありません。彼の口から、デフレ克服や円高是正につながるような知恵やプランは聞いたことがありません。原油価格がドンドン急騰しているのに、その対策は見えてこない。いまだに中東に頼りっ放しで、ホルムズ海峡を閉められたら万事休す。日本企業にとって弱り目にたたり目の決定打となりかねません」(政治評論家・山口朝雄氏)
野田はコトあるごとに「復興、原発処理、経済再生が3つの優先課題」と強調してきたが、どれをとっても合格点に至らないばかりか成果ゼロだ。これじゃあ、何もしていないのと同じ。
それなのに野田は7日の内閣記者会のインタビューで「任期は1年半ある。復興、原発処理、経済再生をやり遂げたあとに、国民の信を問う」と勇んでみせた。本人は何かをやっているつもりなのである。この“感覚”には驚いてしまう。
◆孤立を深め、正常さを失った狂気の首相
ただ無能で何もしないのならともかく、野田は自分で掲げた「3つの優先課題」をおろそかにして、誰も望まない消費税アップに血道を上げている。ますます始末に負えない男である。
増税の地ならしのため、財源を気にして予算をケチる。本来なら復興や原発処理に必要な役人の人手も削ろうとする。デフレ下の増税を強行する狂気の財務省の操り人形。だから、震災から1年が経つのに発生直後と同じような被災地の光景が続くのだ。
しかも、野田が政権の命運を懸けた増税法案に成立の見通しがあるのであればまだしも、絶望的なのである。「一体」だったはずの社会保障の部分は瞬く間に頓挫し、消費増税だけが独り歩きしている。強引に増税法案を提出したところで、野田には法案を押し通すだけの力量も戦略もない。それでも絵空事を押し通そうとする狂気。これはもう、マンガチックだ。前出の山口朝雄氏が言う。
「年内解散の公算が強まるなか、国民に増税を押し付ける不人気法案に野党が協力するわけがありません。野党と強いパイプを持つ根回し役がいれば別ですが、首相の周囲にそんな手練手管に長(た)けた人物はいません。知恵を出してくれるブレーン役も皆無で、側近といえるのは口の軽い首相補佐官だけ。最近、首相は夜も公邸で過ごすことが増えている。有識者の意見を聞き、見識を広めようとする意欲も感じられません。ますます孤立を深め、独り善がりの増税法案に執着しているのです」
もっと言えば、野田が谷垣総裁に「小沢抜き大連立」を持ちかけたのは、民主党内で増税反対論が予想以上に強まったことに、慌てふためいたためだ。自分の党も把握できない男に、消費税法案を通すなんて百パーセント無理。信頼がない政治家が「痛み」や「つらさ」を野党や国民に求めても相手にされないのは当たり前なのである。
◆野田退陣こそ日本再生の第一歩
こんな男にいつまでも代表の肩書を与え、首相に据えていれば、すぐに民主党は消えてなくなる。これだけ無能な男を一国のリーダーに祭り上げた自業自得なのだが、国民の暮らしまで巻き添えにされるのはたまらない。政治評論家の森田実氏も、こう警鐘を鳴らす。
「震災復興、原発、経済再生はもちろんのこと、沖縄の基地移設やAIJ問題で判明した年金システム崩壊など、この国は難問山積です。野田首相は『あと1年半、任期がある』と言いましたが、政権交代から2年半もの間、何ら実績を残してこなかったのが、民主党政権ではありませんか。彼らに山積する難問の解決は不可能です。それなのに仰々しい言い回しで、国士を気取る野田首相は常識的な判断能力を失っています。現実に目を向けず、国民の声に耳を貸さず、ひたすらデフレ下の増税にひた走る。正常さを欠いたリーダーは百害あって一利なし。これ以上、国を任せるのは危険すぎます」
復興を通じた「日本再生」に必要なのは、まず野田を一刻も早く総理のイスから引きずり降ろすことだ。増税より首相退陣が先決なのである。
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