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橋下市長、小中学生の留年検討を要請←→尾木ママ困惑
*朝日新聞デジタル版はこちら ⇒
尾木ママ、機械的に留年は反対 「私の考えと真逆」
http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK201202230030.html
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橋下市長、小中学生の留年検討を要請
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20120222-00000070-jnn-pol
TBS系(JNN) 2月22日(水)23時55分配信
大阪市の橋下市長がまたも大胆な提案です。小学生と中学生でも、学力が目標のレベルに達しない場合、「留年」させることを検討するよう市の教育委員会に要請しました。教育関係者や保護者に波紋が広がっています。
次々に独自のビジョンを示しては良くも悪くも大きな反響を呼びます。時には物議を醸すことも珍しくありません。22日夜、大阪市の教育委員会との意見交換会に臨んだ橋下市長。この場で、小中学生でも目標の学力レベルに達していない場合、わかるまで教えようと「留年」も検討するよう求めました。義務教育課程でも進級できなくなることもあるというのです。
「学力的に追いついていかない子をどうするか。留年なんてできるのかなと思って」(橋下徹大阪市長)
「フランスでは昔から小学校で留年、1回ではなしに2回3回。留年をどんどんさせていくことは逆効果だと。子どもの学習意欲をそいでしまう」(大阪市教育委員会)
現行の法律でも校長の判断で留年させることは可能です。ですが、実際には長期間の欠席などで保護者が希望した場合などに限られています。小中学生の子どもを持つ保護者からは反論一色でした。
「頑張ることを諦めてしまうような体制になってしまうとどうなのか。できる子はどんどん伸びていけばいいが、ダメな子が諦めて努力もしなくなるような」(保護者)
「(Q.1年生もう一回は嫌だよね?)やりたい! 勉強が難しくなるし、算数苦手だもん! (Q.みんな2年生なのに1年生だよ?)それじゃあ2年生の方がいい」(小学生)
「留年するとかしないではなく、いかに教育者なり国がそういう子たちを支えていくか、それをメインに考えてほしい」(保護者)
橋下氏が小中学生の留年を持ち出したのは教育評論家の尾木氏の新聞のインタビューがきっかけでした。この中で、尾木氏は「留年させても府民の子どもの力をつけてもらうというのを橋下さんが出してきたら僕は大喝采します」と提言しています。しかし今、当の尾木氏は困惑しています。
「僕は驚いた。びっくり仰天」(教育評論家 尾木直樹氏)
尾木氏が困惑する理由は、自分の発言が突然取り上げられたからです。
「留年してでも子どもにきちんと学力をつける。これからの社会を生き抜く学力保証をきちんとやり切る」(教育評論家 尾木直樹氏)
この尾木氏の主張に共感する形で、今回「留年」の導入を提案しました。一方、尾木氏も、やり方によっては小中学生の留年導入は教育現場の競争を激化させる可能性があると懸念します。
「教育基本条例の流れから言うと、『競わせて切り捨てていく』みたいなトーン。留年というものも、学力がつかなかったらもう1年勉強させるぜとか、ペナルティーというかプレッシャーみたいな形になりかねない」(教育評論家 尾木直樹氏)
22日夜、橋下氏はこう話しました。
「わかるレベルの授業を受けさせてあげるという当たり前のことやればいいわけです。尾木さんの言っていることがどうであれ、苦痛な授業を受けさせることが子どもにとって一番よくない」(橋下徹大阪市長)
突然、打ち出された小中学生の「留年」問題。今後、多くの議論を呼びそうです。(22日22:54)
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