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平成版の「憲法・小沢試案」を見てみたい[これまでとこれからの「小沢一郎」の話をしよう・衆議院議員 石川知裕]
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2012/3/2 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
首相公選制には否定的
大阪市の橋下市長がいわゆる「船中八策」に盛り込む方針を決めたことで、首相公選制が注目を集めています。
橋下氏との連携で党勢を拡大しようとスリ寄っている「みんなの党」の渡辺喜美代表も、公選制を打ち出しました。
みんなの党の案は、衆院選の際に、総理大臣にしたい人の名前をひとり書くというもの。これなら、憲法改正なしに事実上の首相公選制が実現するというのです。
ただ、これでは参院選の意思はどうなるのかという話になるし、参院の意思も尊重するために衆参同日選挙にするとなると、解散権を縛ることになります。
橋下氏が首相公選制を持ち出したのは、国民のイラ立ちをくみ取った格好です。「強いリーダーを国民が選びたい」という思いや、「自分は民主党に投票したけど、野田首相を信任した覚えはない」といった不満が、公選制への期待を生んでいる。
マニフェストにない増税を進める野田首相の存在が、「首相公選制をやるべきだ」という声の高まりにつながったのかもしれません。
これに呼応するように今週28日、小沢元代表が憲法論を語る勉強会で、首相公選制について言及していました。どちらかといえば、否定的なニュアンスだったので、小沢氏と橋下氏の連携を望む人は「アレ?」と思ったかもしれません。
小沢氏は、決して極右的な尊王思想の持ち主ではありませんが、日本国家の統合を考えた時に象徴としての天皇は必要だといしての天皇は必要だという考えです。自由党時代の99年に発表した小沢氏の「憲法改正試案」でも、第1章の「天皇」の項については、現行憲法のままでした。注釈では、「国民の名に於いて内閣総理大臣及び最高裁判所長官を任命するのは天皇である。又、外国との関係でも天皇は元首として行動し、外国からもそのようにあつかわれている。このことからも国家元首が天皇であることは疑うべくもない」と書いていました。
実際、天皇の英訳はエンペラーで、諸外国では元首として扱われている。首相公選制は、論理的に天皇制と両立し得るのか。突き詰めれば、共和制を取るか王制を取るかという話になってしまいます。日本に共和制が馴染むのかという国体的な問題もある。公選制の実現は、なかなか難しいでしょう。
小沢氏の見解に対し、首相公選制を唱える橋下氏や渡辺氏がどういう反応をするのか、見ものですね。
憲法について、いま小沢氏が憂慮しているのは、危機管理や非常事態の規定がないことです。昨年の大震災を体験し、必要性を痛感したのだと思います。次に大震災など未曽有の危機が起きた時に、また同じ混乱を繰り返すわけにはいきません。本当は、増税論議なんかより、非常事態の規定を論議すべきです。
小沢氏の頭の中には、すでに具体的な条文も出来上がっているのでしょうか。平成版の「憲法・小沢試案」をぜひ読んでみたいものです。
◇いしかわ・ともひろ 1973年生まれ。早稲田大学卒業後、小沢一郎氏の秘書を経て2007年から衆議院議員。陸山会事件で起訴され、民主党を離党。昨年7月に出版した「悪党 小沢一郎に仕えて」(朝日新聞出版)は5万部のベストセラーになっている。メルマガも好評配信中。
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