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「最後のご奉公です。文字通り『最後』です」。
週間ポストで、このように小沢さんは語ったらしい。
このタイミングで小沢さんの
「最後のご奉公」とは何なのか。
私は、けっこう年季の入った小沢支持者であるが、
小沢さんの行動パターンからすると、
一つしかないであろう。
それは「正面突破」だ。
付け加えるなら「捨て身(自己犠牲)」の正面突破だ。
それが小沢一郎の行動パターンだ。
どこと組むとか、どこと連携するとかでは、
必ずやつら(既得権益側)から、あの手この手で、
攪乱させられる。
小沢さんにとっても、
日本にとっても、もうそのような時間は無い。
要するに、腹が決まってない人間と
組んでもしょうがない。
それより、10月6日に裁判開始時の
声明文のように、真っ正面からの正面突破しかない。
「現状の日本、本当にこれでいいのか」、
「シロアリどもに食い散らかされれば、
必ず崩壊しますよ」
そのようなことを、訴えるであろう。
そして、最後通告のように
「国民の生活が第一」に立ち返れと
民主党執行部にも迫るであろう。
もちろん、執行部が飲むはずがない。
すでに民主党政権になって、
二回も予算編成が行われた。
今度で三度目だ。
その三度目ですら、「国民の生活が第一」とは
かけ離れたものになりそうだ。
それはどういうことを意味するかと言うと、
民主党政権が、09年のマニフェストを完全に
反故にしたことが決定的となる。
それは民主党政権が、
国民に対する冒涜ということが決定的に
なるということだ。
それが、小沢さんにとって
どれほど重いことか。
そして、誰に相談することなく離党する。
「相談することなく」というより、
執行部が受け入れなければ、
腹をくくると、仲間に宣言はするであろう。
これが小沢さんのやり方だ。
何人ついてくるか、とか
小沢さんにとっては、もうどうでもいいことなのだ。
むしろ、ここまで日本の危機に直面している真っ最中で、
仲間の議員に対して、「政治家」として一人一人に
問いかけることになるであろう。
本当にこのままでよいのか。
俺は「必ず日本がつぶれるから行動する、
君たちはどうするか、自分自身で決めなさい」
というような感じだ。
これは、小沢派の議員だけではない。
他の国会議員にも同じことが言える。
こないだ自民党の脇氏は
「判決が(有罪、無罪の)がどちらになろうと、
もはや政治家としては失格であるということは自明だ」
として、政治とカネ問題をめぐる追及を続ける考えを
示したらしい。
まるっきり滑稽としか言いようがない。
「検察」とは、一官僚組織に過ぎない。
その検察が、主権者国民の代表である政治家を
何人も、抹殺してきた。
田中角栄さん、鈴木宗男さん、
村上正邦さん、元福島県知事佐藤栄作久さん、
そして金権政治の代名詞のような金丸さんでも、
あれはまったくの免罪だったという。
そんな検察の手のひらの中で、
本当の改革ができるのだろうか。
自民党から共産党まで、誰でも「改革」と
口にする。
しかし、無法者の検察をこのままの状態で
果たして、「改革」など、出来るはずがない。
絶対安全と言われた原子力発電所。
絶対正義と言われた検察。
原発事故、そして今回の小沢事件、
既存のマスコミの胡散臭さも
浮き彫りにされてしまった。
国民の多くが、もうすでに気付いている。
検察、官僚、マスコミなど、
日本にしっかりと浸透している「やつら」の支配体制が
多くの国民がすでに気がついているとしか思えない。
最近では、マスコミが起こす「風」の威力も
だいぶ落ちている。
目覚めた多くの国民の前で、
国会議員一人一人に
「あなたが唱える改革とは本物ですか?
国民もお天道さんもしっかりと見てますよ」
というようなことを、問いかける行動に
なるであろう。
議員の先生方も、今後口先だけの
改革は通用しなくなってきている。
そして、その本当に問いかけたいのは
国会議員ではない。
それは我々国民一人一人にだろう
と思う。
小沢改革の最重要課題は
「国民の意識改革」だ。
主権者が変わらなくては、国会議員の質が
上がるわけがない。
主権者である国民のしっかりと見識をもった
監視がなければ、官僚はいずれ暴走する。
全て国民次第であり、
国民の為の改革であり、
国民の為の政治・行政なのだ。
主権者は国民であり、主権者である以上、
権利も義務を、そして責任も持たなくては、
「自立と共生」をベースとした大改革など
出来るはずがない。
「本当にこれでいいんですか?
僕は今年で70歳、もう残された時間は
それほどありません。日本も、もう瀬戸際です。
やるなら、今しかありませんよ。
もし、皆さんが決断しないのなら、
それはそれでしょうがない。
僕も、だんだんとくたびれてくる。
とりあえず、僕は立ち上がりますから、
やるなら、僕と一緒に行動してください」
そんなように語っているように思えてならない。
誰も決断しない、誰も責任を取ろうとしない、
そんな状態でこの国難など乗り切れるはずがない。
決断しないまま、福島の原発事故収拾することが
できるのだろうか。
誰も責任を取ろうとしない人たちが、
TPP交渉などできるのだろうか。
主権放棄としかいいようがないような
交渉内容になるであろう。
決断できない人たちに政治を任せていては、
本当に国の借金が1000兆円になってしまう。
検察も転けた、マスコミも転けた。
本気で日本を建て直すなら、
やるなら今、このタイミングしかありません。
時はとうとう熟してきたような気がしてならない。
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