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「3月政変〜小沢クーデター「大連立構想」全情報」サンデー毎日 2012/03/04号
http://ameblo.jp/heiwabokenosanbutsu/entry-11171924771.html
サンデー毎日2012/03/04号 :平和ボケの産物の大友涼介です。
”豪腕”は「無罪」に大きく傾いた。政治資金規正法違反に問われた小沢一郎元代表の裁判で共謀を支える「石川調書」が却下されたのを受け、小沢氏が「野田降ろし」に踏み切りそうだ。引き金は消費増税の法案化反対。どじょう政権の命運は時間の問題か。
「この日に合わせて(首相)官邸がぶつけてきたのは間違いないな・・・」
小沢側近の一人は、そうつぶやいた。
東京地裁(大善文男裁判長)は2月17日、政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で、政治家としては初めて検察審査会によって強制起訴された小沢氏の裁判で、明確な判断を下した。
@(小沢氏の私設秘書だった)石川知裕衆院議員の取り調べでは、検事が「小沢氏が起訴されない」などと懐柔・説得して調書作成に応じさせた疑いがある。
A石川氏の保釈後の再聴取では、検事による強力な利益誘導があり、虚偽供述に導く危険性の高い取り調べがあった。
などとして、石川氏らの捜査段階での供述調書を却下したのだ。
石川氏らが小沢氏との虚偽記載の共謀を認めたとされる調書の存在は唯一の直接証拠。判決は4月下旬にも言い渡されるが、「小沢シロ」が濃厚になったのは間違いない。
一方、同じ2月17日、野田佳彦政権は消費増税を柱にした社会保障と税の一体改革に関する大綱の閣議決定に踏み切った。
内容は・・・
▽2014年4月に消費税率を8%に、15年10月に10%に引き上げ
▽前回衆院選の政権公約(マニフェスト)だった「最低保障年金」など新しい年金制度の創設
▽同じくマニフェストで約束した衆院議員定数の80削減や国家公務員総人件費の削減
など。いみじくも冒頭の小沢氏側近が漏らしたように、東京地裁による石川調書却下を見越した野田官邸が、強気の政権運営に打って出たといえる。
さらに時を合わせたかのように、永田町界隈に出所不明の1枚の文書が出回った。タイトルは<今後の政局について「自民党谷垣(禎一)総裁代理と小沢一郎代理の密談内容」>
政界にありがちな”怪文書”といってしまえばそれまで。だが、当事者に確認するとそうとも言い切れないことがわかった。その内容を簡単に紹介しよう。
<衆院で12年度予算案審議と採決が終わるタイミング、おそらく3月4日前後に(自民・公明両党が野田)内閣不信任決議案提出する
▽不信任決議案を自民、公明とともに小沢グループの議員の賛成により衆院で可決させる
▽不信任決議案可決を受けた場合、野田首相は衆院を解散するか、内閣総辞職するかについて10日以内に決定することが求められる
▽一方、衆院で12年度予算案が可決され、参院に送られて審議が開始されると、国家運営に支障をきたさないために予算審議を優先しなくてはならず内閣としては衆院解散で総選挙に打って出ることはできない
▽結果として、野田内閣は3月半ばまでに選挙なしで総辞職することになり、小沢グループが造反することから民主党政権は崩壊する>
とりわけ注目すべきなのは3月政変の「次」。
<小沢グループは新党を結成し、当面、自民、公明と連携して次期総選挙までの間、予算案成立や(東日本大)震災復興、原発対策に必要な法案成立をはかるための『選挙管理内閣』を連立して構成。谷垣禎一総理、小沢一郎官房長官体制で進む
▽以上の過程で、完全な政界再編を行い、国家の建て直しに踏み出す>
■「最高検を巻き込んで大議論」
谷垣禎一氏が首相、そして小沢一郎氏が官房長官。来秋の衆院議員の任期満了までは小沢新党と自民、公明両党による「大連立」によって政権を運営するというシナリオだ。にわかに信じ難いが、昨年6月の菅直人内閣不信任騒動の経緯を見れば荒唐無稽とは言い切れない。
文書の前段には、
<2月1日の午後、東京都内で自民党総裁の谷垣禎一衆院議員の代理人と小沢一郎衆院議員の代理人(平野貞夫元参院議員)が面談し、野田内閣への対応について相談した>
と記されている。平野氏といえば、長年にわたる小沢氏の”知恵袋”として知られる。平野氏に確認すると、自民党衆院議員と会合を持ったことを認めたうえで、こう意味深に言う。
「誰が文書を書いたか知らないが、ざっくばらんに”頭の体操”として話しただけ。小沢さんに相談したわけでもない。ただ、かつて私は(京都府選出の)故前尾繁三郎元衆院議長の秘書をしていたことがある。谷垣さんは前尾さんの地盤を一部引き継いだ人。私個人としては、心情的に谷垣さんを首相にしてあげたいという気持ちがあるのも事実で、もし谷垣さんが政権を獲れるとすれば、理論的には選挙管理内閣しかないという程度の話だった」
「私が自民党議員と会ったことを知っている人間は数人しかいない。こんな文書が出回ること自体、政局が不安定な証拠でしょう」
ともあれ、小沢氏に近い平野氏の頭の中に「大連立構想」があることだけは確かなようだ。
その平野氏の元に、知人を通じ、検察の現場から「内部告発」が寄せられたという。平野氏は近く自身のメールマガジンで公表する予定だが、衝撃的な中身なので、要点を紹介しよう。
平野氏は<(小沢氏の弁護側は検察官役の指定弁護士に対し)元検事の前田恒彦受刑者(元大阪地検特捜部)が小沢氏の公判で「存在する」と証言した取り調べ時のメモについても開示を求めた。メモには「ゼネコンが小沢氏側への資金提供を否定した」との記載があったとされ、指定弁護士が「70通存在する」と弁護側に回答していた>との新聞報道を引用した上で、こう記している。
<この「ゼネコンが小沢氏側への資金提供を否定した」という捜査メモが、なぜ公判に提出されないのか。疑問を持った私は、その日に検察問題に詳しいジャーナリストの友人に事情を尋ねた。友人は「ごく最近、東京地検特捜部関係者から重大な情報を聞いた。この人物の氏名を教えることはできないが、極めて重要な問題なので伝えたい」とのこと。
特捜部関係者の情報の要点は次の通り。
(中略)約50社のゼネコンについて、小沢氏に裏金を渡したかどうか徹底的に捜査した。100人を超えるゼネコン職員を絞り上げたようだ。(三重県桑名市の中堅ゼネコン)水谷建設を除く会社が小沢氏への裏金提供を否定した。(中略)ゼネコン約50社の捜査メモは、捜査資料としてもちろんナンバーを付して整理されている。捜査資料には他の政治家への資金提供が結構記載されていた(後略)>
<この捜査資料を小沢氏の公判に提出することについて、検察側では最高裁を巻き込んで大議論となっていた。現場で苦労した人は検察を正常にして国民の信頼を得るべきだと主張し、赤レンガ組(法務省)の中には絶対出すべきではないと、対立した。結局、検察官役の指定弁護人に渡してあるからその判断に任せればよい、と検察側は判断しないことになった。(笠間治雄)検事総長は腹を決めているようだが・・・>
<現在、検察内部では大きな論議が出ている。(中略)小沢氏をめぐる捜査が検察内部に反省と論争を呼んでいるのだ>
検察審査会という「市民」によって強制起訴された小沢氏でなく、「別の政治家」がゼネコンから裏献金を受領し、その事実を記したメモが残されていたという疑惑だ。事実とすれば検察のみならず検察官役の指定弁護士が開示を拒否している以上、大善裁判長が自ら訴訟指揮でメモを開示させるべきだし、検察官としては犯罪の疑いを認知した以上、捜査するのは当然だろう。平野氏は「告発が国の機関によって事実解明されないまま小沢氏の判決が出されるなら、日本は暗黒社会だ」と指摘する。
■倒閣後は”小沢外し”民自連立も
小沢捜査が思わぬ形で飛び火しそうだが、では「無罪」が濃厚になった小沢氏は今後どう動くのか。
小沢グループは昨年12月に「新しい政策研究会」(略称・新政研)という合同勉強会を立ち上げ、毎週木曜日に100人前後を集めて会合を開いている。
小沢氏側近が明かす。
「2月23日の会合で、小沢さんは今後の対応を明確に打ち出すはずだ。内容は(野田内閣が閣議決定した)大綱の『法案化反対』の意思表明になるだろう」
自らのグループの会合で公然と”クーデター宣言”。その心は説明するまでもない。前回衆院選で「衆院議員の任期中(4年間)は消費税は上げない」と有権者に約束した言葉通り、野田内閣が消費増税法案を国会に提出する前に、その法案化を党内で阻止するというわけだ。
ひとたび小沢氏が決起すれば政局は大きく動く。ここで現実味を帯びるのが先に紹介した「平野シナリオ」。別の永田町関係者も「野田首相が消費増税に固執するようなら、小沢氏は内閣不信任案に賛成する意向を固めている」という。自民党など不信任案を提出すれば小沢グループをはじめ民主党反主流派が賛成し、野田内閣は総辞職に追い込まれる公算が強い。
ただ、問題はその後。
平野シナリオによると、不信任案に賛成した自民、公明両党と小沢グループがそのまま組閣する運びで、衆院議員任期満了までの「選挙管理内閣」となる。
だが、さすがと言うべきか自民党もしたたかだ。
同党関係者が明かす。
「小沢グループなどが野田内閣不信任案賛成した瞬間に、民主党執行部は小沢氏ら造反組を即刻除名(除籍)する意向だと聞いている。野田内閣を倒すことに異存はないが、倒閣が成功した場合、衆院議員の任期満了までは谷垣自民党と、小沢グループを除いた民主党との『民・自政権』を模索すべきだろう」
たとえ「無罪」でも嫌われ者の小沢氏とは組めない。利用するだけ利用し、こちらは民主党主流派と「大連立」を組もうという計算だ。どじょうを追い落とす狐と狸の化かし合いが始まりそうだ。(本誌・青木英一記者)
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