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衆院本会議で2012年度予算案の採決のため席に戻る野田首相(左)と民主党の小沢元代表=8日午後
“野田vs小沢”3月23日にも決戦!ガチンコか腰砕けか
2012.03.13 zakzak
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120313/plt1203131241003-n1.htm
野田佳彦首相(54)は、「不退転の決意」で進める消費税増税法案を23日に閣議決定し、月内に国会提出する方針を固めた。14日から民主党内で事前審査の手続きを始める。これに対し、「増税反対」を掲げる小沢一郎元代表(69)ら反対勢力は、法案提出阻止を目指して攻勢を強めている。事前審査での激突は必至で、党内はまるで開戦前夜といったムードとなっている。
「男前だなぁ」
小沢氏は12日、国会内に飾られた自らの肖像画を眺めてご満悦だった。
国会では、議員在職25年を超えた議員は、希望すれば肖像画を飾ることができる。小沢氏は18年前には希望しなかっただけに、永田町では「闘争心の現れか」などと憶測を呼んだ。
闘争心の矛先は、当面、消費税増税法案の閣議決定のタイミングに向けられているのは間違いない。
野田首相は12日夕、政府・民主3役会議を開き、23日の閣議決定に向け党内調整を急ぐよう指示した。民主党関係者によると、執行部は党内の関係会議による合同総会の初会合を14日に開催し、22日までに党内調整を終わらせる青写真を描いている。
これに対し、小沢氏は若手議員と会合を重ね、結束して「増税反対」の声を挙げるように指示している。12日昼には衆院議員食堂で若手と昼食をともにしたほか、同日夕には都内のパーティーに出席し、選挙準備を怠らないようにとハッパをかけた。
小沢氏の側近議員は「増税法案の付則に『2016年度までにさらなる増税措置を講じる』と書くという。消費税10%からもっと増税するという意味だ。また、景気条項もあいまいだ。この2点を中心に事前審査で反対の声をあげて、数の力を見せつけ、提出を阻止したい」と語った。
それでも、首相サイドが法案提出を強行すれば、内閣不信任案決議案への同調をチラつかせながら、内閣を揺さぶる構えだという。
ただ、菅直人前首相降ろしや、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)反対運動で見せた、「腰砕け」の兆候もある。
小沢氏に近い鳩山由紀夫元首相が12日、国会内で民主党の前原誠司政調会長と会談し、「景気のこともあるので、その辺の配慮をしてほしい」と求め、条件次第で法案に賛成することに含みを残した。輿石東幹事長も同日の記者会見で「小沢元代表も、何でも反対だとは一度も言っていない」と話した。
最後までガチンコが続くのか、また落としどころがあるのか。
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