http://www.asyura2.com/12/senkyo127/msg/269.html
Tweet |
マスコミは「民自接近に焦る小沢氏」と書き立てているが、焦っているのは野田首相と財務省、谷垣総裁と自民党ではないのか?密会の真偽は別としても、このことで「話し合い解散」が、より一層困難になったことだけは間違いないだろう。つまり彼らの判断だけでは進まなくなったことを意味する。双方とも「話し合い解散」が表ざたになったことで、党内への説明だけに留まらず、連立や選挙協力の相手となる国民新党や公明党からも説明を求められることになるだろう。
そして最大の問題の一つが、民主党においては輿石幹事長と首相の信頼関係の悪化であり、自民党においては公明党との信頼関係の悪化である。民主党の輿石幹事長は、かなり怒っているだろう。この人は、早期解散に絶対反対の立場である。議員の立場を最大限に守ろうとする。とてもこの時期の「話し合い解散」は容認できるものではないだろう。首相が強引に進めようとすれば、幹事長を辞任してでも阻止しようとするだろう。そうなれば、党内の空気は、一気に解散ではなく総辞職を求める方向に向かうだろう。
公明党も怒っているに違いない。選挙に直接結びつく「話し合い解散」を事前の相談もなく勝手に進められたことで自民党に対する不信感が増幅したに違いない。自民党にとって、一番避けなければならないことは「公明党との協力関係の悪化」である。「公明党との協力関係解消=選挙協力の解消」を意味し、自民党にとっては死活問題である。
もう一点が「話し合い解散」の話が表ざたになったことに伴って、双方の党内に選挙後の連立を自分達の有利な枠組みにしたいと考える輩がでてくることである。こうなったら党内は、ますます纏まらなくなる。つまり「話し合い解散が密室で謀議された。」という情報が流れた時点で「話し合い解散」の確率は大幅に低下したことになる。通常の常識で考えた場合、「話し合い解散」は、自民党にはメリットがあるかもしれないが、民主党にメリットがあるとは考えにくい。
現在の政治状況を簡単に言い表すとするならば、『民主党を犠牲にしてでも「消費税増税」を実現したい野田首相と財務省の謀略に、人の好い増税論者の谷垣総裁が巻き込まれつつある。』と言えるだろう。「民主党を犠牲にしてでも消費税増税法案成立に命を賭ける野田首相と、その支持グループ」対「民主党を守り、国民の生活を第一に考える小沢一郎と、その支持グループ」との壮絶な戦いに火が点けられた。
そして、それは民主党議員の民主党党員としての「自覚と矜持」を問われる戦いでもある。たまたま、昨日の夕刻、テレビのチャンネルを変えたら、野田首相が出演していた。まるで、就職の面接のように、面接官役の司会者、論説委員などが上座に座り、椅子に座った学生役の野田首相に質問を浴びせるかのような構図であった。こんな屈辱的な演出のテレビ番組にも、出演せざるをえない立場に追い込まれた野田首相が寧ろ気の毒に思えてきた。
http://haru55.blogspot.com/2012/03/blog-post_05.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK127掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。