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http://60643220.at.webry.info/201202/article_6.html
2012/02/23 17:00
小沢裁判に関わる重要な新事実をきのう(22日)、日経と読売が報じていた。
両紙によると、地検特捜部の捜査報告書に別の虚偽の記述があったことがわかった。すでに明らかになっている田代検事の虚偽記述を引用した別の報告書が特捜部副部長(吉田検事)によって作成され、同じように検察審査会に送られていた、というのである。特捜検察の許されざる犯罪がまた発覚したのである。
ところが朝日は、まったく逆の印象を与えるような記事を堂々と掲載していた。同日の第2社会面左肩の記事は「小沢氏の説明は虚偽」との3段見出しつき。まず「非公開の検察審査会の審査に使われた資料が明らかになるのは異例だ」とあり、事実が明らかになったことに水を差すような書きっぷり。
そして、肝心の事実はいっさい書かずに、検察審査会に送られた捜査報告書には@「小沢氏の供述は元秘書らの供述と矛盾しており虚偽だ」と断定的に記されていたA「石川元秘書は小沢氏に報告し了承を得たとの供述を変えなかった」とも記されていたB4億円の原資についての捜査状況の記載もあり、水谷建設以外のゼネコン2社からの裏金疑惑もあったことも記されていた、などと書いている。日経と読売が報じた事実(新たな虚偽記載発覚)は完全に無視を決め込んでいる。
この厚顔無恥ぶりには驚くばかりであるが、さらに悪質なのは、小沢氏の供述を虚偽であると一方的に決めつけるような見出しのもと、真偽不明の裏金疑惑まで持ち出していることである。
日経も読売も朝日も、小沢弁護団が明らかにした情報をもとに書いたものと思われるが、同じソースで日経、読売と朝日では180度も方向が違った記事になっている。
以下に、日経、読売、朝日の記事を各WEBから引用する。日経、読売のクールな記述に比べ、朝日には「小沢無罪」をどうしても認めたくないという本心が透けて見える。
(引用開始)
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◆日経 見出し:別の報告書も虚偽記載、特捜副部長が作成 陸山会事件
資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡る政治資金規正法違反事件で、民主党元代表、小沢一郎被告(69)の強制起訴を議決した東京第5検察審査会に東京地検が送付した資料の中に含まれた同地検特捜部副部長が作成した捜査報告書にも、事実と異なる記載があることが22日、わかった。検察官役の指定弁護士が小沢元代表の弁護側に開示した21点の捜査資料に含まれていた。
元代表の公判では、元秘書の取り調べを担当した検事が作成した捜査報告書に、虚偽の記載があったことが既に判明。副部長作成の報告書は、この報告書を引用する形で作成されていた。
新たに明らかになったのは、検察審の1度目の起訴相当議決を受け、元代表を再捜査した際に副部長が作成した2010年5月19日付報告書。取り調べ検事が、元秘書の供述状況について「親分を守るために嘘をつけば、選挙民を裏切ることになると言ったところ、小沢氏の関与を供述した」という虚偽のやり取りを記載した同月17日付の報告書が引用されていた。
その上で、元代表の関与についての元秘書の供述が「具体性に欠ける」などの消極的な証拠評価も記載されていた。
このほか、19日付で主任検事が作成した別の報告書には、特捜部による元代表の取り調べ状況なども記載。陸山会の04年分政治資金収支報告書に土地購入代金が記載されなかったことについて、元秘書らと異なる説明をしている点を挙げ「元代表の供述は虚偽だ」と記載されているという。
元代表の弁護人は取り調べ検事が作成した報告書を既に証拠請求し、「虚偽の内容に基づく強制起訴は無効」と公訴棄却を求めている。弁護側は、今回開示された報告書の内容を精査し、証拠請求するかどうかを検討するとみられる。
◆読売 見出し:陸山会事件、虚偽記載引用し別の報告書
小沢一郎民主党元代表(69)が政治資金規正法違反に問われた陸山会事件に絡み、東京地検特捜部所属だった田代政弘検事(45)が作成した捜査報告書に虚偽の記載があった問題で、上司だった副部長がこの記載を別の捜査報告書で引用し、小沢被告の関与を示す要素と評価していたことが21日わかった。
田代検事による虚偽の記載が、上司の報告書にも影響を及ぼしていたことになる。これらの報告書は、小沢被告を起訴すべきだと議決した東京第5検察審査会に提出されていた。
副部長が作成した捜査報告書は、不起訴となった小沢被告に対する再捜査中の2010年5月19日付で、部長に提出され、小沢被告を再び不起訴とする際の判断材料の一つとなった。
この中で、田代検事が同会元事務担当者・石川知裕衆院議員(38)の再聴取について記載した5月17日付の報告書の一部を引用。石川被告が「親分を守るためウソをついたら選挙民への裏切りだと検事に言われ、小沢被告の関与を認めた」という趣旨の説明をしたとする部分だったが、この発言は実際にはなかったことが石川被告の隠しどり録音から後に判明した。
◆朝日 見出し:「小沢氏の説明は虚偽」地検捜査資料、弁護側に開示
民主党元代表・小沢一郎被告(69)の強制起訴を決めた検察審査会に対し、東京地検が提出していた捜査資料が21日までに、検察官役の指定弁護士から小沢氏の弁護側に開示された。資料には、小沢氏の特捜部への説明を「虚偽だ」と評価した捜査報告書などが含まれていたことが分かった。
検察審査会は非公開で、審査に使われた資料が明らかになるのは極めて異例。小沢氏の弁護側は、「検察は検察審査会をあざむいており、起訴議決は無効だ」として公訴(起訴)の棄却を求めている。今回の資料に、小沢氏の起訴を誘導する中身がないか分析し、公判に証拠請求する方針だ。
開示されたのは、東京第五検察審査会の1回目の審査で「起訴相当」議決が出た後、2010年4〜5月の再捜査で特捜部の検事が上司あてに作成した捜査報告書5通など。検察側は小沢氏を不起訴(嫌疑不十分)としたが、どのような証拠や関係者の調書があり、政治資金規正法違反の罪に問えるかを検討した過程などが記されていた。
捜査報告書では、小沢氏が3回にわたって特捜部の聴取を受けた際の供述内容を並べて記載。04年に土地購入費として出した4億円について、小沢氏は「04年の政治資金収支報告書に正しく記載されていると思っていた。05年に記載されていると知ったのは、捜査の対象になってからだ」と供述していた。
しかし、こうした説明について報告書は「元秘書らの供述と矛盾しており、小沢氏の供述は虚偽だ」「合理的な説明ができず、不自然な弁解に終始した」などと断定的に書いていた。
一方で、「小沢氏に収支報告書の虚偽記載を報告し、了承を得た」とする元秘書の石川知裕衆院議員(38)や池田光智元秘書(34)の供述も検討。石川議員が保釈後の再聴取でも供述を変えなかったとする一方で、「供述は具体的なものではなく、迫真性に欠ける」とも指摘。結論として、起訴できないと判断した理由を記していた。
小沢氏の昨年12月の公判で、石川議員を取り調べた田代政弘検事(45)が、実際にはなかったやりとりを捜査報告書に記していた問題が発覚したため、弁護側は「他にも不適切な資料が検察審査会に提出されていなかったか、確認が必要だ」として、今回の資料の開示を求めていた。
■裏金疑惑も記載
開示された捜査報告書には、問題の土地購入に際し、小沢氏が石川議員に渡したとされる4億円の原資に関する捜査状況の記載もあった。小沢氏の地元の胆沢ダム(岩手県奥州市)の建設工事をめぐり、水谷建設(三重県桑名市)の他に、ゼネコンから下請け受注した建設会社2社の幹部が元秘書らに裏金を提供した疑惑があったことも記されていた。
報告書では、2社の幹部らの供述内容として「部下から元秘書に1千万円ぐらいの現金を渡してきたと報告を受けた」「元秘書に300万円ぐらいの札束が入っていると思われる現金を菓子折りとともに渡した」「元秘書に盆暮れに20万円ずつ、合計100万円ぐらいを渡しながら陳情した」などの供述を並べていた。
水谷建設幹部が「提供した」と供述した1億円のうち5千万円が、問題の4億円に「含まれている可能性が高い」とも言及していた。検察側は、元秘書らの公判で1億円の裏金疑惑を立証したが、「4億円に含まれている」とは主張していなかった。
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(引用終わり)
まったく同じ素材でも料理法や盛り付けで味が異なってしまうことは、料理の世界ではあり得る。しかし、ジャーナリズムでは禁物であろう。
フグの刺身に例えれば、日経亭と読売軒はフグの白身を小皿にきちんと盛りつけた。ところが朝日家は、刺身に肝の毒をすりこんで大皿に盛った。飲食業界なら、調理師免許の取り上げ、営業停止処分が待っている。危ない危ない。
<追記>
きょう(23日)の朝刊1面には小沢一郎氏の単独インタビューが掲載されている。小沢氏の意見がきちんと報じられることは喜ばしい。しかし、詳報は明日の紙面にとのこと。そのわけがよくわからない。4面では「増税大綱スキだらけ」の記事に、国会で野党に攻められる野田首相の表情をとらえた写真を5枚もくっつけ、その写真説明で「批判・批判・批判…また批判」とからかっている。
1面で小沢氏をヨイショし、4面で野田首相をこきおろす。あれれ、ここでも180度の逆転現象である。かと思えば、覚せい剤所持で33歳の記者が警視庁に逮捕されたことも、社会面にベタ記事で報じられていて、朝日新聞社内はいまや、民主党並みに混乱しているのではないかしらん。
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