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29日国会で行なわれた党首討論後、25日に野田・谷垣両氏が極秘会談していたとのニュースが流れた。両氏はこのニュースを否定するが、この討論の様子をテレビで視た人の多くは「なるほど。そういうことだったのか」と納得したはずだ。筆者もテレビを視聴していて、何とも緊迫感に欠けた党首討論だと感じたのだが、こういうことなら納得できる。相撲で言えば「八百長相撲」であったということだ。
国会での党首討論が八百長であったとすれば、二人は国民を愚弄し、国会議員に唾を吐きつけたことになる。だから、極秘会談を認める訳にはいかないだろう。だがマスコミ各社の報道は、この極秘会談を既定の事実として、報道・解説がなされている。しかし、民主主義・政党政治の根本精神から、この「八百長討論」を批判するマスコミがほとんどないことは、如何にマスコミが堕落しているかを示している。
日刊ゲンダイによると、会談は野田首相が持ちかけ「このままでは小沢一郎に消費税法案を潰されてしまう」とこぼし、2人は意気投合したそうだ。世論調査で、内閣支持率が30%を切った野田内閣。民主党の支持率が急落しているにもかかわらず、その民主党と雁行して支持率を下げる谷垣自民党。消費税増税では一致している二人だからこのジリ貧の二人が「話し合い解散」で手を組んでも不思議ではない。
今まで増税を謳って選挙に勝った政党はないと言われる。その増税を、野田民主党に実行させ、消費税増税後に話し合い解散となれば、民主党は壊滅し、自民党が比較第1党になる、と谷垣氏は読んでいるのだろう。こんな馬鹿でも分ることが分らないのが、野田首相以下の民主党現執行部の面々である。国民の負託を忘れ、財務官僚に操られて消費税増税と言って、地獄に向かって走っているのだ。閑話休題。
八百長相撲が問題になるのは、大相撲は真剣勝負を建前に興行しているからである。民主国家が代議制民主主義を取り入れるのは、複数の政党が存在し、国民のために切磋琢磨し、真剣に努力してくれるという前提に立っている。処がこの二人は、自らの利権、即ち不安定な首相の座と自民党総裁の座を、何とか保ちたいがために談合し、その後に「八百長討論」をしたということになる。
野田首相は、代議制民主主義の何かが分っていない。2年前の総選挙で国民は、民主党が自民党とは違う政治の道を歩むと言うことを信じて、民主党に政権を負託した。処が野田首相は、「目指すのが秋田か仙台かの違いで、福島まで一緒に行ける」と述べた。それは違うだろう。国民が目指した行き先は、秋田か新潟以上の違いである。大宮までも同じ電車に乗れないほど、その行き先に大きな違いがあったはずだ。
政権を負託された政党は、行き先を秋田から新潟に変えるのなら、行き先変更の前に解散をし、民意を問うべきだ。だが、民主党内には依然として、先の総選挙での国民の負託に応えるべしと、歌を唄っているカナリアは沢山いる。それにもかかわらず、歌を忘れたカナリアが、解散を歌う。そんな馬鹿な話はない。歌を忘れたカナリアは民主党から飛び出て、自民党にでも共産党にでも、勝手に行くべきである。
それにしても、この「八百長討論」を批判しないマスコミとはいったい何だ。この二人同様に、マスコミも小沢氏の復権が怖いのだろう。だから、国民が視聴する公開の党首討論が真剣勝負でなければ、議会制民主主義は成り立たないという根本も忘れ、この二人の「貧すれば鈍する的」エール交換を「小沢切り」だとはしゃいでいる。こういう時の報道姿勢で、マスゴミかジャーナリズムかの違いがよく分るのだ。
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?m=0&i=12
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