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代理検事が禁錮3年を求刑 一体どうするのか小沢が無罪なら
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2012/3/10 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
焦りまくる反小沢集団。
野田・岡田の民主政権、検察財務などの霞が関、メディアも周章狼狽のさなかにある
負け犬の遠吠えにしか聞こえなかった。民主党の小沢元代表に「禁錮3年」が求刑された9日の公判。検察官役の指定弁護士は計3時間半にわたって、100ページを超える膨大な書面をくどくどと読み上げたが、中身はスッカスカ。案の定、臆測と決めつけ、邪推に満ちた聞くに堪えない論告だった。
小沢裁判の最大争点は、収支報告書の虚偽記載について石川知裕衆院議員ら元秘書3人との共謀関係の有無だ。この点について、指定弁護士はクソ長い論告でこう結論づけた。
〈共謀に関しては、具体的な日時、場所を特定した謀議行為は証拠上明らかでない〉〈石川らの実行行為が被告人の命令によるものか石川ら主導でなされ被告人はそれを了解したにとどまるかは明らかではない〉……。
何のことはない。白旗同然なのだが、苦し紛れに持ち出したのが「ヤクザの親分と子分」の論理だった。
「配下の組員の拳銃所持について、暴力団組長の『共謀共同正犯』を認めた03年5月の最高裁判例です。
直接の指示を問わず、ヤクザの親分が恐らく子分は銃を持っているだろうと思っていれば、親分が子分に銃を持たせたのと同じという判断でした。9日の法廷で、指定弁護士はこの判例を拡大解釈し、小沢氏と秘書の関係にあてはめた。“小沢氏は立場上、秘書の虚偽記載を知っていたはず”と強引に結びつけ、謀議の成立を認めるべきだと主張したのです」(司法関係者)
ヤクザの拳銃所持と、収支報告書の虚偽記載を同列に扱うこと自体、ムチャクチャだ。少なくとも小沢一郎は20年以上、国政の中心にいて政権交代を実現させた政治家ではないか。ところが、指定弁護士は悪びれずに〈規範意識が著しく鈍磨している〉と繰り返し小沢を面罵した。完全な居直りである。
小沢弁護団の喜田村洋一弁護士は求刑後の会見で、「謀議は具体的な日時も場所も、会話内容も証明できない。犯行の意思も動機も分からない。それでも罪は明らかという論告」と語ったが、本当にデタラメだ。とても法律のプロが書いた論告とは思えない。
◆無罪判決だったらタダでは済まない反小沢勢力
すでに大善文男裁判長は、元秘書が「小沢への虚偽記載の報告と了承」を認めた検察調書の採用を退けている。謀議の直接証拠は皆無だ。それなら、指定弁護士は潔く負けを認めればいいのだが、「俺たちは検事の代理」「世間が注目している」というプライドとメンツでもあるのか、強引に裁判を続けようとする。
そこでア然とする論法を持ち出してきた。
〈秘書だけで虚偽記入を行った可能性が認められなければ、被告人の本件への加功(加担の意)が優に認められる〉
どういうことかというと、「秘書が勝手にやったと言うのなら証拠を出せ」と言ったのだ。腰を抜かすとはこのことではないか。自分たちで有罪の証拠を出せないから、相手に無罪の証拠を出せと迫る。「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の大原則を踏みにじる恐ろしい飛躍だ。
司法ジャーナリストの魚住昭氏がこう言う。
「裁判所に重要な証拠を否定された以上、刑事裁判の原則に基づいても、小沢氏を有罪に導けない。そのことは指定弁護士も分かった上で、ムリ筋の論告を言い渡すしかなかった。それだけ追い込まれている証拠です」
常識的に判断すれば、もはや小沢の無罪は動かないのである。
それだけに、9日の苦し紛れの論告求刑を聞いた反小沢陣営は困っているだろう。
「小沢無罪が強まったことで、頭を抱えているのは、検察組織だけではないでしょう。空前絶後の政治捜査は、政権交代後に旧利権死守に走ったオール霞が関の総意でもありました。多くの官僚は小沢氏の復権を恐れ、焦りまくっているはずです。旧勢力に追随し、さんざん小沢氏の疑惑をあおってきたメディアも気が気じゃないはず。朝日新聞は小沢批判の論調を微妙に軌道修正し、無罪判決に備えていますが、それこそ焦燥感の表れですよ」(政治評論家・本澤二郎氏)
調子に乗って小沢を罪に陥れようとしてきた連中が皆、周章狼狽のさなかにあるのだ。
何よりも政局のたびに「小沢=悪」を持ち出し利用し、政権交代の立役者を“座敷牢”に幽閉してきた野田・岡田の民主党政権は、どうする気なのか。小沢無罪だったら、タダでは済まないのだ。
◆オール支配層が結託して「有罪」下せば世界の笑いものだ
それだからこそ、である。反小沢勢力は小沢が無罪になっては困る。困るから、総意で有罪に持っていく。そんな観測が消えないのだ。小沢の論告求刑を報じた民放ニュースも、「まだ予断を許さない」と当然のように伝えていた。
「大善裁判長は検察調書を却下した際、『調書は違法不当なもので許容できない』とまで踏み込みました。刑事裁判のセオリーでは、違法な証拠に基づいて起訴された被告人は有罪にできません。しかし、そんな司法の常識が通用しないのが小沢裁判の恐ろしさです。元秘書3人の判決でも、登石郁朗裁判長は検察調書の大半を却下しておきながら、『推認』を重ねて検察の筋書き通りの判決を下しました。小沢氏への判決でも、刑事裁判の常識がひっくり返されないとは、百パーセント言い切れないのです」(魚住昭氏=前出)
気になる動きもある。今ごろになって、東京地検が発覚の1年前に田代検事の捏造報告書を把握しながら、放置してきた問題を大マスコミが取り上げ始めた。しかも、ニュースソースは検察幹部のリーク情報なのだ。
小沢捜査にあたった検事の一斉処分に動き出した検察による“すべて手の内はさらした。これ以上、恥をかかせないでくれ”という裁判所へのサインである。検察が大マスコミと再び三たび手を組み、「小沢有罪」の“闇判決”を下すよう、裁判所へ請願していると見えなくもないのだ。
「裁判所が小沢氏に無罪判決を出せば、検察だけでなく霞が関全体や巨大メディア、政権与党を敵に回すことになります。司法官僚でもある大善文男裁判長にとっては、相当なプレッシャーでしょう。場合によっては、命を奪われる覚悟が必要かもしれません。それだけ、この裁判は異常なのです」(本澤二郎氏=前出)
オール支配組織を敵に回さなければ無罪判決を出せない――。いやはや、戦前戦中の日本と同じ狂気だ。そんな暗黒裁判は許されないし、許されるハズがない。デタラメ論告で分かったように、もはや何ひとつ明白な証拠もない裁判。小沢を強制起訴したこと自体、間違いだった裁判である。
それを、政治的な理由だけで強引に有罪にしたら、この国は法治国家ではなくなってしまう。それこそ、民主主義国の大汚点だ。日本は、世界中の先進国の笑いものになるだけである。
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