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何の解決も実現もしない野田政権の政治 政権担当能力ゼロ実証の民主党
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2012/3/3 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
起こることは倒産や年金消失などのロクでもないことばかり
「小沢外し」を狙って、自民党に増税大連立を持ちかけた野田ドジョウを見ていると、「つくづく救いようがないな」とタメ息しか出てこない。
党内の猛反対で消費増税の法案実現が難しい。それで野田は早期解散をエサに自民党に近づいたのだが、そこがトチ狂っている。国民の多くは、そこまでして消費増税を急いでくれなんて思っちゃいない。談合の大連立を野田に頼んだ覚えもない。そんなことよりも、景気対策、デフレ脱却、震災復興、新エネルギー開発と、他にやるべきことはいくらでもある。成長戦略はどうなったのか。少しはそっちの課題に没頭したらどうなのか。それが国民の声なのだ。
「本当に怒りを通り越して呆れてしまいますよ。自民党と大連立? これ以上、政治空白をつくるつもりですか」と、経済ジャーナリストの荻原博子氏がこう言った。
「いま、この国の急務はとにかく被災地の復旧・復興を急ぐことです。もうすぐ3・11から1年なのに、被災地は恐ろしいくらい何も進んでいません。復興どころか、2次被災が始まっているのです。私が行った宮城県石巻は水産加工業が日本有数の港で、200近い企業・工場がありましたが、今も冠水で港が沈んだ状態です。5000人の働き口が失われ、家族を含めれば2万人近い人が、廃業か故郷を捨てるかの選択を迫られている。
1年経ったのに、明るい兆しでなく、絶望感が東北に広がっている。それもこれも、あまりに行政のバックアップが遅いからです。野田首相は増税や政局にかまけている場合ではないのです」
◆慎太郎もキレた野田ドジョウの無策
復興資金がないわけじゃない。20兆円近い復旧・復興予算はとっくに成立している。しかし、それがスムーズに地元に流れない。産業復興・住宅地再建の青写真をだれも描かない。ガレキの山も片付かず、全体の5%しか最終処理が進んでいない。
驚いたことに、きのう「被災自治体に3000億円」「復興交付金の第1弾がやっと決定」なんてニュースが悠長に流れていた。1年も経って、「第1弾」とは腰を抜かしてしまう。何をやっているのか、この政権は。
珍しく、石原・東京都知事も野田政治にキレていた。ガレキの処理を東京以外の自治体が引き受けないことに怒って、「野田総理がもっと強い政令を出して、呼びかけるべきなんだ。どうしてやらないんだ」と、先頭に立たない野田をナジっていたが、だれの目にもそう映るのだ。
通常国会の施政方針演説で野田は何と言ったか。「“決められない政治”からの脱却を目指します」なんてホザいていた。だが、自分が一番何も決めない、決められない政治をやっているのだ。
◆年度内予算成立も議員削減も何もやれない内閣
冗談にも、「他にやることが多すぎて忙しい」なんて言わせない。原発事故収束も放射能除染の土地改良でも、「そこまで改善したのか」なんてニュースは一回も聞かない。
内閣の最低最大の仕事は本予算の成立だ。しかし、それも絶望的で、財務省は14年ぶりの暫定予算の準備を始めた。かと思えば、2月26日がリミットだった「1票の格差」問題も野田政権は解決できず、違憲状態に突入してしまった。万事がこの調子だ。行政のムダ遣い根絶とか国会議員の80議席削減もやっぱり口先だけ。東電処理も、それに代わる電力の確保も遅々として進まない。沖縄の普天間基地問題は、仲井真知事と野田内閣の主張が平行線のままで、こちらも前進ゼロ。もちろん野田外交なんて呼べるものはなく、TPPは案の定、牛肉輸入制限解除などでアメリカにいいようにやられているし、北朝鮮問題も米朝急接近で置いてきぼりである。こうして見ると、実現した政策など何もない。恐ろしいばかりの機能停止政権なのだ。
筑波大名誉教授の宍戸駿太郎氏がこう言う。
「野田という総理が一生懸命やっていることは増税だけですが、だれが喜ぶのですか。財務省の役人はそれが仕事だから増税を叫ぶのは仕方ないが、総理が役人以上に増税にのめり込んで景気をおかしくしている。信じられない話です。いまアメリカ経済が、大統領選の年ということで、猛烈に回復している。それに引っ張られて、超円高が少し修正され、日本の株も値を戻しています。これはいいチャンスで、財政出動して景気対策を打ったり、日銀にさらに“インフレ目標2%”を掲げさせて、景気を上昇させる場面です。ところが、総理が先頭に立って増税や緊縮財政を叫んで景気に水をかけている。デフレを悪化させようとしている。驚くべき国です」
◆それでも小沢外しに動く野田の大愚
やるべき政策をやらず、余計なことばかりやる。これじゃあ、トンデモないことが続出するのも無理はない。大震災後も地震が止まらず、ゲリラ豪雨、大雪がこの国をマヒさせているし、自殺者、生活保護は記録を塗り替え、企業活動でも「2000億円の企業年金消失」とか、エルピーダによる国内製造業の最大倒産劇とかロクでもないことばかりが続く。こうなると疫病神首相というより、死に神だ。
「結局、野田首相は何をやりたいんでしょう。一番喜んでいるのは官僚たちです。2・5兆円の4次補正なんて、被災地対策は5000億円だけで、残りは使い道もなく、各省庁にプールされてしまった。そんなに余裕があるのに、野田首相はこの国が危ない、カネがない、増税だとひとり入れ込んでいる。他の政策対策を全部後回しにして、気が回らない。頭は大丈夫なのかと言いたいですよ」(荻原博子氏=前出)
増税官僚の手のひらの上で料理され、国民生活に迷惑をかけるだけの民主党政権。考えてみれば、小沢一郎という剛腕政治家を排除したときから、この不幸は予想できた。民主党を見渡して、官僚が怯える政治家は小沢しかいなかった。小沢抜きの民主党なんて子ども集団。だから、勝手放題を続けたい官僚組織と大マスコミは世論を操縦しながら、事件を捏造してまで小沢抹殺を企ててきたのだ。
官僚に“洗脳”されたまんまの野田は、懲りずにまた「小沢外し」の大連立にすがりつこうとしている。しかし、それだけは潰さないと、国民“無間”不幸にピリオドは打てない。
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