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策に溺れたバカな首相 野田と小沢の政治能力差は歴然
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2012/3/6 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
谷垣自民とのコソコソ怪談は墓穴だった
政権与党があろうことか第1野党と手を組んで消費税の増税法案を勝手に成立させる。その後に解散・総選挙をやって第1党になった方から総理を出す――こんな民主政治をコケにした身勝手な野田―谷垣密談が大マスコミでチヤホヤされているが、とんでもない話だ。
「最低最悪の政治です。国民の声と意思を無視して2大政党が結託する。これが許されたら、選挙も政党政治も否定されてしまう。まして、デフレ不況の中で絶対にやってはいけない大増税強行で手を組む。ほとんど病気の世界です。こんな翼賛体制は絶対許してはいけないし、やらせたら日本経済の自殺、この国の破滅になってしまいますよ」
政治評論家の森田実氏はこう怒った。
「狂気の沙汰」とは、まさに今の政治状況を呼ぶのだろう。裏返せば、野田は完全に正気を失って血迷ってしまった。それで後先考えず、暴走を始めたのだが、こんな独り善がりのシナリオが成功するわけがない。
永田町で取材を進める評論家の塩田潮氏がこう言った。
「野田―谷垣会談は決裂した。だから密談内容が表に出てきた。そうみて間違いないでしょう。そもそも、野田首相と谷垣総裁は最終目的が違う。野田首相はとにかく3月末までに消費増税法案を国会に提出し、成立にもっていきたい。
党内に反対が多いから、増税容認の谷垣自民党の協力を得たい。そんな考えです。一方、谷垣総裁は、橋下大阪市長の維新の会が大きくなる前に話し合いの早期解散に持ち込みたい。総選挙をやれば、自分の手で第1党に返り咲けるかもしれない。そんな思惑で密談となったわけですが、野田首相は谷垣総裁が求めた今国会の会期末解散にクビを縦に振らなかった。解散権を縛られたくないから確約しなかった。それで、合意に至らず、密談は破談になった。つまり第2ラウンドはない。ないから、密談が表に出てしまったのです」
大マスコミ報道だけ見ていると、民主党と自民党の合体が進んでいるかのようだが、そんなことはないのだ。
◆民主党執行部も野田暴走阻止の方針
ある民主党関係者もこう言った。
「野田首相とその周辺が勝手に進めた大連立構想に一番カチンときているのが、民主党の輿石幹事長と樽床幹事長代行です。野田首相は小沢グループ排除の目的もあって、自民党と手を組もうとしている。しかし、輿石幹事長などは“なぜ党を割ろうとするのか”“あえて民主党政権を終わらそうとするのか”と考えている。小沢グループはもちろん、党内の大勢も同じ考えです。この執行部が野田首相と一枚岩でないことが、今後の政局の大きなポイントなのです」
きのう、輿石幹事長は早期解散に反対の考えを示したが、執行部が反対となるとどうなるのか。
答えはハッキリしている。消費増税法案成立どころか、提出も難しいということだ。野田は今月末までに消費増税法案を国会に提出すると言っている。それに「政治生命をかける」「不退転の決意だ」と。だが、国会提出には党内の了承が必要だ。野田は「49」の反対があっても押し切るというが、執行部が「49」の方についたら、話は変わってくるのだ。
「法案提出の断念しかないでしょう。小沢グループは、“議員定数削減の前提ができていない”“デフレ克服なしの増税を許した覚えはない”ということで、必ず両院議員総会を要求する。執行部は開催する。そこで賛否が半々、収拾がつかなくなったら、幹事長預かりとなる。輿石幹事長は“党内分裂回避を最優先する”と宣言して、法案提出を断念しますよ」(民主党議員)
野田は、自民党と手を組む姿勢を見せることで、小沢グループを揺さぶろうとした。「反対派は除名させる」のサインを送ったつもりでいる。それで増税賛成に寝返らそうとしたのだが、策に溺れるとはこのことだ。かえって小沢グループを怒らせ、自分のクビを絞めてしまった。
もともと統治能力がない野田は、被災地復興も原発事故収束もやれない。仕切れる能力がない。そんな無能首相がここまで生き延びているのは、「増税強行」の黒幕である財務省と大マスコミが支えているからだが、法案提出も無理となったら、どうなるか。だれも野田なんて相手にしなくなる。ポイ捨ての運命だ。会期末に向けて死に体となり、総辞職に追い込まれていくのは避けられない情勢なのである。
◆実のところ「野田切り政局」の幕開け
その意味で、谷垣自民党とのコソコソ会談で野田は墓穴を掘ったのである。違う見方をすれば、「絶対に消費増税はさせない」と倒閣宣言をした小沢一郎が勝ったのだが、考えてみれば、当たり前のことだ。野田と小沢とでは、政治キャリアも哲学も先見性も政治力も全然違う。月とスッポンだ。それが改めて証明されたということなのだ。
「政治には理が必要です。今なら、こんな不況の中で増税を打ち出すことには一分の理もない。歯を食いしばってでも、国民生活を守るために、増税なんて絶対回避するのが理のある政治なのです。小沢さんはそこが分かっている。やってはいけない“苛政”は、絶対にやらない。財務省を敵に回し、マスコミにいくら叩かれようが信念を曲げない。政治家に必要なのは、そういうことなのです。民主党の議員たちは見習うべきですよ」(森田実氏=前出)
それなのに、政治家失格の野田が総理の椅子に座り、この国を誤らせようとしている。まったく、おかしな国だが、ここで野田が墓穴を掘ったことで、風向きは変わる。この国は違う方向へ行けるかもしれない。
塩田潮氏(前出)はこう見通す。
「野田首相が消費増税法案をタナ上げして、震災復興や景気対策に全力投球すれば、まだ政権はもつ。でも増税一本で突っ走れば、やばい。増税に賛成の世論は少数派ですし、内閣支持率も政党支持率もダラダラ落ちている。野田首相が軸足を切り替えられなければ、世間は“もう野田政治はいいよ”と関心をなくし、政権の衰弱死が現実味を帯びてきますよ」
その後には、増税オンリーを否定し、復興やデフレ不況退治を最優先させる政権ができる。中心になるのは小沢しかいない。これまで小沢を無視してきた大マスコミが急に小沢の「倒閣」発言などを大きく取り上げるのも、風向きを読んで“保険”をかけ始めている証しだ。「小沢切り政局」でなく、実際のところは「野田切り政局」が静かに始まったのである。
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