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首相、再び「解散風」戦術 打ち消しに奔走、輿石氏 消費増税の「足手まとい」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120306-00000093-san-pol
産経新聞 3月6日(火)7時55分配信
谷垣禎一自民党総裁との極秘会談が表沙汰になり、野田佳彦首相はまたも「解散風」を吹かせ始めた。消費税増税関連法案の成立と引き換えに早期の衆院解散を約束する「話し合い解散」は、増税反対を旗印に倒閣を唱える小沢一郎元代表らを何より牽制(けんせい)できると考えたようだ。ところが、急ブレーキをかけるのが民主党の輿石東幹事長。首相が消費税増税に「不退転の決意」で臨むには「輿石切り」が最大の関門となる可能性もある。(坂井広志)
「そうはイカンザキ! 党内が一つにまとまってなければ意味がない!」
自民党執行部から「話し合い解散」容認論が飛び出す中、輿石氏は5日、平成13年の参院選で神崎武法公明党代表(当時)がCMで使ったセリフを借用して周囲に憤りをぶつけた。
夕方の党役員会では、極秘会談を「首相がないと言うのだからない」となお否定。記者会見でも「首相が解散するって言ったの? 首相が否定しなければ解散になるのか。そんなことはない」とうそぶいた。
どうやら輿石氏は「解散阻止」こそが自らの責務だと考えているフシがある。
昨年末から年初にかけ、首相が社会保障と税の一体改革について「不退転の決意」と強調し、解散をにおわせた際も、輿石氏は「任期いっぱい頑張るのが原則だ」(1月8日のNHK番組)などと火消しに躍起となった。
輿石氏は幹事長就任の際、「党内融和」の象徴とされたが、首相は本音では、参院自民党議員を与党に引き抜き、ねじれを解消してほしいと期待したとされる。
ところが、就任後半年たっても参院自民党議員を切り崩した形跡はなく、むしろ衆院以上に政権攻撃を強めるばかりだ。
人事面では、一川保夫前防衛相や田中直紀防衛相を閣僚に押し込み、内閣の「お荷物」を増やしただけ。それどころか、北沢俊美元防衛相や直嶋正行元経済産業相らベテランを党運営から遠ざけ、昨年11月の西岡武夫参院議長死去に伴う後任人事も自らと親しい平田健二氏を強引に充てた。参院民主党は「不満分子の巣窟」といわれる。
それでも首相は「三顧の礼」で輿石氏を迎えただけにむげにできない。そこで岡田克也副総理が1日、輿石氏と首相官邸で会談し、消費税関連法案を含む参院の国会対策について協力を要請したところ、輿石氏は「そんなことは羽田(雄一郎参院国対委員長)君に聞け」とけんもほろろに突っぱねてしまった。
党執行部はバラバラで統制がとれず、親しいはずの小沢氏は反増税を掲げて「倒閣」を宣言してしまった。もはや輿石氏が求心力を維持するには、選挙基盤の弱い中堅・若手のために早期解散を阻止することしかないのかもしれない。
とはいえ、首相が消費税増税をやり遂げるには、解散権を振りかざして民主党内を引き締める一方、「話し合い解散」をちらつかせながら自民党などと妥協点を探るしかない。首相にとって輿石氏はもはや「足手まとい」となりつつある。
◇
政府・民主:自民へ「工作」活発化 話し合い解散も視野
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20120306k0000m010102000c.html
毎日新聞 2012年3月5日 22時09分(最終更新 3月6日 7時18分)
野田佳彦首相と自民党の谷垣禎一総裁による2月25日の極秘会談を機に、政府・民主党が、月内に国会に提出する消費増税法案の成立に向け自民党への働きかけを活発化させている。自民党との「話し合い解散」も視野に協力の感触を探る狙いとみられるが、両党とも党内に「話し合い解散」への慎重論を抱えており、党内外で駆け引きが激化しそうだ。
野田首相は4日の日本テレビの番組で、増税法案成立前の衆院解散について「将来の国民のためにやり遂げなければいけない時はさまざまな判断がある」と含みを残す発言をした。
増税法案成立前の解散は、もともと谷垣氏が要求していたもの。首相は法案成立を優先させる方針を変えていないが、自民党側との協議次第では先に解散する可能性を示すことで、与野党協議を進める狙いとみられる。
岡田克也副総理は2日、自民党の町村信孝元官房長官や野田毅税調会長を訪ね、法案成立へ協力を要請した。野田氏が「(消費増税に反対の)小沢一郎元代表を切るか、党内を一つにするかだ」と迫ると、岡田氏は「まとめる」と語った。藤村修官房長官も、自民党の大島理森副総裁らと接触を重ねている。
自民党からも前向きな声が出ている。茂木敏充政調会長は5日「民主党内をまとめた状況を作れば、土俵に上ってがっぷり四つに組む条件になる。一番分かりやすいのは反対派に出て行ってもらうことだ」と記者団に述べ、小沢元代表らの排除を条件に法案に賛成する可能性に言及。谷垣氏も2日のNHK番組で「野田さんはこだわりを捨て、共通のところは共通でやろうという面がなきにしもあらずだ」と評価した。
ただ、両党内では、こうした動きへの反発も強い。元代表に近い民主党の川内博史衆院議員は5日のBS朝日の番組で「国民のためと言いながら、自分の思いを遂げようとするのは我欲だ」と、解散をちらつかせる首相を批判。民主党への主戦論が根強い参院自民党の山本一太前政審会長も5日の記者会見で、茂木氏の発言について「現時点で民主党に救命ボートを出す必要はない」と不満をあらわにした。【小山由宇、念佛明奈】
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