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具体的景気条項追加で野田が小沢と手打ち 自民、財務の突っ込みに大嫌いな肩透かし
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2012年03月10日 世相を斬る あいば達也
陸山会政治資金規正法違反で強制起訴の指定弁護士の論告求刑があったようだ。ざっと読んだが、「推定有罪の判決を!」と、到底弁護士稼業で生きている男達とは思えない、状況証拠の積み上げと、登石推認裁判官並の推理に継ぐ推理で「法を軽視し、反省の情も全くない。再犯の恐れは大きい」等として禁固3年を求刑した。(笑)現実の裁判状況が、推定無罪に程遠いのは現状では難しいとして、検察の論告求刑の根拠自体が「推定有罪」では、噴き出すほど酷い論告だと言うほかに言葉がない。
まぁ此処まで至っても、小沢一郎に無罪判決が出るかどうか半信半疑になる法治国家、4月の判決が痛く愉しみだ。笠間検事総長の東京地検特捜のクーデター的シナリオ捜査への検証も愉しみだし、日本の司法制度への信認が問われる、重大な局面を迎えているのだと思う。これだけネットメディアの情報が国民の間で交わされる時代ゆえに、警察・検察・裁判所も褌を締めなおさないと、彼らが最も怖れる“法秩序の崩壊”と云う事態を迎えるくらいには、理解していると思考する。その期待が裏切られる時は「狼よさらば」のチャールス・ブロンソンのような男達が街に溢れるかもしれない。司法に携わる者達の分水嶺が今訪れている。
話はガラリ変わって政局だ。消費増税法案を巡って、野田・小沢・谷垣と云う“三す組み”状態を呈していた。しかし此処に来て、谷垣自民の“話し合い解散”に乗る事は、小沢グループだけが落選の危機なわけではなく、野田や菅や仙谷・前原らもウカウカ出来ない選挙の情勢分析が出てきており、民主の中堅からも、増税解散では永田町に戻って来られない恐怖が現実のものになり出したようである。(笑)以下の記事が、その状況を的確に伝えている。
≪ 党内対立回避の動き=消費増税、景気条項が焦点−民主
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012030901042
民主党は来週、消費増税関連法案の事前審査手続きに入る。法案の月内提出を譲らない構えの野田佳彦首相に対し、小沢一郎元代表ら増税反対派の間では、早期の衆院解散への懸念から、全面対決回避を模索する動きが出始めた。反対派は、法案の「景気条項」で増税に厳しい縛りをかければ妥協は可能との意向におわせており、執行部がどこまで配慮するかが焦点となりそうだ。
「いかに法案にきちんと書き込むかだ」。小沢元代表に近い鳩山由紀夫元首相は7日、関連法案 への協力を求める岡田克也副総理に、景気条項の書きぶりが反対派の理解を得るポイントと指摘。「党としての一体感を早く出した方がいい」と、柔軟な対応を促した。ただ、岡田氏は9日の記者会見で「党の中で議論を尽くした」 と、反対派をけん制した。
関連法案の土台として2月に閣議決定された社会保障と税の一体改革大綱は、景気に関する条項として、税率引き上げ前に 財政当局が「種々の経済指標を確認し、経済状況等を総合的に勘案する」と記した。反対派はこれに先立つ昨年末の素案策定の段階で、名目・実質成長率の数値目標を盛り込むよう主張したが、増税が事実上不可能になることを恐れた執行部が拒否した経緯がある。
事前審査の権限を握る前原誠司政調会長は、もともと「景気に十分配慮すべきだ」との立場で、景気条項の修正には柔軟だ。これに対し、税率引き上げにより積極的な藤井裕久党税調会長は、素案了承の段階で決着した議論を蒸し返すことに否定的。反対派にどこまで関与させるかに関わる事前審査の場をめぐっても対立していた。
調整の結果、審査の手続きは、昨年末に 一体改革素案を決めた一体改革・税制両調査会に財務金融など関係4部門会議を加えた合同会議とすることが9日決まった。手続きを丁寧に進めて反対派と妥協を探りたい前原氏が押し切った。
反対派議員は景気条項で増税に高いハードルを設けなければ了承に抵抗する構えで、昨年末の攻防が再現されるのは確実。首相と反対派がともに引くに引けない状況に陥れば、政局は再び党分裂や衆院解散含みで緊迫する可能性もある。≫(時事通信)
つまり、財務省一派はイオン・岡田とアル中・藤井のコンビ。輿石・樽床は民主党の政権維持に力点。小沢グループは当然、時期尚早主張。昨年末の民主党内議論の落とし処も消費税増税大綱の判断に「景気条項」を入れる事で決着している。勿論、その時点では年末に激しい対立を避けたい増税派と反増税派の曖昧結着の思惑が一致したのだが、本予算も通過したわけで、多少のガチンコも許される環境が出来ている。まして、その間に野田・谷垣の密談が挟まれているので、財務省一派には逆風が吹いている。ここで話を蒸し返されたのでは、増税が遠のくのは明らか、岡田・藤井は必死だろう。
しかし、野田の腹は複雑になってきている感じだ。昨日の田中秀征氏のコラムではないが、マヤカシの官制行政改革は国民の知るところとなっている。数段納得可能な行財政改革を抜きにして、「消費増税総理」で末代の嗤い者になる状況に気づきだした可能性がある。解散で多くの議員らが永田町に戻れず、故永田議員の怨念がデジャブのように、一升瓶の背後霊となって毎夜魘される夢でも見たかもしれない。現実、国民無視の増税をして、千葉県民から落選の鉄槌を下される運命を案じたかもしれない。谷垣自民党とすんなり自分の民主党が連立する夢も、都合の良いシナリオに過ぎなかった。勝次官に騙されたと頭を抱えているやもしれない。
谷垣の自民党総裁の立場も、俺自身の民主党における立場も、強引な政治手法が使える程盤石ではなかった。双方、この話で党内議論によっては、引きずり降ろされる程度の力量だったのだ。小沢も「この時期に増税はイカン!」と言っているだけ。時期さえ間違わなければ良いと云う事だ。それなら、何も無理にいついつ迄とする必要もない。たしかに、勝が景気はドンドン上向くから大丈夫とは言ったものの、彼は7月には退任だ。まさか、勝次官に騙されたと言うわけにもいかない。それよりも、「景気条項」を旨い事織り込んで、スイスイと後1年半総理の座に座っている方が、誰からも恨まれない。勝次官の顔も充分立てた筈だし。野田の心は揺れ出している。拙かったのは、谷垣自民を概ね一枚岩と勘違いした。
最終的には、元の木阿弥とでも云うか、与党(野田・小沢)vs野党(自民)と云う構図におさまるようである。せめて野田の成果といえば、自公の間に隙間風を吹かせた程度だろう。いずれにせよ、民主党内は消費増税法案に具体的「景気条項」を書き込むかどうかが、野田、小沢の休戦協定の試金石となる。
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