http://mainichi.jp/select/seiji/news/20120304k0000e010115000c.html

秘密保全法案：有識者会議議事録なし　策定過程の検証困難

　行政機関が保有する重要な秘密を漏らした公務員らへの罰則を強化することを柱とした秘密保全法制の整備を提言した政府の有識者会議の議事録が作成されていなかったことがわかった。作成されたのは簡単な要旨だけで、録音もされていない。このため、法令の制定過程などが事後に検証できるよう文書作成を行政機関に求めた公文書管理法（１１年４月施行）の趣旨に反しているとの指摘もある。

　議事録が作成されていなかったのは、政府の「情報保全に関する検討委員会」の下に設けられた「秘密保全のための法制の在り方に関する有識者会議」（座長・縣＝あがた＝公一郎早稲田大教授）。政府が今国会への提出を目指して策定している同法案は、有識者会議が昨年８月に公表した報告書がたたき台となっている。会議は、１１年１月から報告書案がまとまる６月までの６回（各２時間程度）にわたり、非公開で開催された。各回とも記録としてはＡ４判２枚程度の「議事要旨」だけだ。

　公文書管理法は、行政機関に「法令の制定及びその経緯」について検証できるよう文書の作成を義務づけているが、要旨からは誰が、どのような発言をしたかは不明だ。

　会議の事務局である内閣官房の担当者は取材に、「議事録や録音はない」と認めたうえで、「当時の担当者が不要だと判断したのだと思う。公表した議事要旨がすべてで、成果物として報告書があるだけだ」と述べた。

　これに対し、「情報公開クリアリングハウス」の三木由希子理事長は「会議の検討過程は立法趣旨を示すもので、解釈・運用の参考にされるべきものだ。議事要旨は事後の検証に堪える内容になっておらず、公文書管理法に照らしても不適法だ。いまからでも作成すべきだ」と批判している。【臺宏士、青島顕】

毎日新聞　2012年3月4日　9時30分

コメント
01. 日高見連邦共和国 2012年3月04日 12:43:18 : ZtjAE5Qu8buIw : Ihir5pcR5A またかよ！
02. 2012年3月04日 14:29:55 : lRYfivAqeo ふざけた奴らだな！！！開いた口がふさがらないよ！！！ 意図的だな！！！どいつもこいつも責任逃れする屑ばっかりだ！！
03. 2012年3月04日 15:12:11 : oLYPlmPKz6 税金で食べている関係者を全員クビにすべきである。
04. 2012年3月04日 15:41:09 : uv3t8mF4Cs 戦争も議事録なしに始まる。
05. 2012年3月04日 16:17:51 : swsf4Tw1P2 こんな法律に賛成する者は全員今後一切「説明責任」などと口にするな。 議員も評論家もキャスターなるものもコメンテーターなる者もだ。 もちろん官僚もだ。
06. 2012年3月04日 19:00:14 : g5YNM3KfF2 ■「検察審査会法」と「秘密保全法案」は同じような手口の『犯罪法』 「検察審査会法」と「秘密保全法案」は、官僚が裏でやっている犯罪をそれを知っている何人（なんぴと）も表にだすことを法律で禁じるという点で同じだ。 『犯罪法』というカテゴリーがもしあったとしたら「検察審査会法」と「秘密保全法案」はこのカテゴリーに入る。 『犯罪法』とは、官僚が犯す犯罪行為を、それを知っているいかなる者も秘匿しなければならないとする法律群のことである。
07. 2012年3月04日 19:18:55 : g5YNM3KfF2 ■いよいよいつか来た道に入りこんできたな。あの足音が聞こえる・・・ 国民の見えないところで官僚が犯罪できる法律を作り、国民の見えないところで官僚が犯罪を犯し、国民に見えないように官僚の犯罪を法律で秘匿する。 ジャーナリズム、マスメディアが死に絶え、もはや官僚の犯罪を監視し防ぐ手だてはなにもない。 政治家は官僚の下僕となり官僚を指揮し、牽制することも叶わぬ夢となって久しい。 こうして官僚が『裸の王様』となり、いつか来た道に舞い戻る。 もう、すぐそこまで来ている、なつかしい軍靴の足音が・・・！
08. 2012年3月04日 22:38:52 : dnLjxjtLck どうも今民主を牛耳っている民主Ｂは 大塚にしても福山にしても親玉オカラにしても 奸凌としても二軍だったから 奸凌に頭があがらないようだ また法律も理解できない二流だから 国民主権も理解できないみたいだ 税金を使うこと全ては可視化するべし ハシズムといわれる橋下のほうが よっぽどオープンではないか
09. 2012年3月10日 11:29:16 : mPRsggzJS2 議事録が残されていないのは政治家の責任ではなく、官僚の責任だ。 能力があったとしても発揮しないのであれば無いのと同じだ。 現在の官僚組織は、「文書の残せない文官」と「技術の分からない技官」で成り立っている。 官僚総入れ替えが日本の生き残る道だ。

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