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小沢裁判と今後の政局(2)・・・民主党内からの更なる造反
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2012年2月20日 政経徒然草
小沢さんの裁判の影響を民主党内からの視点で見てみた。
この裁判は秘書3人の裁判と、ほぼ一体とみて間違いないだろう。今回の多くの調書の不採用と検察捜査への厳しい批判は、小沢さんの裁判のみならず秘書3人の裁判にも大きな影響を与える。多くの捜査メモなども秘書3人の裁判において検察側は弁護側から提出を求められることになるだろう。
検察側は小沢さんの裁判が終わったとしても、秘書3人の裁判で苦しい裁判が続くことになる。
前にも何回か書いているように、小沢さんの裁判は検察側にしてみれば「他人事」の裁判であったはずが、それどころか自分達の悪事がばらされる裁判になってしまった。さらに今後の秘書3人の裁判で更なる悪事がばらされる可能性も高く、どのように幕引きを計るのかが注目される。
更に、これらの裁判は司法の問題や検察審査会の問題も炙り出したことで、更なる広がりを見せ始めている。無関係とはいえない大阪の村木事件とともに、小沢さんが自身の裁判で法務・司法と安易な妥協をせず対決する姿勢を貫いたことの意義は大きい。
では本題に入ろう。
小沢さんの裁判では、今回の重要な調書不採用で無罪の可能性が高くなった。(まだ安心はできないが・・・)
このことの民主党内に与える影響は大きい。
選挙事情とは別に次の二つのことが考えられる。
@党内における小沢さんの復権
A小沢グループの離党
という相反する二つ事柄の可能性が高まったことにある。つまり、どちらでもいい状況が揃いつつあるということである。
これは、民主党だけではなく自民党に与える影響においても同様なことがいえる。
@について言えば、与野党を問わず多くの国会議員が民主党を立て直せる力があるのは「小沢一郎しかいない」と内心では思っている。しかし、その力が強制起訴と裁判で制約され、民主党内においても「座敷牢」に入れられたことで封印されてきたが、封印が解かれる可能性が高くなったことで小沢さんの党内での復権が現実味を帯びてきたことにある。
自民党が小沢批判に明け暮れ、離党を現執行部に要求している裏には、小沢さんの復権により民主党が復活することを恐れているという事情がある。彼らは小沢さんが怖いのである。
つまり、今まで「反小沢」のスタンスだった人たちにとっては許しがたいことであり、自分達の立場が脅かされることになる。且つ現状のままでいけば党内から「民主党の再生は小沢さんにしか出来ない」という声が高まることも考えられる。
つまり「小沢さんの復権=民主党の再生」という期待感の高まりが党内で湧き上がる可能性も否定できなくなった。それしか民主党が生き残る道がないと民主党の議員が考えるかどうかが鍵で、そうでなければ大半の議員が「頓死」する可能性が高い。
このことからも、今後は小沢グループ以外の反小沢グループの議員の造反や離党の可能性が高まることが予想される。
Aについていえば、小沢さんの離党、新党結成が小沢さんに有利に働く可能性が高くなったことにある。つまり新党を立ち上げて戦う為の条件が揃い始めたということである。(裁判により、小沢さんの正当性が証明されることになる。)そして小沢さんが一貫してブレることなく「改革」を訴え続けてきたことが、プラスに働き始めている。
何故、大阪の橋下氏の人気が高いのか?
このことを考えれば 次期総選挙の焦点が見えてくる。それは「改革への期待」に他ならない。国民が民主党もダメ、自民党もダメと考えているのは、これらの政党では「改革が出来ない」ということへの裏返しである。
そんな中、国政レベルで考えた場合に「改革が出来る」と思われる政治家は、もはや「小沢一郎」しか残っていない。
つまり国民が期待する「改革の実行」という点に関しては、小沢さんと橋下氏には共通する部分がある。ここに大きなポイントがある。
しかし、ここで考えなければならないのは地方自治と国政とは違うという点である。
橋下氏らが国政に進出できたとしても、過半数を獲ることは不可能だ。
また政権を獲らなければ改革はできない。
そういう視点から見れば、小沢さんが地方政党のパートナーとして注目されるであろう事は容易に予想できる。
愛知の大村氏にしても、名古屋の河村氏にしても、そして大阪の橋下氏にしても将来のことを考えた場合、誰と組むのが最もベターな選択かという計算をするだろう。(彼らは計算高い)
百数十人という議員を束ねる小沢さんを魅力的なパートナーと考えても何ら不思議ではない。
しかし、小沢さんが他の政治家と違う点は、自分からは卑屈に擦り寄らない点にある。相手が人気があったとしても自分の政治理念は絶対に曲げない。そこが逆に、彼らにとって信用ができ魅力に映るのかもしれない。地方政党の国政進出においても小沢さんはキーマンである。
ここで少し大阪の橋下氏について個人的な感想を述べたい。
今まで橋下氏については一度もコメントをしてこなかった。というのも国政に進出した場合に、どれ程、活躍できるか計りきれない部分が多かったことが大きな理由だ。
率直に言えば、あまり好きなタイプの政治家ではない。ペラペラとよく喋る人はあまり信用しないことにしている。
彼は超リアリストである。いい意味で言い換えれば超現実主義者であろう。
しかし、どこかに危険な臭いを感じさせる部分がある。
彼の手法は府民、市民の支持を背景に、ある意味強引な部分がある。しかし、少なくとも現実の問題の捉え方については、大いに評価できる。押したり引いたりの駆け引きも思いの他、上手い。
しかし、国政で活躍できるかと問われれば、かなり懐疑的にならざるを得ない。国政レベルの政策においても、私個人としては、あまり評価していない。
「人間としてのやさしさ」と「政治家としての品格」が感じられない点に不満を感じる。
「有能なら、いいではないか」という反論もあろうと思うが、一国のトップには、それ以上の何かが求められるのではないかと常々、感じている。
しかし、地方自治体レベルでの行政官の長としては非常にリーダーシップのある有能な人物だと思う。
あまり欲を出さない方が彼の為だと思うのだが・・・。 若いので、今後の成長に期待したい。
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