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http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2012-03-03/2012030301_01_1.html
「しんぶん赤旗」 2012年3月3日(土)
思想調査 完全中止せよ/大阪市議会 北山団長、橋下市長に迫る
「大阪市職員『思想調査』を市長の責任でただちに完全中止するとともにデータを廃棄し、市民に謝罪せよ」―。日本共産党の北山良三市議団長は2日、市議会で代表質問に立ち、橋下徹市長に迫りました。
北山氏は、「調査」が処分を示唆しつつ市長の「業務命令」の形で行われたと指摘。職員の街頭演説の参加状況まで尋ねた今回の調査は、憲法19条が保障する「思想・良心の自由」を侵すものだと厳しく指摘しました。
橋下氏は「市役所の(不適切な)労使関係の調査が目的であり、(データは)僕も見ていない。調査は必要だった。憲法19条に違反するものではない」と答弁。北山氏は「目的や市長が見るか見ないかにかかわらず、こういう質問を業務命令として聞くこと自体が内心の自由を侵すものだ」と批判しました。
橋下氏は「その考え方だと全てのアンケートが『思想調査』になる」と開き直り、「一定の外形的な行為を取り調べることは刑事訴訟法上許されている」などと発言。北山氏は「市役所がまるで警察だ」と断じました。
そのうえで、北山氏は、橋下氏が「僕の趣味や嗜好(しこう)で『思想調査』をやっているわけではない」と発言していることをあげ、「事情があれば、『思想調査』をしてもいいのか」と追及。市役所内の不適切な行為を正すのは当然だが、それは適法になされるべきことだと力を込めました。
また、「思想調査」が一般市民の個人情報にまで及ぶと指摘。調査担当の野村修也市特別顧問は「凍結」を表明せざるをえなくなったが、府労働委員会はアンケート項目は「支配介入に該当するおそれがある」と、アンケートを命令した市長に、調査続行を差し控えるよう勧告しているとして、市長の責任で完全に中止するよう強く求めました。
橋下氏はあれこれと言い訳を続けましたが、北山氏は「どんな理由をつけても憲法にたがうやり方は許されない」と強調しました。
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【関連記事】
市議団が報告集会/“廃棄・謝罪まで追及を” 参加者
「しんぶん赤旗」 2012.03.03 日刊紙 1面
市議会終了後、他党派の議員が「今日のMVP(最優秀選手)は、北山さんやな」と声をかけていきました。
日本共産党市議団は報告集会を開き、北山団長が橋下市長への追及で明らかになった点を説明し、会場を埋めた参加者から大きな拍手がわきあがりました。
豊中市からやってきた折原知子さん(30)は「橋下さんが命じた『思想調査』がひどいものだと改めて思いました。民主主義を守るため、橋下市長の責任で芝データの廃棄と謝罪をするまで徹底して追及する必要があります」と話しました。
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大阪市議会 北山氏質問/責任逃れの橋下市長/傍聴席満席「不誠実」の声
「しんぶん赤旗」 2012.03.03 日刊紙・近畿版(13面)
2日に開かれた大阪市議会本会議の代表質問で、日本共産党の北山良三市議団長は、約40分を橋下徹市長の書任で行われた市職員への憲法違反の「思想調査」にあてました。市長の責任を厳しく追及し、調査の中止と市民への謝罪を求めました。
議会の傍聴席は満席で、市長が「北山議員の多くの支持者の前でアウェーの心境で論戦に挑みたい」ともらすほどでした。
「橋下市長は、憲法違反を指摘され、答弁できずに弁解に回っていましたね」と語るのは大阪市西淀川区の小松美智子さん(71)。「北山さんは、先頭になって頑張って異聞されていました。傍聴にきてよかった」と感想をのべました。
大阪市東淀川区の稲本かずよさん(60)は「橋下市長はまさに独裁です。『思想調査』自体が人の心に土足で入るものでしょ。橋下市長白身が命令した『思想調査』も、自身が任命した市特別顧問の野村弁護士と相談の上でのこと。自分のしたことは正しいと思っているのかしら」と語っていました。
「橋下さんはいろいろ答弁していたが、結局、北山さんの質問から逃げていて、まともに答えていません」。同じ西淀川区からやってきた町田瞳さん(65)は、市長の不誠実さに憤ります。
「『思想調査』をさせたことをどう反省しているのかと迫る北山さんの質問に、橋下市長はきちんと答えなかったのは大問題」との声がありました。
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<参照>
“質問取り消せ”橋下大阪市長が一時答弁不能/北山市議に賭博禁止の理由問われ 「風紀乱し動労意欲阻害」と渋々(北山良三市会議員 2012年1月19日)
http://www.jcp-osakasikai.jp/page/policy/life/120119kessan_kitayama_casino.html
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