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小沢氏を強制起訴に持ち込んだ検察の闇が明らかにされてきた。検察の良心が試されている。
作成日時 : 2012/03/02 :(かっちの言い分)
今、虚偽報告書のことを1年前から東京地検は知っていた、という以下の報道で持ちきりである。それにしても、この情報は検察が記者クラブ、もしくは特定の新聞社に話さない限り、決して外に出る報道ではない。ほぼ全ての報道機関が掲載しているので、検察が正式にリークしたと考えてよい。
陸山会事件 虚偽報告書1年前把握 東京地検 強制起訴の直前
2012年3月2日 (東京新聞)
この検察が問題である。当時は東京地検特捜部の案件である。この検察とは誰か?ということだが、検察の組織が知っていたということは、最低限、当時の佐久間特捜部長(2011年7月に大津地検検事正に転出)、大鶴検事は知っていたということなる。検察と一般的にいうと、上位下達の検察のことだ。当時の大林検事総長まで知っていたということになる。
強制起訴の直前には把握していたということは、小沢氏の強制起訴が2011年1月であるので、2010年12月頃には把握していたということになる。この虚偽報告を一検事の田代検事個人の判断で書くメリットはないので、当然佐久間特捜部長は知っていて当たり前である。丁度、この時期、大鶴検事が東京地検の次席検事として指揮していたが、強制起訴を見届けるのを待っていたかのように、2011年1月に最高検察庁公判部長に転身している。
記事を読むと、検察からのリークは指定弁護士にも知らせず、また田代検事が故意で行ったのではないので不問に付したとある。検察はそれでいいが、それで強制起訴にされた小沢氏は堪らない。これは、検察が犯した犯罪行為である。悪を裁くと豪語している検察が悪事を働いている。
大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件等の責任を取る形で大林宏検事総長が辞職することとなったため、2010年12月27日付で笠間検事総長が就任した。いづれにしても丁度この時期、笠間検事総長が就任してから検察内部で何かが動いたように思える。
検察は、小沢氏の虚偽報告を知りながら、小沢氏を強制起訴のまま放置していたことになる。しかし、2010年8月に、突如として大鶴最高検庁公判部長は、順風満帆の職を捨てて早期退職した。同時に大津地裁検事正だった佐久間氏も、突如として国連アジア極東犯罪防止研修所」(アジ研)の所長に左遷された。 当然、この人事は笠間検事総長の決済が必要なもので、状況背景から彼らの突然の人事は、この虚偽報告の責任を取らされたと見ると辻褄があう。
笠間検事総長が、そこまでやったからには、退官の名誉の置き土産に検察の膿を出すための最後の仕事を望む。それをやらずしては、また膿が出てくる。今、秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)のバッチが泣いている。
元記事リンク:http://31634308.at.webry.info/201203/article_2.html
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