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橋下徹が狙う「首相の座」 (文芸春秋)  
http://www.asyura2.com/12/senkyo127/msg/549.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 3 月 13 日 00:22:58: igsppGRN/E9PQ
 

橋下徹が狙う「首相の座」
http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/304
文芸春秋 2012年4月号


「密談」を繰り返す橋下徹大阪市長。時局は「橋下首相」へと動き出した。

 絢爛豪華な桃山時代、豊臣秀吉が巨大な城を築いて政務を執った大阪。「太閤さん以来のことや」と市民は四百年ぶりに国政の中心となることへの期待に沸き立っている。その中心人物、大阪市長・橋下徹が二月十七日、今年の政局を揺るがす密談の場所に選んだのは、大阪市内の日本料理屋「江戸堀やまぐち」だった。

 掘りごたつをしつらえた一室で橋下と向かい合ったのは公明党参院議員会長・白浜一良。当選四期二十三年、いまや関西の公明党を代表する人物である。会談の目的は、来る総選挙での選挙協力の確認にあった。

 橋下率いる「大阪維新の会」は府知事選と市長選の「大阪ダブル選」でみせた驚異的な勢いをそのままに、次期総選挙で「三百―四百人の候補を擁立、二百議席獲得を目指す」とぶち上げている。前回総選挙で小選挙区当選ゼロの屈辱にまみれた公明党は大阪の四小選挙区、兵庫の二小選挙区で必勝を期す。名誉会長・池田大作の長男、博正を関西の総責任者とし、「次」をうかがう関西総合長・正木正明が支える体制を敷いた関西の創価学会にとって、維新との協力は死活問題でさえあるのだ。

「維新は国民の期待を一身に集めている。私は関西の総責任者ですから」「今後ともよろしく」。公明党の市議団を引き連れた白浜と橋下の会談は首尾よく終わり、次期総選挙では公明党の六選挙区に、維新が候補を擁立しない方針を確認した。裏返せば残る大阪の十五、兵庫の十選挙区で、維新候補を公明・学会が支援する体制が整ったことを意味する。ある公明党幹部は「もともと関西で自民党は弱い。公明・維新で民主党の常勝候補を下すのも夢ではない」と息巻く。

 この会談ではもう一つの第三極、みんなの党も話題に上った。維新と連動して躍進を狙うみんなの党は、橋下が唱える「大阪都構想」を推進する地方自治法改正案を今国会に提出している。「あれはみんなと協力するのかね」と聞いた白浜に、橋下は「国会の議論に任せます」。みんなと必要以上には深入りしない意味だ、と公明側は受け止めた。橋下・白浜会談は新旧の第三極を代表する「維新・公明連合」の狼煙(のろし)でもあった。

 各種世論調査で「期待する」が六割に達する「橋下新党」への東日本での反応はいまひとつ、鈍い。だが一月中旬、民主党がひそかに実施した調査では「大阪の小選挙区は八割を維新が獲得」と出た。ただの一人も候補を公認、推薦していない段階では驚異的だ。この結果をみた大阪選出、官房長官・藤村修が「維新はいまがピーク。ロクな候補も集まっておらず、今後は下り坂だ」と平静を装った矢先に、兵庫選出の民主党現職議員が維新の政治塾に応募していたことが発覚した。選挙基盤の弱い関西の現職、返り咲きを狙う落選組には、日に日に期待を高める維新と衰弱する二大政党の対比が、皮膚感覚で分かるのだ。

「既成政党とは一線を画す」はずの橋下維新が、いち早く公明と連携に動いた意義は大きい。かつて百万人が票を投じてお笑い芸人知事まで誕生させた大阪は公明・創価学会、共産党、闇の勢力とも結び付く特殊な勢力がある種の「既得権」を持つ土地柄だ。維新幹部は「三百六十度が敵では戦えない。味方が必要だ」と打ち明ける。市政でも国政でも公明党と手を携えることには、右から左までが敵だらけの中、安全地帯を設ける意味がある。総選挙がいまだ確定しないこの時期に公明党と手を握るのは、それだけ国政進出に本気だということでもある。

 事実、橋下は小学館が毎週、発行している「池上彰と学ぶ週刊日本の総理」に熱心に目を通す。橋下の国政進出の真意は「首相の座」にある――。こんな見立てが大阪では広がる。その橋下に既存の政治家たちは、見苦しいほどに群がる。

■政界再編を夢見る前原・安倍

 橋下と白浜が大阪で密談した三日後、二月二十日、場所は国政の本丸、東京に移った。国会議事堂に近い紀尾井町のホテルニューオータニに橋下と民主党政調会長、前原誠司の姿があった。橋下が宿泊先のホテルに引き上げてきたのは日付が変わった翌二十一日、午前一時を過ぎていた。二人の会談は昨年十二月、今年一月に続いて三度目だった。

 前原は京都選出、思想信条的にも「保守」で橋下との共通項は多い。市政改革に協力する橋下のブレーンの一人は、前原が推薦したにもかかわらず、前原は「私が誰と会ったのか、いちいち申し上げるつもりはない」と言及を避ける。殊更に橋下との接触を否定する前原の胸にあるのは「政界再編だろう」と維新幹部はみる。

 先の民主党代表選で前原はまさかの三位に沈んだ。消費税政局で内閣総辞職があったとしても、現状で前原が代表選を制す可能性は限りなく低い。橋下維新との連携を前面に打ち出せば代表選に向けたパワーになるだけでなく、総選挙後の政局でも「橋下維新と組んだ前原首相」も夢ではない。前原の心中にはこんな戦略がある。

 もう一人、保守を前面に掲げて維新との連携を狙う政治家がいる。自民党の元首相・安倍晋三だ。

「(維新の教育政策は)安倍政権時代に進めた教育再生と同じ方向だ。閉塞状況に風穴をあける」

 二月二十六日夜、大阪市に出向いた安倍は維新幹事長、大阪府知事・松井一郎とともに教育問題のシンポジウムに出席して熱弁をふるった。政権担当時、教育基本法改正に取り組もうとした安倍は、昨年末から維新を評価する発言を繰り返している。

 自民党内には次期総裁として安倍の再登板を推す向きもあるが、病気を理由に政権を投げ出した安倍への支持は広がらない。前原と同じように安倍が維新に接近するのも、自民党総裁選に向けた求心力とともに、総選挙後に「橋下維新と組んだ安倍首相」の可能性を膨らませておくことにあるのだ。

 安倍と前原は連れ立って米国を訪問するなど、従来から党派の垣根を超えて親交が深い。保守の掛け声の下、橋下―前原―安倍のラインが組めば「維新・新民主・新自民」という政界再編の新たな軸を形成できる読みもある。「保守」ならば噂されるもう一つの新党、東京都知事・石原慎太郎との架け橋にもなる。そして安倍と前原の双方に共通するのはベテラン抜き、とりわけ民主党元代表・小沢一郎を排除する思惑だ。

 百戦錬磨の小沢が、この思惑に気づかぬはずはない。

「維新の支持率、六五%はすごいな。政策の中身なんか関係ないんだ。責任と決断の政治、あの言葉だけで国民は十分なんだ」

 二月二十三日夜、東京・永田町の蕎麦屋「黒澤」。ここは「ながまん」と呼ばれ、小沢が自民党時代に贔屓にした料理屋「永田町満ん賀ん」の跡地にあり、政治家や官僚が頻繁に使う場所だ。いつもは居酒屋を会合場所とする小沢は、前日のホテルニューオータニの中国料理店「Taikan En」に続き、奮発して若手議員を招待。橋下礼賛を繰り返した。市長に当選直後の橋下が上京して真っ先に訪ねたのは小沢の部屋だった。選挙を不安がるグループの若手議員に「維新と公明党は大阪では連携するが、そのほかは分からないぞ」と東日本での連携相手は小沢グループだ、との感触をささやいた。

 ところが、若手議員からは「一刻も早く離党したい」との陳情が相次ぐ。慌てた小沢は「早まるな。結束していれば主導権を握れる」「維新は国会に議席を持っていない。こちらがまとまれば寄ってくる」となだめるのに追われた。

■「三月はいろいろと動く」

 小沢の求心力は急速に衰えている。日頃の会合は会費制、カネもなかなか配られないとの不満が、若手から公然と出ている。「小沢はストックはあっても、フローのカネが尽きているのではないか」との憶測が永田町で出回る所以だ。小沢は野党が提出する内閣不信任決議案に同調する構えも示し、倒閣運動を示唆して「三月はいろいろと動く」と宣言。小沢の知恵袋、元参院議員・平野貞夫らは「まず小沢新党と自民、公明両党で新政権を樹立し、国家を再建してから総選挙、第二段階の再編へ進む」との青写真を描く。「選挙になればグループは全滅だ」と危機感を募らせる小沢自身の目的も倒閣の一点に絞られている。

 しかも、小沢の真の狙いは新党をブラフ(脅し)に使った党内の主導権奪還にある。春に見込まれる「政治とカネ」の公判で無罪を勝ち取れば、民主党幹事長・輿石東は「小沢さんの党員資格停止を直ちに解除する」と小沢側近に囁く。三月から四月にかけて党内で騒ぎを起こし、カネを握る幹事長に復帰することが、小沢の第一の狙いなのだ。

 これは長年の小沢ウオッチャーには既視感のある手法だ。二十年前の一九九二年から九三年、自民党竹下派内の権力闘争に敗れた小沢は各種メディアへの露出を高め、当時の首相・宮沢喜一に「政治改革を実行するなら協力する」と伝え、政敵の幹事長・梶山静六の交代を迫った。逆境に立つ今回も「消費増税に反対」ばかりが強調されるが、小沢は必ず「まず政権交代の初心を忘れず、もう一度努力することを望んでいる」と前提をつけている。首相・野田佳彦が「消費増税の前に身を切る努力をします。お願いします」と言うのを、小沢は待ち望んでいる。

 だが芸術的な政権奪取を成し遂げた九三年と似通うのは表面的な行動だけで、小沢を取り巻く環境はすべてが異なる。当時、小沢には公明党書記長・市川雄一という野党の盟友がいたが、いま小沢と組もうという野党はどこにもない。不信任案に賛成し、一糸乱れず自民党を離党して新生党をつくった結束も、いまは望むべくもない。

 小沢グループの間には「不信任案を可決して衆院解散になったら目もあてられない」との恐怖心がまん延する。「解散を回避するためなら、消費増税法案に賛成してもいい」と語る若手も多数、存在している。不信任案、新党と二つのカードを使って政権を揺さぶろうにも、足元は崩れている。愛知県知事・大村秀章をパイプ役にして懸命に橋下維新との関係を吹聴するのは、小沢自身がその弱点を痛いほど気づいているからにほかならない。

 橋下維新に元首相から与党幹部までが群がる中、一月に「ネバー、ネバー、ネバー、ネバーギブアップ」と消費増税への意欲を示した野田は、政界の脇役と化しつつある。

■首相のクビも差し出す

「私は消費増税をずっと言ってきたのに、いまさら小沢さんは何のつもりなんだ」。野田が酒を片手に不満をぶちまけたのは橋下と前原が密会した二月二十日夜、東京・西麻布のうなぎ料理店「いちのや」で首相補佐官を集めた席だ。「どの政権も避けられない」と大見得を切った消費増税は、関連法案の閣議決定にこぎつけるだけでも荒波が待つ。身内に囲まれた安心感か、野田はいらだつ本音を正直にぶちまけた。

 一方で野田は「仲間に無事、戻ってきてもらうのも大事な仕事だから」とも漏らした。内閣支持率は二割台の危険水域、党の支持率は自民党をも下回る。元首相、小泉純一郎の郵政解散にならった「消費税解散」を断行しても第三極の躍進を許すだけで、民主党は壊滅する。強気一辺倒だった野田周辺にも「このままでは解散できない」との弱気が漂う。

 野田が頼る政局指南役は財務省だ。反霞が関を標榜する脱藩官僚たちをブレーンに集める橋下はとても組める相手ではない。選挙前に消費増税法案成立へ道筋をつけたい財務事務次官・勝栄二郎は「自民党をいかにして法案賛成に引き込むか」の一点に注力し、部下を自民党対策へ走らせる。安倍が提唱する「消費増税法案を自民党が協力して成立させ、衆院解散を」との構想に、一縷(いちる)の望みをかけているからだ。

 照準を合わせるのは自民党総裁・谷垣禎一とその周辺だ。事実、数少ない谷垣側近である幹事長代行・田野瀬良太郎は野田、官房長官の藤村と気脈を通じる民主党幹事長代行・樽床伸二に「解散を約束するなら、法案は何でも通す。選挙後は勝った方が首相、負けた方が副総理でどうだ」と打診し、感触を探っている。自民党側には「この方式なら民主党は分裂し、選挙後の民自連立で第三極の進出を阻止できる」との計算がある。こうした情報を総合して、勝たち財務省は「自民党には脈がある」と踏んで工作を進める。その場合、民主党が割れ、野田の命脈が尽きることも承知のうえだ。消費税のためなら首相のクビも差し出す官僚群に政権の重大事を任せることは、野田官邸の断末魔をも示している。

 情報発信を嫌がり、記者団の質問を無言でやり過ごす野田に対し、政界の主役となった橋下は連日、番記者の質問によどみなく答える。二月二十四日は憲法問題を取り上げて「憲法九条については期間を区切って大議論し、国民投票で方向性を示すことを日本人全体で決めなければならない時に来ている」とぶち上げた。外交・安全保障から税制、憲法改正まで、大阪市役所で交わされるやりとりは首相官邸のようになってきた。

 思い起こせば二十年前、日本新党が彗星のように現れ、一年間で代表の細川護熙は首相に上り詰めた。既成政党への政治不信が当時よりはるかに強い現在、「橋下首相」は夢物語ではない。(文中敬称略)

文 赤坂太郎


 

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コメント
 
01. 2012年3月13日 00:58:51 : 31XTuZddeQ
それほど単純ではない。

TPP賛成、消費税増税の橋下は必ず息切れする。


02. 2012年3月13日 03:00:33 : eZJXCcDZDY
>消費税のためなら首相のクビも差し出す官僚群に政権の重大事を任せることは、野田官邸の断末魔をも示している。

ほんと官僚は、この国の元凶だな。ウォルフレンが言ったとおりだ。

カレル・ウォルフレンが指摘するように日本の場合は、「官僚支配」が諸悪の根源。
官僚とその家族のハッピーリアイアライフのために、
国民が納めた莫大な金額の税金・保険料が私物化されている。
年金問題もまさに官僚による国家的詐欺。


官僚は、国民の不幸を望んでいる。「国民の不幸=官僚の利益」
■国の不幸を長期化させる霞ヶ関株式会社の「ビジネス・モデル」
山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
▼「霞ヶ関」には国民の不幸が好都合なのか?
さて、日本にとっての諸々の課題を眺めてみて、一つの仮説に思い至った。
それは、「霞ヶ関」は、震災や円高、あるいはデフレのような困難をむしろ歓迎しているのではないか、
もう一歩進めて考えると、長引く困難を利用することが
彼らの「ビジネス・モデル」として定着しつつあるのではないかということだ。
▼たとえば、震災復興
ここでは、現役官僚の権限が強まることと、これを背景にして将来の天下りの機会が拡大することを、
霞ヶ関の「利権」と考え、利権を拡大することが彼らの利害に叶う「ビジネス」なのだと考えてみることにする。…
現金の交付(個人への直接給付)、特に複雑な手続きや審査が伴わない単純な見舞金支給は、
官僚(この場合、「霞ヶ関」と自治体両方だが)の「利権」につながらない。
現金配布は、子ども手当が「霞ヶ関」に憎まれたのと同様、利権にならないばかりか、
他の利権に活用すべき予算を圧迫する。
従って、「霞ヶ関」としては、菅前首相をたきつけて(或いは、有効な手立てを教えずに)、
具体策がまとまりそうにないメンバーで東日本大震災復興構想会議のような会議を作って
時間を稼いだのではなかろうか(こちらは、私の仮説だ)。
また、「霞ヶ関」としては、震災からの復興は増税のための仕掛けを仕組みたい重要なイベントだった。
このためにも、直ぐに国債で資金調達できてしまう即効性のある復興作業ではなく、
「財源」の議論と並行して、復興のあり方がぐずぐず論じられる展開が好都合だった。(後略)
http://diamond.jp/articles/-/14090?page=6

■官僚支配を打破しようとした小沢一郎が検察官僚(+官僚の御用メディア)につぶされた理由。
ウォルフレンを引用するまでもなく、
日本は、自民党政権時代から“顔がない”官僚が専横する準独裁国家なのである。
右肩上がりの高度成長時代は、税収があまりあるほどあったため、その弊害が露呈することはなかった。
ところが、高度成長時代が終わるとともに、“独裁”の弊害は露呈し、
「失われた20年」と呼称される長きにわたる停滞を招いた。
そして、いまだこの閉塞状況を打ち破れないまま、時間と税金だけを浪費し続けている。

■カレル・ウォルフレン氏は1994年に上梓した本の中で、
当時の大蔵省は無能であり、日本を破滅に導きかねないと述べている。
確かに90年以来20年間、日本経済は超低迷状態にある。
自民党+財務省の経済政策に大きな問題がある。
http://twitter.com/#!/h_hirano/status/109414981426085888
カレル・ヴァン・ウォルフレン氏は、当時の大蔵省について、
次のような重要な指摘をしています。◇
日本の「事実上」の国策の指導者である大蔵省(財務省)の高官は無能である。
彼らには国の舵を取る能力はもはやない。彼らは日本を破滅に導きかねない。
(カレル・ヴァン・ウォルフレン著/篠原勝訳
『人間を幸福にしない日本というシステム』毎日新聞社刊)
さらにウォルフレン氏は、多くの日本人が「日本は根本的変革が必要である」と考えていることを認めながらも、
その変革が一向に果たされていないと述べています。
ウォルフレン氏がこの主張をしたのは前掲の本が出版された1994年ですが、
2011年の現在まで日本はずっとその状態のままなのです。…
ウォルフレン氏は、日本は堕落し続ける「有害な惰性」に陥っていて、
そうなった原因は、事実上の国策の指導者たちの「無能力」とそれに干渉すべき国民の「無関心」によるものである──
こういっているのです。…
もし、このようなことが外国で起これば、現在英国で起こっているように国民による暴動が起こってしまうでしょう。
ところが日本人はどんな不当なことが起こっても、「仕方がない」とあきらめ、暴動など起こそうとしない国民性があります。
これはけっして誇るべきことではなく、干渉すべき国民の「無関心」に過ぎないとウォルフレン氏はいうのです。
 さらにウォルフレン氏は、無能な経営者に率いられた組織で、その組織の構成員たちに無関心の幅が広がれば、
それは組織の衰退と破滅の決定的な要因になるといっています。
そして、日本はまさにそういう状態にあるのです。
 既に指摘しているように、日本は1990年以降経済の成長が止まっています。
このような先進国は日本だけです。
表面的には自民党の経済政策の誤りが指摘されますが、そのバックにいて自民党を操ってきたのは大蔵省(財務省)なのです。
 自民党政権は長期にわたったので、党と官僚の一体化が進み、
官僚抜きでは物事は決まらないのです。
つまり、この国を実際に動かしているのは官僚組織なのです。
 民主主義を標榜している先進国で、政府が使う金の額と入手方法が、選挙で選ばれていない官僚によってすべて決定される国は
日本以外どこにもない──ウォルフレンはこういっています。
こういう厳しい官僚の壁を唯一突破できると期待される政治家は、小沢一郎氏以外見当たらないのです。
メディアの扇動に騙されてはならないと思います。
http://electronic-journal.seesaa.net/article/223749837.html

■カレル・ウォルフレン氏は1994年に上梓した本の中で、
当時の大蔵省は無能であり、日本を破滅に導きかねないと述べている。
確かに90年以来20年間、日本経済は超低迷状態にある。
自民党+財務省の経済政策に大きな問題がある。
http://twitter.com/#!/h_hirano/status/109414981426085888
ウォルフレン氏がこの主張をしたのは前掲の本が出版された1994年ですが、
2011年の現在まで日本はずっとその状態のままなのです。
既に指摘しているように、日本は1990年以降経済の成長が止まっています。
このような先進国は日本だけです。
カレル・ヴァン・ウォルフレン氏は、当時の大蔵省について、
次のような重要な指摘をしています。◇
日本の「事実上」の国策の指導者である大蔵省(財務省)の高官は無能である。
彼らには国の舵を取る能力はもはやない。彼らは日本を破滅に導きかねない。
(カレル・ヴァン・ウォルフレン著/篠原勝訳
『人間を幸福にしない日本というシステム』毎日新聞社刊)

★「人間を幸福にしない日本というシステム」カレル・ヴァン・ウォルフレン(鈴木主税訳)
・「公式には民主主義国である日本が、なぜこれほど官僚に支配されつづけているのか−−
これは、日本の市民がつねに自問すべき最大の問題である。
なぜなら、官僚は選挙で市民に選ばれたのではなく、市民の選んだ代表によって任命されたのでもないからだ。
官僚は、政府の省庁につとめているというだけで、権力を手にしている。
彼等がこれらの省庁に入れたのは、たいていの場合、東大の入学試験に合格できたからにすぎない。
彼等は、国家の運営に必要な英知を東大で吸収できたとでもいうのだろうか。そんなはずはない。
東大にしても他の有名大学にしても、政治についてはずっと以前からひどく時代遅れの教育機関になっているからだ。
このような遅れた環境のなかでは英知は育まれない。」
・「日本では社会秩序が正義より重要視される。従って現状維持が何よりも重視されている。
社会秩序は、政治に関する日本人の考え方においては、当然のようにいいものとされている。
正義よりはるかにいいものと考えられている。
そのため、日本の司法制度には、社会に正義が行われるようとりはからう人間はあまりいない。
日本はうわべだけの民主主義国になっている。そうした構造のなかで多くの
『民主主義的』儀式が行われ、日本の市民を欺く偽りの現実が維持されている。
うわべだけの民主主義のなかで実際に機能している権力システムは、『官僚独裁主義』と呼ぶべきものだ。」
・「日本の社会現象をじっくりと観察し、欧米の先進工業国とくらべてみると、驚くべき事実に気がつく−−
日本には、政治に影響をもつ中流階級がほぼ完全に欠落しているのである。」
http://ac-net.org/common-sense/00b-wolferen.html
●日本には市民が存在しない。市民とは、社会のありかた自分も責任があること自覚し行動する存在のことである。
●日本では官僚が完全な権力を掌握し、社会の管理を使命と考えている。
●官僚には責任感responsibility はあるが、説明責任accounatbility が完全に欠けている。
それが日本社会の最大の欠陥であり、また、悲劇である。
●大新聞は、官僚を支持し架空の現実を作り出し市民社会を乗っ取ってしまっている。


03. 2012年3月13日 09:24:01 : FUviF2HWlS
橋下徹氏が狙うのは、首相の座ではなく、総統の座でしょう。
読売グループの渡辺会長が、そうだと断じています。

■読売渡辺会長が橋下市長発言に懸念 「『白紙委任』はヒトラーを想起」
「 読売新聞グループ本社の会長で主筆の、ナベツネこと渡辺恒雄氏(85)が、月刊誌「文藝春秋」最新号でほえている。橋下徹大阪市長の発言に対し「ヒトラーを想起」と懸念を示し、朝日新聞の「脱原発」主張を「亡国の政策」と断じている。」
(2012年3月12日(月)19時22分配信 J-CASTニュース)
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jcast-125177/1.htm


04. 2012年3月13日 12:16:59 : lgPzFqxDB2
>>02
自分の頭で思考したことを基本にコメントしたまえ。
それとも自分では何も書けないほど自信が無いのか。
ダラダラ、ダラダラ、ひたすら長文を引用して言いたいんだか。
引用するだけなら馬鹿でもできるし、権威を振りかざしたいだけだろ。
読んでもらいたいならURLだけにしなさい。

05. 2012年3月13日 21:22:25 : jNhLiHGQnc
首相の値打も相当下がってるけど、橋下では無理、論外。

06. 2012年3月14日 00:12:27 : emSoXdYHlM
『<アホ赤坂太郎クン>へ。バカ言ってんじゃないよ…橋下っちゃんブームはもう終わってんの。』

<赤坂クン>は“捏造ガセ論調査”を根拠に、四の五の言ってるらしいが、真の世論は真逆を向いてんの!
その最大の要因は、例のトッチラカリ「船中八策」なの。
こんなツマミ食い政策をぶち上げたって、所詮は“線香花火”レベルのチマチマ・ヴィジョン…真の改革を求める「無党派層」は即シカト!国政進出どころか「大阪都構想」だって頓挫しかねない、悲惨な状況に陥りつつある。
いくら“即席ラーメン・維新塾”を立ち上げようが何をしようが、“理念無き”政党政治には有権者の70%はソッポを向いてるんだから、まぁ、10人も当選すりゃぁ御の字なんじゃぁないの?


07. 2012年3月14日 00:53:47 : jNhLiHGQnc
>「太閤さん以来のことや」と市民は四百年ぶりに国政の中心となることへの期待に沸き立っている。

ほんまかいな?そんな感覚で書き始める文春記事にあきれて、後は読めんかった。
政治の劣化も酷いけど、マスコミの劣化もここに極まれり。


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