http://www.asyura2.com/12/senkyo127/msg/235.html
Tweet |
http://billancourt.blog50.fc2.com/blog-entry-635.html
フランスにおける国歌についての議論
March.03.2012
フランス国歌ラ・マルセイエーズについての議論を紹介している、フランスの中学4年(日本の中3)の教科書「市民教育」を見つけました。
何の気兼ねもなく、自由に自分の意見を述べる社会、それを中学生の教科書に載せて、生徒に考えさせる社会っていいですね。
どこかの国では、選挙によって自分は民意を得たといって、市民の意見に耳を傾けることなしに、問答無用の行政措置で市民(教師)の良心の自由を侵している社会もあります。議論を尽くす社会こそが、真の民主主義社会ですよね。
--------------------------------------
資料「ラ・マルセイエーズの色を塗り替えることが必要」
フランス国立図書館館長のDominique Jamet の意見
「時代錯誤で、仰々しく、好戦的だ。フランスを象徴する歌は、一般大衆には理解が難しい表現で、できるだけ多くの首を切り、できるだけ多くの腹をえぐることしか語らない。[…] それは充分に妥当なものだろうか、充分に心地よいものだろうか?フランスが与えたいと思う、そして与えるべきであるイメージに充分に合致しているものなのだろうか?[…] ラ・マルセイエーズの色を塗り替えることが必要である」。
元共和国大統領スポークスマン、パリ大学学長のMichèle Gendreau Massaloux の意見
「ラ・マルセイエーズは、自らの歴史を語る言葉とともにフランス人の記憶に、遺産に属するものです。[…] しかしそのメッセージには、それがつくられた時代が刻まれています。連帯そして平和という私たちの理想に合致するものではありません。したがって、今日の世界における私たちの国の価値を最もふさわしく表現する、他の言葉で書かれるのは悪い考えではないと思います。それは、私たちの時代の、ひとつのマルセイエーズです」。
資料ラ・マルセイエーズに触らないで欲しい
ヨーロッパ議会代議士シモーヌ・ヴェイユの意見
「私たちの国家は、私の記憶そして私の文化の一部です。[…] したがって、その歌詞が現在の状況に対応せず、いくつかの不都合があったにせよ、それを変えることなど私には想像できません。新しい国歌がどんなものであっても、2世紀ものあいだラ・マルセイエーズがフランスそして数世代のフランス人にとって象徴であったという事実にもとづいた、情緒的な役割をもつことはできないでしょう」。
元文化大臣で代議士のFrançois Léotard の意見
「ラ・マルセイエーズのいくつかの荒々しい歌詞が、どのように時代精神に影響を与えうるのか、私は知らない。しかし私は私たちの国歌に、ほんのわずかな歌詞も、たとえそれが句点であろうが、変えることを望まない。私にとってラ・マルセイユは、一つの歴史的記念碑であるのだ」。
国歌についての意見をつきあわせてみよう
1.資料における発言者の、ラ・マルセイエーズに対する批判はどのようなものですか?
2.反対に資料における発言者は、どんな理由で、ラ・マルセイエーズの歌詞に愛着をもっていますか?
3.あなたは、なぜ国歌が今日においても、討論の論点になると思いますか?
--------------------------------------
ラ・マルセイエーズに対して、フランス国民はこう判断する。(2005年に行われたアンケート)
(質問)あなたは、ラ・マルセイエーズのいくつかの歌詞を変えることに賛成ですか?反対ですか?
賛成 28% 反対 72%
========================================
【関連投稿】
パリからのメッセージ〜「ラ・マルセイエーズ」を歌わない自由(レイバーネット)
http://www.asyura2.com/07/senkyo42/msg/976.html
投稿者 gataro 日時 2007 年 10 月 08 日 20:08:01: KbIx4LOvH6Ccw
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK127掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。